1. 梅には花梅と実梅がある

梅は比較的育てやすいとして人気の果樹である。鉢植えでも育つので、庭がなくてもベランダなどで梅を育てて楽しむことが可能だ。
梅にはたくさんの品種があるが、観賞用とするか食用として実を収穫したいかにより、花梅(はなうめ)と実梅(みうめ)の2つに分けられる。いずれも温暖な気候を好み、年間の平均気温が7度以上の場所でよく育つ。実梅に関しては−4度以下になってしまうと、寒さで実ができなくなる恐れがある。
実梅の品種は南高(なんこう)や白加賀(しろかが)、豊後(ぶんご)などが知られている。最も有名な南高は梅干し作りに適しており、白加賀は主に関東地方で栽培され梅酒などに加工される。寒さに強い豊後は北陸や東北地方で栽培され、砂糖漬けや梅酒などに利用される。また新潟の特産、藤五郎は梅干し、梅酒の両方に適した品種である。
梅にはたくさんの品種があるが、観賞用とするか食用として実を収穫したいかにより、花梅(はなうめ)と実梅(みうめ)の2つに分けられる。いずれも温暖な気候を好み、年間の平均気温が7度以上の場所でよく育つ。実梅に関しては−4度以下になってしまうと、寒さで実ができなくなる恐れがある。
実梅の品種は南高(なんこう)や白加賀(しろかが)、豊後(ぶんご)などが知られている。最も有名な南高は梅干し作りに適しており、白加賀は主に関東地方で栽培され梅酒などに加工される。寒さに強い豊後は北陸や東北地方で栽培され、砂糖漬けや梅酒などに利用される。また新潟の特産、藤五郎は梅干し、梅酒の両方に適した品種である。
2. 梅の育て方

梅は気温が高めで日当たりがよく、水はけのよい場所の方がよく育つ。寒冷地で梅を育てたい場合は、白加賀や豊後など耐寒性のある品種を選ぶとよい。
梅の鉢植えは種からではなく苗から育てる方が簡単であり、梅の植え付けに適している時期は12月から3月頃である。鉢植えの方法は、8号くらいの鉢を用意し、鉢底石を並べてから土を少し入れる。梅は土の種類にこだわらなくても育つが、水はけのよい土を用意する。赤玉土7に対し腐葉土3の割合で混ぜたものがよいだろう。
その後、苗を植え付け、さらに上から土を入れて安定させたら水を与える。鉢の底から流れ出るほどたっぷりとあげよう。鉢は日当たりのよい場所に置き、土の表面が乾いたら水をやり、特に夏場は水を切らさないように注意しよう。
梅の鉢植えは種からではなく苗から育てる方が簡単であり、梅の植え付けに適している時期は12月から3月頃である。鉢植えの方法は、8号くらいの鉢を用意し、鉢底石を並べてから土を少し入れる。梅は土の種類にこだわらなくても育つが、水はけのよい土を用意する。赤玉土7に対し腐葉土3の割合で混ぜたものがよいだろう。
その後、苗を植え付け、さらに上から土を入れて安定させたら水を与える。鉢の底から流れ出るほどたっぷりとあげよう。鉢は日当たりのよい場所に置き、土の表面が乾いたら水をやり、特に夏場は水を切らさないように注意しよう。
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3. 梅の植え替えと挿し木の方法

梅を鉢植えで育てる場合には1~2年に1度、植え替えが必要となる。根が育って鉢の中で一杯になると通気性が悪くなり、根腐れが起こりやすくなるからだ。梅の植え替えは12月~3月頃に行い、一回り大きな鉢を用意し、前述の鉢植え法と同じ要領で梅の木を植え替えよう。
梅がある程度大きくなったら挿し木で増やすこともできる。ただし梅の挿し木は難しいとされ、定着しないことがよくあるため、諦めずに根気よく続けることが大事だ。
梅の挿し木には「休眠枝挿し」と「緑枝挿し」がある。休眠枝挿しとは、梅が休眠する冬の間に枝を取り保管しておき春に挿し木をするもの。緑枝挿しは春に伸びた若枝を使って挿し木をするものである。2つの方法を説明しよう。
梅がある程度大きくなったら挿し木で増やすこともできる。ただし梅の挿し木は難しいとされ、定着しないことがよくあるため、諦めずに根気よく続けることが大事だ。
梅の挿し木には「休眠枝挿し」と「緑枝挿し」がある。休眠枝挿しとは、梅が休眠する冬の間に枝を取り保管しておき春に挿し木をするもの。緑枝挿しは春に伸びた若枝を使って挿し木をするものである。2つの方法を説明しよう。
■休眠枝挿し
1.2月頃に枝を切り準備を始める。前年に育った若い枝を15~20cmの長さに切ったものを数本用意する。花の芽がついていない方がよい。
2.乾燥を防ぐため新聞紙で包み、ビニール袋に入れて冷蔵庫で保管する。
3.3月中旬頃に挿し木を始める。枝は芽を3~4個残すようにして10~15cmの長さに切る。枝を水につけて吸水させてから、枝先を鋭く斜め切りにしておく。土に挿した時に吸水しやすくするためである。
4.鉢やプランター(いちごなどを購入した際のプラスチックトレーなどでもよい)に土床(赤玉土)を入れてよく湿らせる。割り箸などであらかじめ穴を開けておき、そこへ枝の3分の2が土中となるように植える。
5.土が乾かないようにときどき水を与える。乾燥しないように透明のビニールなどで覆うとよい。直射日光を避け、半日陰で保管する。
2.乾燥を防ぐため新聞紙で包み、ビニール袋に入れて冷蔵庫で保管する。
3.3月中旬頃に挿し木を始める。枝は芽を3~4個残すようにして10~15cmの長さに切る。枝を水につけて吸水させてから、枝先を鋭く斜め切りにしておく。土に挿した時に吸水しやすくするためである。
4.鉢やプランター(いちごなどを購入した際のプラスチックトレーなどでもよい)に土床(赤玉土)を入れてよく湿らせる。割り箸などであらかじめ穴を開けておき、そこへ枝の3分の2が土中となるように植える。
5.土が乾かないようにときどき水を与える。乾燥しないように透明のビニールなどで覆うとよい。直射日光を避け、半日陰で保管する。
■緑枝挿し
1.6~7月頃に若い枝を10~15cmの長さで数本切る。
2.葉を数枚残して、あとは取り除く。残した葉は水の吸い取りすぎを防ぐため上半分を切る。枝先は斜め切りにしておく。
3.ここからは休眠枝挿しと同じ要領で挿し木する。鉢やプランターによく湿らせた土床を入れ、枝の3分の2が土中となるように挿す。
4.土が乾かないように注意し、乾燥しないように透明のビニール等で覆う。直射日光を避け、半日陰で保管する。
2.葉を数枚残して、あとは取り除く。残した葉は水の吸い取りすぎを防ぐため上半分を切る。枝先は斜め切りにしておく。
3.ここからは休眠枝挿しと同じ要領で挿し木する。鉢やプランターによく湿らせた土床を入れ、枝の3分の2が土中となるように挿す。
4.土が乾かないように注意し、乾燥しないように透明のビニール等で覆う。直射日光を避け、半日陰で保管する。
結論
梅は比較的簡単に育てられるとして人気の果樹である。花梅と実梅に分けられ、それぞれにさまざまな品種が存在する。梅は温暖地を好むが、寒冷地で育てる場合は品種を選ぶとよい。鉢植えで育てる場合は根が一杯にならないように、1~2年ごとに一回り大きな鉢に植え替える。大きく育ったら挿し木にも挑戦してみよう。
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