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できあがった金目鯛の煮つけ

きんきときんめだいの違いとは?味や見た目・値段までチェック!

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2023年4月 3日

今回紹介するのは、きんきときんめだいの違いについてだ。高級魚として知られているきんきだが、見た目が赤くて目の大きさがきんめだいに似ている。きんきときんめだいの特徴や産地、食べ方、値段の違いを紹介しよう。

  

1. きんきときんめだいの違い:生態や産地の違い

金目鯛の煮つけ
きんきときんめだいは赤い色をしており、よく似ているが別の魚だ。それぞれ何科の魚なのか、旬の時期、漁獲量が多い場所を紹介する。

きんきはカサゴ科の魚

きんきは高級魚で正式名をきちじ(吉次)と呼ぶ。北海道ではめんめ、東北ではきんきんあるいはめいめいせん、茨城県ではあかじと呼んでいる。きんきはカサゴ科の魚で深海に生息し、エビ類のような甲殻類をはじめ、小魚、頭足類など小動物を捕食する。旬の時期は秋から冬にかけてで、おもに北海道から伊豆にかけての太平洋側で獲れる。漁獲量が多いのは北海道や東北地方の岩手・青森・宮城だ。

きんめだいはキンメダイ科の魚

きんめだいはキンメダイ科の魚で、きんきと似ているが別の魚だ。獲れるのは駿河湾から相模湾にかけての場所と関東地方で、旬の時期は12月~2月頃である。とくに旬の時期は、身の中まで脂がのっており、美味しく味わえるのが魅力だ。きんめだいもきんきと同じように深海に生息し、エビ類を捕食するので色が赤いといわれている。

2. きんきときんめだいの違い:味や食べ方の違い

煮込んでいる金目鯛
ここでは、きんきときんめだいを美味しく味わう調理法を紹介する。

きんきの味や食べ方

きんきは肉質がやわらかで、脂がよくのっているところだ。調理して食べるなら、刺身・焼魚・煮魚・から揚げ・しゃぶしゃぶのような鍋など、さまざまな料理で楽しめる。小骨が少ないので、小さな子どもや高齢者でも食べやすいのが魅力のひとつだ。栄養面できんめだいと違うのは、たんぱく質よりも脂肪分が多いところである(※1、2)。きんきの脂肪には、血中の中性脂肪を減らすDHA、EPAのような不飽和脂肪酸が豊富に含まれているのが特徴だ。

きんめだいの味や食べ方

タイと名前が付くきんめだいだが、先述したようにキンメダイ科でタイ科の魚ではない。とくに大きいものは体長が50cm、体重が4kgになるという。きんめだいと聞くと、真っ先に煮付けを思い浮かべる人もいるだろう。ほかに刺身や干物のほか、アクアパッツァのような洋風に調理しても美味しく、幅広い用途のある魚だ。

3. きんきときんめだいの違い:見た目の違い

金目鯛の刺身
きんきときんめだいはどちらも赤くて目が大きく、何を基準に見分ければいいのかわからないという人もいるだろう。2つの魚の違いを見分ける方法とは?

きんきの見た目

鮮度のよいきんきの見分け方のポイントは、肌の色だ。獲れたてで新鮮なきんきは、あざやかな深紅の色をしている。時間の経過ごとにオレンジ色になり、さらに時間が経つと黄色くなって白くなる。では、きんきときんめだいの違いとは?2つの魚の違いは目の色だ。きんきの目は透明で、きんめだいの目は金色である。

きんめだいの見た目

きんめだいの見た目は全身赤い色だ。先述したように、赤い見た目と大きな目が似ているきんきとの違いは「目の色」に注目すること。

4. きんきときんめだいの違い:値段の違い

金目鯛の寿司
スーパーの鮮魚コーナーで見かけることの多いきんめだいだが、値段はきんきより安いのだろうか、それとも高いのだろうか。

きんきの値段

高級魚で人気のきんきだが、一般的なスーパーでは見かけないと感じている人もいるだろう。デパートで販売されているところがあるが、きんめだいに比べると値段がかなり高い。中には1kgで1万円を超えることもあるようだ。

きんめだいの値段

時期によって異なるが、きんめだいはきんきより半値くらいのことがある。きんめだいも、魚の中で高いと思っている人もいるだろう。きんきは年々漁獲量が減っているため、さらに高くなる可能性がある。

結論

パッと見た感じがそっくりな、きんきときんめだいとの違いについて解説した。復習になるが、きんきときんめだいの違いは、目の色と価格の違いだ。きんきの目は透明だが、きんめだいの目は金色で、価格はきんきが高いのが特徴である。
(参考文献)
※1出典:文部科学省「食品群名/食品名: 魚介類/<魚類>/きちじ/生」
※2出典:文部科学省「食品群名/食品名: 魚介類/<魚類>/きんめだい/生」

監修管理栄養士:黒沼祐美

経歴:女子栄養大学栄養学部を卒業後、管理栄養士、健康運動指導士資格を取得。企業給食管理、食品メーカーでの商品開発、医療機関での栄養指導、健保組合での特定保健指導などを経験。その後、食文化や料理技術を学ぶためイタリアにて1年間料理留学を経験し、2012年より在住。これまでの経験を活かし、現在はオンラインでの特定保健指導や食・栄養関係の記事監修などを行う。
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  • 更新日:

    2023年4月 3日

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