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初心者でも簡単!鉢植えや庭でもできる、『かぼす』の栽培方法

初心者でも簡単!鉢植えや庭でもできる、『かぼす』の栽培方法

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2021年6月23日

緑色が鮮やかな果実・かぼすは大分県の特産品。実は同じ香酸柑橘類のスダチよりも大ぶりだが、樹木の大きさは小柄で、家の庭や鉢植えでも栽培ができる。かぼすの基本的な栽培方法や剪定方法をお伝えしよう。

  

1. かぼすとは?

■特徴

かぼすは常緑樹で、ミカン科のミカン属に分類される。樹高は成長時に2~2.5m位の低木。庭に直植えでも、鉢植えに植えても栽培ができる。地植えの場合は東北以南が適地。幹や枝にトゲがあり、剪定や収穫の際には注意が必要。

■育て方のポイント

・日当たりが良く、風通しの良い戸外で育てる。
・乾燥に弱いため、水やりには注意を払うこと。
・株元を敷き藁やポリマルチなどでカバーし乾燥を防ぐ。
・鉢植えで栽培する場合は、2年に1回程度、大きな鉢に植え替えをする。

■かかりやすい病害虫

・アブラムシ
・ハダニ
・カイガラムシ
※スミチオン乳剤、カルホス乳剤を薄め、散布し予防する。(月に1回程度)

2. 基本の育て方

■苗木の購入

苗木は園芸店やインターネットなどでも1m前後のものが2,000円~3,000円で販売されている。接ぎ木の苗木の方が、果実の収穫が早くできる。

■植え付け

植え付けに適した時期は、3月下旬~4月上旬、又は6月中旬頃。庭植えでも鉢植えでも、真冬に寒風の吹かない場所を選ぶこと。

<鉢植え>
※鉢の大きさは7~8号が最適。果樹用の培養土を準備する。
1.鉢の底にネットを敷き、底石を敷く。
2.鉢の1/3~1/2の高さまで土を入れる。
3.鉢の中心に苗が来るように置き、苗の周囲に土を入れ安定させる。
4.水をたっぷり与える。
5.鉢の高さの3倍位の位置を目安に幹を切り落とす。

<地植え>
1.一辺が50㎝、深さ50㎝の四角い穴を掘り、堆肥、腐葉土、肥料を土に混ぜ、穴に戻す。
2.高さを調整しつつ苗を植え、支柱を立てて苗を支える。
3.十分に水を与え、木の根元を敷き藁などでカバーする。幹を株元から50~60㎝の高さで切る。

※植え付けの注意点
植え付けの際は根をほぐしたりせず、できるだけ根の土を落とさないようにする。馴染んだ土を落とすことで苗木にストレスを与える場合もある。水は十分に与えること。

■肥料

2月、6~7月、9月に肥料を追加する。株元にドーナツ状に丸く化学肥料を撒く。

■剪定

3月頃に剪定を行う。実がつく前までは、垂れ下がってきた枝だけ切る。その後からは、重なって混みあっている枝を切り、まんべんなく日光が当たるようにする。
※枝は付け根から切ること。

■摘果~収穫

6月~7月に摘果をおこなう。葉8枚につき、1個の実がなるように調節する。育ちの未熟なもの、傷や痛みのある実は摘み取る。
実が重なっている部分も実を間引く。9月下旬頃から収穫をおこなう。12月中旬頃まで収穫できる。

※剪定、摘果、収穫する際は、トゲでケガをしないように長袖、厚手の手袋を着用すること。

3. 実がならない原因

日当たりに問題もなく、肥料も与えているのに実がならないケースがある。原因の1つと考えられるのは、樹勢が強すぎる場合、木の成長が良すぎて実ができにくくなる。肥料過多、剪定のやりすぎは逆効果になる。

結論

かぼすは比較的丈夫で、初心者の栽培にも適した果樹。柚子より耐寒性には劣るが、寒冷地でなければ栽培は可能だろう。栽培に慣れないうちは、購入した園芸店に相談しながら挑戦してみるのがいいだろう。
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  • 公開日:

    2019年10月22日

  • 更新日:

    2021年6月23日

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