目次
- 塩数の子を塩水(水1Lと塩小さじ1)に浸し、冷蔵庫に入れる
- 途中2回程度塩水を取り替えながら、丸1日置く
- かつおだし、醤油、みりん、かつおぶしを煮立たせて、おいがつお出汁を作る
- おいがつお出汁の粗熱をとり、ざるで濾す
- 塩抜きした数の子を、濾したおいがつお出汁に漬ける
- 数時間~1日ほど置いて完成
- 塩抜きした数の子の薄皮を剥き水気をとり、酒に15分ほど浸ける
- 白味噌と酒粕を合わせた味噌床を作る
- 密閉できる容器に味噌床を半量入れる
- 数の子をガーゼで包み、味噌床に置く
- 残りの味噌をのせ、ふたをして密閉する
- 10日ほど冷蔵庫で置く
- 清潔な容器を用いる
- 数の子の水気をふき取ってから漬ける
- 空気に触れないよう蓋をして密閉する
- 常温ではなく必ず冷蔵庫で保存する
- ※1出典:農林水産省 味付けかずのこの形は割れていることが多いのですが、塩かずのこと原料は同じですか。 https://www.maff.go.jp/j/heya/sodan/1501/01.html
1. 数の子の種類は味付けと塩

市販の一般的な数の子には、干し数の子、塩数の子、味付け数の子の3種類がある。これらの種類の特徴や数の子の原料、原産地などについて見ていこう。
ニシン卵巣の加工品
数の子は、ニシンの卵巣を加工した食品である。干し数の子は数の子を乾燥させたもので、水で戻してから調理する。主に北海道沿岸で漁獲するニシンの卵巣を用いていたが、ニシン漁の衰退により生産量が大幅に減少した(※1)。そのため、現在は主に輸入原料による下記の2種類の数の子が流通している。
【塩数の子】
主にアメリカやカナダの太平洋沿岸産のニシン卵巣で作られる。コリコリとした食感が特徴だ。塩蔵品のためそのまま食べると非常に塩辛く、味付けを行う前に塩抜きが必要である。
【味付け数の子】
主に東カナダなど大西洋沿岸産のニシン卵巣で作られる。卵の決着力が弱くほとんど固化しないのが特徴で、塩数の子のはじけるような食感とは異なり歯ごたえは少ない。味付けがされた状態のため、そのまま食べることができる。
2. 数の子の味付けを出汁でする

味付け数の子を自宅で作る場合は、塩数の子を購入して塩抜きしてから使う。基本の塩抜きは丸1日かかるため、前もって始めておくとよい。急ぐ場合は、ぬるま湯で作った塩水と真水を使う方法なら3時間程度で塩抜きできる。では、味付け数の子の作り方を見ていこう。
作り方とポイント
【薄皮を剥いてから出汁に浸ける】
数の子を塩抜きすると、表面の薄皮が自然とはがれてくる。出汁に漬けて味付けする前に、薄皮を丁寧に剥いて取り除こう。薄皮を剥くことで見栄えがよくなる。
【白だしでも作れる】
市販の白だしを使えば、より簡単に味付けできる。白だしを水で薄め、みりんと淡口醤油を加えたものを電子レンジで加熱して冷まし、塩抜きした数の子を漬けて冷蔵庫に1日置けば完成だ。
3. 数の子の味付けを白味噌でする

白味噌を使って味付けをすると、酒の肴にもぴったりな数の子の味噌漬けができる。アルコール分が含まれるため、子どもやお酒が苦手な人が誤って食べないよう注意が必要だ。作り方を見ていこう。
作り方とポイント
【保存性を維持するために】
味噌漬けの数の子は、漬けてから10日~2か月ほどが食べ頃といわれ、保存食としても活用できる。しかし、調理中に雑菌が入ったり保存中の温度が高かったりすると、日持ちしにくくなってしまう。保存性を維持するためにも、下記のポイントを守って作ろう。
結論
数の子は、味付けされている商品もあるが、塩蔵品を購入し自宅で好みの味付けを楽しむこともできる。塩抜きをしたあと、出汁で味付けする方法が定番だが、味噌漬けにするのもおすすめだ。調味料の割合などを調整しながら、自分好みの味付け数の子を作ってみてはいかがだろう。
(参考文献)
監修管理栄養士:渡邉里英
経歴:大学で栄養学を学び、大学院卒業後、医学関連出版社に就職。管理栄養士としての知識と医学雑誌の編集経験をもとに、オリひと食料理記事の監修に至る。
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