目次
- ヘタを1cm程度包丁で切り取る
- またはヘタ近くの皮を厚めに包丁でむく
- きゅうり1本に対し、塩小さじ1/2をふりかける
- 手のひらを使って前後にコロコロと1分程度転がす
- 流水で塩を洗い流す
- きゅうりを薄切りにする
- 薄切りにしたきゅうりに塩をふる
- 5~10分程度置く
- 水気をよく絞る
- きゅうりに塩をふり、まな板の上で板ずりをする
- 熱湯で10秒~1分茹でる
- きゅうりのヘタを切り落とし、薄切りにする
- 3%の塩水(水500mlに対し塩大さじ1)にきゅうりを入れて15分置く
- きゅうりの水気をしっかり絞る
- きゅうりのヘタを切り落とす
- 横を3等分の長さに切る
- 縦にして3等分に切る
- 切り口を下にして半分に切る
- きゅうりのヘタを切り落とす
- きゅうりに対して包丁を斜めに入れ、薄く切る
- 薄切りしたきゅうりを重ね、縦に細く千切りにしていく
1. きゅうりに下処理は必要?洗うだけではダメな理由

きゅうりの下処理の代表的な方法として、板ずりや塩もみ、切り方を工夫するといったものがある。下処理をすることできゅうりの表面が滑らかになったり、味がしみ込みやすくなったりする。また、下処理の方法によっては、きゅうりの苦みや青臭さ、えぐみも取り除けるので、食感をよくする効果もあるのだ。
下処理なしで洗うだけでは苦みや青臭さ、えぐみが残っていることもあり、きゅうりの美味しさが半減してしまう。きゅうりを丸かじりする場合も、板ずりなどの下処理をするほうが美味しくいただけるだろう。
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2. きゅうりの基本の下処理方法

ここからは、基本的なきゅうりの下処理方法について見ていこう。
下処理方法1:きゅうりのへたを取る
きゅうりの苦み成分は皮近くに多く、とくにヘタ周辺に多く含まれている。そのため、ヘタを取り除くかヘタ近くの皮をむくと、苦みを取り除ける。最近は苦みの少ない品種も多いため必要ないように感じるかもしれないが、ひと手間加えると美味しくいただける。
下処理方法2:板ずりをする
板ずりをすることできゅうりの表面に傷が付き、苦み成分が溶け出しやすくなる。また、汚れやイボをそぎ落とすことができたり、味がしみ込みやすくなったりする効果もある。さらに、塩の成分により色鮮やかにもなるため、メリットが多いといえるだろう。きゅうりが全体的に苦みを持っている場合も、板ずりをするといいだろう。
下処理方法3:塩もみをする
薄切りにして料理に使用することが多いきゅうりは、塩もみするのがおすすめだ。塩もみすることで、しんなりとした食感にできる。また、塩もみすることで調味料もなじみやすくなるため、味がぼやけるのを防げるのだ。
3. 下処理の裏ワザ:きゅうりを熱湯で茹でる

基本的なきゅうりの下処理方法を紹介したが、きゅうりを熱湯で茹でる裏ワザをご存じだろうか。正直、生でいただくことの多いきゅうりを茹でることに抵抗を感じる方もいるだろう。しかし、塩もみ前にきゅうりを茹でることで、食感が大きく変化するのだ。きゅうりを茹でるときの手順を紹介しよう。
きゅうりを熱湯で茹でるというひと手間を加えることでポリポリとした食感になり、きゅうりの旨みも引き立つ。時間に余裕があるときには、ぜひ試してみたい裏ワザだ。
4. 料理に合わせたきゅうりの下処理方法

きゅうりにはさまざまな下処理方法があることがわかってもらえただろう。それぞれの料理に合わせた下処理方法を知っておくと、きゅうりの特性をより活かせる。最後に、きゅうりが大活躍する料理3品をピックアップし、それぞれに適したきゅうりの下処理方法を紹介しよう。
ポテトサラダ用のきゅうりの下処理
ポテトサラダに使用するきゅうりの下処理は、塩もみがおすすめだ。塩もみしたきゅうりにはほのかに塩気が残っているため、調味料の味を引き立ててくれる。塩もみの方法は上記で紹介した通りである。
ポイントは、薄切りにして塩をなじませたきゅうりの水気をしっかりと絞ることだ。一気に絞ろうとせず、何度かに分けながらムラなく絞るようにしよう。薄切りにした塩もみきゅうりは、和え物やサラダに混ぜる場合にもおすすめだ。
手巻き寿司のきゅうりの下処理
誕生日や記念日などのイベントメニューの定番といえば手巻き寿司。きゅうりは、手巻き寿司でよく使用するお刺身や卵などに彩りや食感を添えてくれる。また、こってりした具の中にきゅうりを一緒に入れることで重たくなるのを防げるため、ぜひ加えておきたい具材だ。手巻き寿司には、拍子木切りに下処理したきゅうりを使おう。拍子木切りの方法は以下の通りだ。
拍子木切りのきゅうりは、手巻き寿司以外に炒め物や浅漬けにもおすすめだ。
冷やし中華のきゅうりの下処理
夏の定番メニューといえば冷やし中華だ。きゅうりは夏の定番野菜でもあるので、ぜひ活用したいところ。冷やし中華用には、斜めに薄く千切りに下処理するのがおすすめである。斜め千切りの方法は以下の通りだ。
斜めに薄く千切りにすると皮部分が均一に端に残るため、水分が出やすくなる。そのため、柔らかい食感になるのだ。また、調味料やほかの食材ともなじみやすくなるので、混ぜて食べる冷やし中華にもピッタリの下処理方法だ。こちらの下処理方法は、三食なますや春雨サラダにも向いている。
結論
きゅうりの下処理の必要性について紹介した。きゅうりの下処理は手間がかかるように感じるかもしれないが、どれも簡単にできるものばかりだ。また、料理の完成度も底上げできるため、ぜひ取り入れてほしい。きゅうりは生で食べるからこそ、下処理をしてより美味しくいただきたいものだ。
監修管理栄養士:渡邉里英
経歴:大学で栄養学を学び、大学院卒業後、医学関連出版社に就職。管理栄養士としての知識と医学雑誌の編集経験をもとに、オリひと食料理記事の監修に至る。