1. 種まき
お父さんのおつまみとして、欠かせないであろう枝豆。苗を植えて育てることも可能だが、ここはひとつ心を込めて種から育ててみてはいかがだろう。作る場所はマンションのベランダでもOK。長さ70cmのプランターと種を園芸店などで手に入れ、「どうか美味しい枝豆ができますように」と祈りながら土に埋めていくだけでよい。種は1つの穴に対して3粒ずつ、長さ70 cmのプランターなら4~5株植えられる。
土は黒土と腐葉土を4対6の割合に混ぜて入れるのがおすすめ。マメ科の植物は、根に宿る根粒菌というバクテリアが空中から窒素を集めて宿主に供給する「窒素の固定化」を行うので、植え付ける土にはあまり肥料を入れる必要はない。土を購入する際は、マメ科の植物に合う肥料が含まれているかどうか、成分をチェックするとよいだろう。
種をまいたらたっぷり水をやる。植えた種や若い芽を鳥に食べられないよう、防虫ネットをトンネル上にかけておけば安心だ。
土は黒土と腐葉土を4対6の割合に混ぜて入れるのがおすすめ。マメ科の植物は、根に宿る根粒菌というバクテリアが空中から窒素を集めて宿主に供給する「窒素の固定化」を行うので、植え付ける土にはあまり肥料を入れる必要はない。土を購入する際は、マメ科の植物に合う肥料が含まれているかどうか、成分をチェックするとよいだろう。
種をまいたらたっぷり水をやる。植えた種や若い芽を鳥に食べられないよう、防虫ネットをトンネル上にかけておけば安心だ。
2. 水やりと追肥
先に紹介したように、枝豆は根に宿った根粒菌から成長に必要な窒素を供給されるので、何度も追肥する必要はない。だが土がふんだんにある畑と違って、プランターという限られたスペース内の土だけでは、やはり養分が足りなくなるので、葉っぱや茎の生育状態を見ながら、弱っている感じがしたら化成肥料をほんの少しだけまいてやろう。プランター栽培の場合は、水やりのタイミングに合わせて液肥で追肥する方法がおすすめだ。
また、日常の水やりは水分過多にならないように気をつけること。土の表面が乾いたなあと感じたら水をやるくらいのゆるい気持ちで対応すれば大丈夫だ。
また、日常の水やりは水分過多にならないように気をつけること。土の表面が乾いたなあと感じたら水をやるくらいのゆるい気持ちで対応すれば大丈夫だ。
3. 間引きと摘芯、害虫駆除
種から発芽し、10 cmくらいの草丈に成長したら、1か所に2本の茎が立つ程度に間引きをする。1つの穴に3粒ずつ種を植えても、中には全部が発芽してこなかった場所もあるだろう。そんな時は、間引きした株を移植して、1か所に2本の株を育てるようにしよう。
次に必要なのは、摘芯。草丈が30 cm程に成長したら、主茎の先端をハサミで切り取り、栄養分がそれ以上、上方向に行かないようにする。そうすることで、主茎から伸びるわき芽が育ち、たくさんの実が育つようになるのだ。
また、枝豆はマメ科の植物の中では病害虫に比較的強いといわれているが、サヤができ始めた頃に身の養分を吸ってしまう憎い虫が付くことがある。その虫の正体は、カメムシ。潰すと強烈な悪臭を放つことで知られている虫だ。サヤが膨らみ始め、収穫を心待ちにしている時にカメムシに美味しいところを持っていかれるのだけは勘弁してもらいたい。見つけ次第、すぐに取り除くこと。ただし、決して素手では触らないように。うっかり手で潰そうものなら、その後なかなか消えないにおいに悩まされることになる。
次に必要なのは、摘芯。草丈が30 cm程に成長したら、主茎の先端をハサミで切り取り、栄養分がそれ以上、上方向に行かないようにする。そうすることで、主茎から伸びるわき芽が育ち、たくさんの実が育つようになるのだ。
また、枝豆はマメ科の植物の中では病害虫に比較的強いといわれているが、サヤができ始めた頃に身の養分を吸ってしまう憎い虫が付くことがある。その虫の正体は、カメムシ。潰すと強烈な悪臭を放つことで知られている虫だ。サヤが膨らみ始め、収穫を心待ちにしている時にカメムシに美味しいところを持っていかれるのだけは勘弁してもらいたい。見つけ次第、すぐに取り除くこと。ただし、決して素手では触らないように。うっかり手で潰そうものなら、その後なかなか消えないにおいに悩まされることになる。
4. 収穫
サヤが大きく膨らんできたら、いよいよ収穫。根っこごと引き抜いてから、ハサミでサヤを1房ずつ切り取ろう。もし、同じ株の中でサヤのふくらみ具合にバラツキがあるようなら、日を変えてふっくらしたサヤから順にハサミで切り取って収穫してもいい。
枝豆は収穫のタイミングを逸してそのまま置いておくと、葉や枝が黄色く枯れてきて、サヤも茶色く乾燥した状態になる。つまりこれが大豆。1本だけ枯れるまで残しておき、子どもに教えるのも食育といえるのではないだろうか。
枝豆は収穫のタイミングを逸してそのまま置いておくと、葉や枝が黄色く枯れてきて、サヤも茶色く乾燥した状態になる。つまりこれが大豆。1本だけ枯れるまで残しておき、子どもに教えるのも食育といえるのではないだろうか。
結論
枝豆は水やりや、追肥などのポイントをおさえればベランダでも栽培できる。いずれにしても、枝豆はとうもろこしと同じように、収穫してすぐに食べるのが1番美味しい。夏の休日、朝採り枝豆を1粒ずつ味わいながら飲む昼下がりのビールは、お父さんにとってささやかながらも最高の幸せかもしれない。