目次
1. スプラウトの種類

スプラウトとは、野菜類や豆類などの種から人為的に発芽させた新芽の総称だ。発芽時の代謝のために種の状態よりも栄養価が高く、これから成長するために必要な栄養や酵素を小さな体にたくさん含んでいる。まず、主に食べられているスプラウトの種類を紹介する。
かいわれ大根
大根の新芽で、大根おろしにあるようなピリッとした辛味が特徴。日本に最初に根付いたスプラウトだ。
ブロッコリースプラウト
ブロッコリーの新芽。はっきりとした味は無いが、ほんのりとした苦味と甘みがあるのが特徴。
マスタードスプラウト
からし菜の新芽。マスタードのようなピリッとした辛味があり、肉の付けあわせに向く。
レッドキャベツスプラウト
紫キャベツの新芽で、小さいながらもキャベツの味がする。特徴的な真紅のスプラウトで彩りに良い。
豆苗
えんどう豆の新芽で、他のスプラウトよりもひとまわり大きい。特有の豆の香りとシャキシャキとした食感が特徴。
2. スプラウトの栄養と効能

スプラウトはそれぞれが特徴ある栄養素を含んでいる。どのスプラウトにも共通するのは成長した野菜や種子よりも、新芽であるスプラウトのほうが栄養素も酵素も多く含まれていることだ。
豆苗
例えば豆苗では、種子の状態であるえんどう豆と比べて、31倍のカロテンと16倍のビタミンE、13倍のビタミンKが含まれている。
かいわれ大根
かいわれ大根は大根にはほとんど含まれないβ-カロテンやビタミンKが豊富に含まれていることがわかっている。
ブロッコリースプラウト
スプラウトの種類によって含んでいる栄養素は異なるが、近年特に注目されているのが、ブロッコリースプラウトが含む、スルフォラファンだ。スルフォラファンは、成熟したブロッコリーにはほとんど含まれないものの、新芽に多く含まれる成分で、体内の酵素を活性化させ、優れた解毒作業や抗酸化作用を持つとされる。
3. スプラウトを育てよう

優れた栄養を含むスプラウトだが、その栽培方法は簡単である。種を発芽させるのに必要なのは、水と酸素と適切な温度であることは学校で習った記憶が無いだろうか。
種に水と酸素を与えるためには、水きりネットやスポンジなどの土台の上で、種が浸らない程度の水を与えれば良い。適切な温度は植物により異なるが、今回挙げたスプラウトはいずれも20度が目安となる。人間にとっても快適な温度なので、室内であれば1年を通じて維持しやすい。
また、忘れてはいけないのが遮光だ。土の中で芽を出す植物たちは光があると芽を出しにくい。水と酸素と温度を与えた上で、ダンボールなどを被せて光をさえぎろう。あとは、適切な水分と清潔さを保つだけで育ってくれる。
スプラウト用の栽培キットも売られているので、そういった栽培セットを使えばさらにお手軽だ。
スプラウト用の栽培キットも売られているので、そういった栽培セットを使えばさらにお手軽だ。
結論
種や成長した状態よりも豊富な栄養を含むスプラウト。種類は様々で手軽に食べることもでき、自宅での栽培も容易だ。子どもの食育の第1歩として、子どもと一緒に育てるところから始めてみてはいかがだろうか。
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