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パンのカビ対策

パンにカビを生えづらくする裏技はある?アルコールが効く

投稿者:ライター 佐々木このみ(ささきこのみ)

鉛筆アイコン 2023年3月16日

パンを食べずに放置し続けると傷んでいき、やがてカビが生えるが、そのタイミングは環境に左右される。パンをより長持ちさせるためには、カビを生えづらくする裏技を知っておくと便利だ。市販のパンに有効な裏技や基本的な方法のほか、カビを生えづらくする製法についても紹介する。

  

1. パンにカビを生えづらくする裏技

パンにカビを生えづらくする裏技
パンにカビが生えないようにすることは難しいが、生える時期を遅らせることはできる。パンを日持ちさせる一般的な方法としては冷凍保存が知られているが、スペースが必要などデメリットもある。一方、下記の裏技を使えばパンを常温で長持ちさせることが可能だ。

アルコール

アルコールを使えば、常温でもパンにカビを生えづらくすることができる。やり方や特徴について詳しく見ていこう。

濃度の高いお酒と一緒に保存する方法

袋から出した市販のパンと、小皿に入れたウイスキーなどのお酒を密閉できる保存容器に入れる。ふたをしっかりしめて一緒に保存しておくと、アルコールが揮発しながらパンを保護し、カビを防ぐ効果が得られる。
パンと小皿を入れられる大きめの容器が必要だが、パンに直接アルコールが触れるわけではないため、そのまま食べる場合もより安心だ。

2. パンにカビを生えづらくする基本技

パンにカビを生えづらくする基本技
パンにカビが生えるのを予防するには、菌が付着しないようにすることが大切である。そのため、なるべくパンに素手で触らないようにすることが望ましい。やむを得ず触る場合には、手に付着している汚れや菌を事前に落としておく必要がある。

正しい手洗いが大切

人の手はさまざまな場所に触れるため、汚れや菌が自然と付着しやすくなってしまう。日本ユニセフ協会が紹介する手の汚れを確かめる実験によると、汚れた手、水のみで洗った手、石鹸を使って洗った手でそれぞれパンを触った場合、カビの生え方に差が出るという。また、手指のアルコール消毒もパンにカビが生えるのを予防する効果が期待できる。
パンに限らず、食材を扱う際は必ず石鹸を使った丁寧な手洗いを行い、アルコール消毒をしておくことで菌の繁殖を予防しよう。

3. パンにカビを生えづらくする製法

パンにカビを生えづらくする製法
市販のパンに触れるときと同様に、パンを作る際にも、正しい手洗いとアルコール消毒を行うことがカビ予防の基本といえる。さらに、製法によってもカビの発生度には違いがある。食パンの主な2つの製法を比べてみよう。

ストレート法と中種法

ストレート法とは、材料すべてを同時に混ぜて練り上げる製法である。それに対し中種法は、小麦粉の一部、パン酵母、水を混ぜた中種という生地を作ってから、残りの材料を加える製法だ。
先に中種を作り数時間発酵させる中種法は、アルコール、有機酸などカビの生育を防ぐ効果のある発酵生成物が生成されやすく、水分含有量も比較的少ない。そのため、ストレート法よりも中種法のほうがカビの発生が遅れやすいという。

結論

パンにカビを生えづらくする裏技を紹介した。また、パンを扱う際は正しい手洗いとアルコール消毒を行うこともカビ予防に効果的だ。パンの製法によってもカビの発生速度は変わるため、参考にしてほしい。カビを生えづらくする裏技も使いながら、パンを美味しいうちに食べきろう。

監修管理栄養士:児玉智絢

経歴:女子栄養大学栄養学部を卒業後、管理栄養士免許を取得。食品メーカーの商品開発などを経験後、フリーランスとして栄養・健康分野の記事監修を中心に活動中。
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  • 更新日:

    2023年3月16日

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