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作って食べる!キッチンで始める【かいわれ大根】の栽培

作って食べる!キッチンで始める【かいわれ大根】の栽培

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2021年6月18日

日本の食卓では、もやしに次いでなじみ深いスプラウトの1種、「かいわれ大根」。土が必要ない水耕栽培で、室内で場所をとらずに栽培できるので、庭やベランダにプランターを置けない家でも、手軽に育てることができる。ぜひチャレンジを。

  

1. かいわれ大根の栽培で用意するもの

かいわれ大根は、その名の通り、大根のタネが発芽したもの。発芽した直後の芽を摘んで食べるものだ。土にタネをまいて育てる一般的な野菜とは、準備するものが全く異なるので紹介しておこう。

【容器】

ガラスのボウルや陶器の鉢、食品保存用のプラスチック容器、家庭にある食器などでOK。タネに均等に水が行きわたるよう、底が平らなものが望ましい。芽の先3分の1くらいが容器から上に出るくらいの深さ(5~7cm)がおすすめ。ガラスの容器なら、種から葉先までの成長を観察しやすく、白系の陶器なら葉先が緑色になった時に、インテリアとして見栄えがするだろう。空き缶やマグカップを利用し、少量ずつ作って並べるのも楽しい。

【カット綿】

タネを発芽させる敷布団のようなもの。一般的に店頭に並んでいるかいわれ大根は、容器の底にスポンジが敷かれていて、そこから芽が伸びているだろう。そのスポンジに当たるものをカット綿で代用できる。化粧用に小さくカットされているものだと、使い勝手が悪いので、ドラッグストアなどで販売されている大きめのカット綿が使いやすい。育てる容器の底の大きさに合わせてカットして使えるからだ。また、家庭にあるものとしては、キッチンペーパーでも代用が可能だ。

【タネ(種)】

大根の芽といっても、土で育てるタネを使えばOKというわけではない。栽培用のタネは、殺菌処理されているものもあるので、そのまま芽を食べるかいわれ大根用には向かない。家庭菜園でまいた残りがあっても、必ずかいわれ大根専用の種を新たに購入して使おう。

【霧吹き】

大根の種はとても小さいので、霧吹きで水を吹きかけて水やりをする。アイロンかけの際に使う霧吹きがあればOKだ。

【ボウルとザル】

タネの発芽を促進させるために、タネをまく前に1晩水に浸けておく。そのためのボウルと、水気を切るためのザルが必要。もちろん、キッチンにあるもので大丈夫。ザルは目が細かい茶漉しや味噌漉しなどがベター。

【段ボウルの箱か紙袋】

発芽するまで日光を遮断するために、箱に入れるか、紙袋をかぶせておく。用意した容器が入る大きさが必要。紙袋は色が濃く、厚めの紙がベター。光が入らない戸棚の中に入れておいてもよい。

2. かいわれ大根のタネまき

タネまきは、季節に関係なくいつでもよい。大根のタネは、水を十分に含むことで発芽するので、発芽率を上げるために、まく前夜にタネを水に浸けて、十分に吸水させよう。

ボウルにタネとその4~5倍の水を入れ、室温に置いておく。夏場ならクーラーの効いていない場所に、冬は水が冷たいので、ぬるま湯に浸けた方が早く芽が出るようだ。
翌日のタネまきの方法は以下の通りだ。

1.タネをザルにあげて水気を切る。その際、水の表面に浮いているタネは発芽しないので、水と一緒に捨ててしまおう。
2.容器の底にカット綿などタネが根を張るための土台を敷き、全体が均一に湿るよう霧吹きで水をかける。
3.カット綿の上に、タネを載せる。タネが重ならないように、パラパラと全体に広げる。
4.霧吹きで全体に水を吹きかけておく。タネが綿から浮いてしまうなら水分が多すぎる証拠。タネを湿らす程度の感覚でOK。

以上でタネまきは完了だ。このあと、光を遮断するために段ボール箱に入れるか、上から紙袋をかぶせて光を遮断し、室温15度以上の部屋に置いておく。光を当てずに育てるのは、発芽した芽が長く柔らかく育つからだ。

3. かいわれ大根の水やりと光の管理

遮光してからは、1日に1~2回、霧吹きで水を吹きかけてやる。タネが乾くと順調に発芽しないので、水やりは欠かさないこと。土から養分を吸い上げて成長する野菜と違い、かいわれ大根はタネ自体の栄養分と水だけで育つので、水切れは致命的だ。毎日、箱を開けて、または紙袋を取って、成長の具合を確かめながらシュッシュッと水をかけてやるのが日に日に楽しくなることだろう。

発芽した芽が出揃い、5cmくらいまで伸びた先の子葉が開いたら、箱から取り出し(または紙袋を外して)、日光が当たる窓辺に置いておこう。タネまきからここまでは、5~7日が目安だ。光が当たらない環境で育った子葉は、薄い黄色。それが日光に当たることで、数日間でぐんぐんと背丈を伸ばし、緑色に変化する。その変化を見るのは、じつに楽しいものだ。

ちなみに、光に当ててからも、収穫するまで毎日霧吹きで給水するのを忘れないようにしよう。

4. かいわれ大根の収穫

収穫は、タネをまいてから7~10日後。茎の長さが10~12cmになったら食べ頃だ。芽によって伸び具合にバラツキがあるので、大きくなったところから順に使う分だけハサミで切り取って収穫しよう。

かいわれ大根は、1回切り取って収穫したらおしまい。根が張ったカット綿ごと捨て、よく洗っておこう。水は雑菌の元。1週間くらい水を切らさずに育てるので、使い終わった容器は雑菌が残らないよう、よく洗うことを心がけたい。次もまた同じ容器で栽培するなら、容器を煮沸消毒するかスプレーの消毒剤をかけてから使用すると安心だ。

結論

かいわれ大根は、室内でかんたんに栽培でき、見た目にも可愛いらしく、子どもと一緒に成長の観察を楽しめそうだ。季節に関係なく作れるのも嬉しいところ。早速、育ててみては。
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  • 公開日:

    2019年10月14日

  • 更新日:

    2021年6月18日

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