目次
1. キャベツは洗う必要がある?洗い方のコツの前に確認!

そもそも、キャベツは洗う必要があるのだろうか?実は、キャベツを洗わずに料理に使ったとしても問題はない。キャベツの外側の硬くて色の濃い数枚の葉には、汚れやホコリがついているためはがして使う方がよいが、内側の葉は洗わずに食べても大丈夫。キャベツという野菜は、発芽してからスーパーに並ぶあの大きさになるまで、内側の葉がどんどん大きく育つ。そのため、一番大きく育つ外側の葉以外の内側は、農薬などにほとんど触れないので洗わなくてもよいのだ。
ただし、成長途中で虫が入っている可能性がある。虫が葉を食べ進んで中に入ってしまっている可能性もあるので、キャベツの内側の葉も一枚ずつ外して洗ったほうが安心だ。
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2. キャベツの洗い方:基本のコツ

キャベツの効果的な洗い方について、基本となるコツを解説しよう。
料理の直前に洗う
キャベツは水で洗うと傷みやすくなる。そのため、料理する直前に洗うのが美味しく食べるためのコツだ。前もって必要な分だけを切り分けて洗うようにし、すぐに使わないキャベツは洗わず早めに冷蔵庫や冷凍庫で保存しよう。
一枚ずつ流水で洗う
キャベツを一枚ずつはがしてから流水で洗う方法が、もっとも洗いやすくおすすめの洗い方だ。洗い方のコツは、外側の葉から一枚ずつはがし取り、手で両面をこすりながら流水でしっかりと洗い流すこと。その後にキャベツを細かく切って使いたいという場合も、一枚ずつキャベツを洗ってから切ると洗い残しがないだろう。
3. キャベツの洗い方:形状別のコツ

キャベツの効果的な洗い方について、4種の形状別のコツを解説しよう。
まるごとキャベツの洗い方
料理する際に、キャベツを一度にたくさん使う場合やまるごと使う場合は、切る前にまるごと水洗いするのがよいだろう。キャベツは切ってから洗うと、切り口から栄養成分が水に流れてしまう。キャベツに含まれる栄養素の多くが水溶性だからだ。キャベツの栄養をムダなく摂るには、まるごと洗う方法がもっともよいだろう。
洗い方のコツはキャベツの芯を先にくり抜くことだ。キャベツをひっくり返し芯の部分を包丁でくり抜いてから、その部分を水洗いすることにより一気にキャベツ全体を洗うことができる。
カットキャベツの洗い方
基本的にカットされているキャベツは、洗ってから袋に詰められているので、軽く洗えば問題ない。ボウルの上にザルを重ねカットしたキャベツを入れて流水で洗おう。何度か水を替えて、汚れを落とそう。
ただし、カットされたキャベツは断面積が多くなっている分、水溶性の栄養成分が溶け出しやすくなっているので、洗う時間は短めがよいだろう。
千切りキャベツの洗い方
基本的に千切りキャベツも洗ってから袋に詰められているので、軽く洗えば問題はない。千切りキャベツを水にさらすことで残留しているかもしれない農薬を取り除くことができるが、水にさらすと農薬だけでなくキャベツの栄養成分も流れてしまうので、短い時間で行うのがよいだろう。
くし切りキャベツの洗い方
1/2や1/4にくし切りにカットされたキャベツをそのまま料理に使いたい場合には、葉の間にほこりが入っている可能性があるので、ボウルの中でふり洗いをしよう。
くし切りキャベツは水を張ったボウルの中に入れて、左右に揺するようにしてじゃぶじゃぶ洗うのがコツだ。こうすることで、自然に葉と葉の間に水が入って汚れが落ちていく。ボウルの水は何度か張り替えよう。
結論
今回、正しいキャベツの洗い方について解説した。そもそもキャベツは外側の葉を数枚取るだけで洗わず調理しても問題ない。しかしキャベツを洗う場合には、調理する直前に使う分だけ葉を一枚ずつはがして流水で洗う方法がベストだ。それ以外のキャベツの洗い方については、形状別のコツを参考に効果的に洗ってほしい。よりキャベツを安全に美味しく、栄養も余すことなく楽しめるだろう。
監修管理栄養士:児玉智絢
経歴:女子栄養大学栄養学部を卒業後、管理栄養士免許を取得。食品メーカーの商品開発などを経験後、フリーランスとして栄養・健康分野の記事監修を中心に活動中。