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A4サイズは何ピクセル?300dpiや600dpiなど解像度別に解説

A4サイズは何ピクセル?300dpiや600dpiなど解像度別に解説

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2021年8月 6日

デジタル社会の現代は、パソコンやスマートフォンを使っていると「ピクセル・解像度・画素」などの単語を耳にする機会が多いのではないか。この記事では、意外と知らない方も多いであろうピクセルについて解説する。A4サイズのピクセル数を300dpiや600dpiなどの解像度別に解説し、ピクセル数の求め方なども紹介していこう。

  

1. まずは用語の意味を理解しよう

A4サイズのピクセル数について解説する前に、まずは前提として各用語の意味を理解しておきたい。

ピクセルとは「画素」のことである

ピクセルは「用紙に出力した際の物理的なサイズ」と勘違いされがちだが、実際のサイズではなく、「色情報を持つ最小単位」を表している。
ピクセルのほかに「画素」という単語もよく聞くと思うが、これら2つは同じものだ。とくにデジカメの画質に言及する際などに、「〇〇画素」という表現を耳にすることが多いだろう。画素数が多ければ多いほど画像が美しい、写真が鮮明できれいというイメージがあるのではないか。

解像度とは「1インチあたりのドット数」のことで単位にdpiを用いる

解像度は画像の密度のことを指す。解像度が高ければ高いほど、同じ面積内のドットの数が多くなる。つまり細かな部分まで表現され、画像がより鮮明になると覚えておいてほしい。
解像度の単位はドット・パー・インチの略である「dpi」だ。つまり1インチ(=2.54cm)当たり、どれだけのドットで描かれているかということになる。実際に画像を印刷する場合は、同じA4サイズの用紙であっても300dpiより600dpiのほうがドット数が多いため、よりきめ細やかなイラストや画像となる。

2. A4サイズのピクセル数を求めるには?

A4サイズのピクセル数は解像度に影響を受ける。解像度はインチを単位の基準としているため、画像の解像度とピクセルの関係を理解するためには、まずメートル法を用いているA4サイズの各辺の長さをインチに変換する必要がある。A4サイズのインチを導き出す具体的な方法は、次の章で解説しよう。

3. A4サイズは何インチ?

上で述べたとおり、ピクセル数を求めるためにはまずA4サイズをインチに変換することが肝心だ。

A4サイズは8.27×11.69インチ

A4というサイズは、JIS日本産業規格によって21.0×29.7センチと規格が定められている。一方、ヤード・ポンド法の長さの単位である1インチは約2.54センチに相当する。A4サイズの短辺と長辺の長さをそれぞれインチに変換すると、8.27×11.69インチとなる。

4. A4サイズのピクセル数は?300dpiや600dpiなど解像度別に解説

ピクセル数は解像度によって変わってくるので、ピクセル数を知りたい場合はまず解像度を確認しよう。ここでは各解像度の場合のピクセル数を解説する。

「A4サイズのピクセル数は何ピクセル?」という聞き方は誤り?

たまに「A4サイズをピクセルにすると何ピクセル?」という質問を見かけることがあるが、実はその質問の仕方は正しいとはいえない。
お伝えしているように、ピクセル数は解像度によって変化する。そのため質問の仕方としては「A4サイズを〇〇dpiの解像度とした場合何ピクセル?」が正しいといえる。

A4サイズの用紙に解像度300dpiで画像を出力した場合

A4サイズは8.27×11.69インチなので、「8.27×300dpi≒2,480ピクセル」「11.69×300dpi≒3,508ピクセル」となる。つまり、300dpiの場合は約2,480×3,508ピクセルとなる。

A4サイズの用紙に解像度350dpiで画像を出力した場合

解像度が350dpiの場合、「8.27×350dpi≒2,894ピクセル」「11.69×350dpi≒4,093ピクセル」となる。つまり、350dpiの場合は約2,894×4,093ピクセルとなる。

A4サイズの用紙に解像度600dpiで画像を出力した場合

解像度が600dpiの場合、「8.27×600dpi≒4,961ピクセル」「11.69×600dpi≒7,016ピクセル」となる。つまり、600dpiの場合は約4,961×7,016ピクセルとなる。

印刷物の仕上がりはプリンターの能力に左右されることもある

写真などの印刷物を見た場合、画素数が多いということは一定のサイズの用紙の中により細かな色彩情報が詰まっているということになり、画像の美しさにつながる。ただし、いくらデジカメなどの画素数が大きかったとしても、印刷機の性能が低いと、実際には印刷物の仕上がりに差が出てしまうこともある。

WEB上でのA4サイズのピクセル数は?

