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庭先またはベランダで始める【キャベツ】の育て方・栽培方法を解説

庭先またはベランダで始める【キャベツ】の育て方・栽培方法を解説

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 渡邉里英(わたなべりえ)

鉛筆アイコン 2021年6月22日

キャベツの栽培は「広い菜園でなければ無理」と思っている人が多いのでは。たしかに葉を広げて大きく育つので、あまり狭い場所では栽培が難しい。けれども、育てる容器の大きさに気をつければ、マンションのベランダでも十分に栽培は可能だ。ぜひチャレンジしてみよう。

  

1. キャベツの植え付け時期と用意するもの

キャベツは、種からの栽培も可能だが、ベランダや庭の片隅で育てるには種1袋は多すぎる。しかもキャベツには害虫が付きやすく、苗を育てている時に芯を食べられたら結球しないので、苗を購入して栽培することをおすすめしたい。

キャベツは零下10℃以下でも枯れないが、結球した状態で5℃以下になると育たない。生育に適しているのは15℃~20℃。キャベツには、夏の終わりから秋の初めに苗を植え付け、晩秋から冬に収穫するものと、晩秋に植え付けて春に収穫するものとがあるが、一般家庭で育てやすいのは前者。結球しながら育つ間に、急激な温度低下が起こりにくいからだ。

用意するものを以下に紹介しよう。

【プランター】

プランターは、85cm以上で土が30〜40リットル入る大型のものを用意。1球だけを育てるなら、植木鉢でもOKだ。直径が33cm以上ある大きな鉢(11号〜12号)を用意しよう。ちなみに、最近は家庭菜園に向くミニキャベツも登場している。普通のキャベツは、苗を植え付ける際の株間を30cm〜40cm取るのだが、ミニキャベツなら20cm〜25cmで良いので、プランターは60cm程度の大きさで
OK。

【土の準備】

プランターや植木鉢で育てるなら、葉もの野菜用に肥料が配合された培養土を使うのが便利だ。

【苗】

8月下旬から9月初めに苗を買い求める。本葉が5枚~6枚あり、茎が太くてしっかりしているもの、葉と葉の間(節)が詰まっているものを選ぼう。また、茎や葉に虫がついていないか、よくチェックすることも大切だ。

【寒冷紗と支柱】

キャベツの苗を害虫被害から守ってくれるのが「寒冷紗(かんれいしゃ)」という覆い。白色と黒色のものがある。黒色のものは主に遮光のために使われるので、害虫除けの目的で使用するキャベツの場合は、白色の方を買い求めよう。寒冷紗で苗を覆うためには、支柱を使ってトンネルを作らなければならないので、プランターや植木鉢の大きさに合わせた長さの支柱も用意する。大型のプランターなら3本、植木鉢なら2本は必要だ。

2. キャベツの苗の植え付け

プランターや植木鉢の底にネットを、その上に鉢底石や赤玉土などを敷き詰め、水はけをよくし、その上に培養土または準備しておいた土を入れる。土を入れるのは、プランターや植木鉢の上から2cmくらい下まで。容器の上までいっぱいに土を入れておくと、水やりをした際に水と一緒に土が流れ出てしまうので注意しよう。植え付けの手順は以下の通りだ。

1.土を入れたら、苗のポットと同じくらいの穴を開け、ポットから取り出した苗を植える(株間は30cm~40cm)。
※苗を取り出す時は、根の部分を傷つけないように注意。手のひらをポットの表面にかぶせ、指の間で茎を挟み、もう一方の手で
ポットをそっとひっくり返す。取り出しにくい時は、ポットの底に空いている穴から指を入れて押せば取り出しやすい。

2.苗の表面と土の高さが同じになるように、土をかぶせる。その時、茎の1番下にある子葉が土に埋まらないように注意しよう。

3.苗の根元を指先で軽く押さえたら、水をたっぷりやる。

4.支柱を曲げてプランターまたは植木鉢に挿しこみ、トンネルを作ったら寒冷紗をかけ、風で飛ばないように洗濯バサミなどで端を留めておこう。

3. キャベツの追肥

苗を植え付けてから3週間くらい経つと、本葉が10枚程度になる。その頃に1回目の追肥をしよう。寒冷紗を外して粒状の化成肥料をパラパラと撒き、軽く土に混ぜたら、再び寒冷紗をかけておく。液体肥料を使用する場合は、苗を植えつけてから週に1度くらいの割合でやればよいのでよりカンタンだ。

2回目の追肥は、横に広がっていた葉が立ち上がり、結球を始めるタイミング。植え付けから6週間後くらいが目安だ。追肥の方法は、1回目の時と同じ。葉に化成肥料がつかないよう、広がった葉を持ち上げて施し、土と混ぜておく。なお、この頃までに寒冷紗は外してOK。ただし、気を抜いていると葉を虫に食われてしまうので、水をやる時に虫が付いていないかよくチェックし、もし小さな虫でも見つけたら必ず取り除こう。

4. キャベツの収穫

キャベツの収穫は、苗を植え付けてから10週間後くらいが目安。球が大きくなり、手で触った時に堅くしまっていたら、収穫どきだ。キャベツの上を手で押さえ、横に倒すようにして根元に包丁を入れて切り取る。

収穫の適期を逃して長く置いておくと、球が割れてしまうことがあるので注意したい。収穫後は、新聞紙に包んでビニール袋に入れ、冷蔵庫の野菜室に入れて保存できる。すぐさま食べなくても大丈夫なので、迷わず収穫しよう。

結論

キャベツの栽培を成功させるコツは、害虫から苗を守ること。寒冷紗を活用しても完全には防ぎきれないので、よく目を光らせてチェックし、見逃さずに取り除こう。家庭菜園でも安心して使える、環境に優しく人体にも無害の微生物を利用した農薬も販売されているので、あまりひどい時は使ってみるのも手だ。

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  • 公開日:

    2019年9月22日

  • 更新日:

    2021年6月22日

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