上記はいずれも印刷物の場合だが、WEB上での場合はどうだろうか。WEBでは72dpiの解像度が一般的である。72dpiの場合、A4サイズのWEB上でのピクセル数は「595×842ピクセル」となる。

5. A4以外のサイズのピクセル数は?解像度別に一覧まとめ

A3やB3・B5など、A4以外のサイズのピクセル数もまとめていこう。解像度別に一覧を作成したため参考にしてほしい。

解像度72dpiの場合のピクセル数

  • A0=縦2,384×横3,370ピクセル
  • A1=縦1,684×横2,384ピクセル
  • A2=縦1,191×横1,684ピクセル
  • A3=縦842×横1,191ピクセル
  • A4=縦595×横842ピクセル
  • A5=縦420×横595ピクセル
  • A6=縦298×横420ピクセル
  • A7=縦210×横298ピクセル
  • B0=縦2,920×横4,127ピクセル
  • B1=縦2,064×横2,920ピクセル
  • B2=縦1,460×横2,064ピクセル
  • B3=縦1,032×横1,460ピクセル
  • B4=縦729×横1,032ピクセル
  • B5=縦516×横729ピクセル
  • B6=縦363×横516ピクセル
  • B7=縦258×横363ピクセル

解像度300dpiの場合のピクセル数

  • A0=縦9,933×横14,043ピクセル
  • A1=縦7,016×横9,933ピクセル
  • A2=縦4,961×横7,016ピクセル
  • A3=縦3,508×横4,961ピクセル
  • A4=縦2,480×横3,508ピクセル
  • A5=縦1,748×横2,480ピクセル
  • A6=縦1,240×横1,748ピクセル
  • A7=縦874×横1,240ピクセル
  • B0=縦12,165×横17,197ピクセル
  • B1=縦8,598×横12,165ピクセル
  • B2=縦6,083×横8,598ピクセル
  • B3=縦4,299×横6,083ピクセル
  • B4=縦3,035×横4,299ピクセル
  • B5=縦2,150×横3,035ピクセル
  • B6=縦1,512×横2,150ピクセル
  • B7=縦1,075×横1,512ピクセル

解像度600dpiの場合のピクセル数

  • A0=縦19,866×横28,087ピクセル
  • A1=縦14,031×横19,866ピクセル
  • A2=縦9,921×横14,031ピクセル
  • A3=縦7,016×横9,921ピクセル
  • A4=縦4,961×横7,016ピクセル
  • A5=縦3,496×横4,961ピクセル
  • A6=縦2,480×横3,496ピクセル
  • A7=縦1,748×横2,480ピクセル
  • B0=縦24,331×横34,394ピクセル
  • B1=縦17,197×横24,331ピクセル
  • B2=縦12,165×横17,197ピクセル
  • B3=縦8,598×横12,165ピクセル
  • B4=縦6,071×横8,598ピクセル
  • B5=縦4,299×横6,071ピクセル
  • B6=縦3,024×横4,299ピクセル
  • B7=縦2,150×横3,024ピクセル

6. 「解像度」と「画質」の関係について

解像度が高ければより細かな部分まで表現されて画像が鮮明になるため、解像度と画質は関係しているといえる。たとえばパソコンでイラストを描いた場合、72dpiで描画して、解像度を200に上げて実際の画像サイズを大きくすると、目の粗い画像となる。イラストソフトで解像度自体を上げることはできるが、その方法だと実際にはぼやけたイラストが印刷されてしまうことになる。
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結論

ピクセル・画素・解像度といった単語の意味や、ピクセル数と解像度の関係などを知っておくと、デジタルで写真やイラストを扱う際に便利だろう。解像度別のピクセル数も一覧にして紹介したため、ピクセル数を求めたいときに役立ててほしい。
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  • 公開日:

    2019年8月27日

  • 更新日:

    2021年8月 6日

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