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1. ヒーターの種類と電気代

まずはヒーターの主な種類から見ていこう。それぞれのメリットやデメリットに加え、電気代の傾向も紹介する。
石油ヒーター
燃料である灯油を燃焼させ、その熱で暖める暖房器具だ。中でも温風を出す石油ファンヒーターが多く、部屋全体を暖められるのがメリットだが、灯油のにおいがしやすいという難点もある。電気代は安いが、灯油代と給油の手間がかかる。しかし灯油は電気よりも安いことが多いため、トータルではそれほど高くならないだろう。
ガスヒーター
ガスを燃料として部屋を暖める。温風を出すガスファンヒーターが一般的で、電源を入れると部屋を短時間で暖められる。電気代が安い代わりにガス代がかかるが、トータルではコストを抑えやすいだろう。また空気が乾燥しにくい、においがないなどのメリットがあるが、ガス管工事が必要なため設置する場所が特定される。
セラミックファンヒーター
電気ヒーターの一種。特殊な加工が施されたセラミックに電気を通して発熱させ、温風で暖める。速暖性に優れており、汎用性があるため近年人気が高い。消費電力はやや大きめだ。
オイルヒーター
電気で温めたオイルを循環させ、その熱で暖めるタイプだ。燃料を燃やさないため空気を汚さず、風を出さないためホコリも舞いにくい。デメリットは機器が暖まるまで時間がかかること、消費電力が大きく電気代が高いことだろう。
ハロゲンヒーター
一般的に電気ストーブと呼ばれる暖房器具の一種で、ハロゲンランプを発熱させてまわりを暖める。部屋全体を暖めるのは苦手だ。小型で本体価格が安めだが、消費電力は大きく電気代が高くなりやすい。
カーボンヒーター
こちらも電気ストーブの一種で、炭素繊維を発熱させて暖める。遠赤外線で体を暖めるのに向いている。消費電力は大きいが、遠赤外線の量も多いためハロゲンヒーターの半分程度の時間で暖まるとされる。短時間での使用はいいが、長時間使う場合は電気代が高くなるだろう。
2. 電気代も抑えられる?ヒーターの上手な選び方

ヒーターを選ぶ際は上で紹介した種類を知ることも大切だが、電気代を抑えたい場合は消費電力などの確認がマストだ。また、それ以外にも見ておきたいポイントがあるので以下で解説しよう。
電気代や消費電力で選ぶ
電気代が安いヒーターを選びたい場合は、消費電力などを参考に電気代がいくらかかるかチェックしておこう。電気のみで動くセラミックファンヒーター、カーボンヒーターなどは電気代が高くなる傾向が強い。もちろん電気代は機種によって大きく異なるが、参考までに以下を目安にしてほしい。
・石油ヒーター......1時間あたり約23円(灯油代含む)
・ガスヒーター......1時間あたり約11円(ガス代含む)
・セラミックファンヒーター......1時間あたり約27円
・オイルヒーター......1時間あたり約32円
・ハロゲンヒーター......1時間あたり約27円
・カーボンヒーター......1時間あたり約21円
・石油ヒーター......1時間あたり約23円(灯油代含む)
・ガスヒーター......1時間あたり約11円(ガス代含む)
・セラミックファンヒーター......1時間あたり約27円
・オイルヒーター......1時間あたり約32円
・ハロゲンヒーター......1時間あたり約27円
・カーボンヒーター......1時間あたり約21円
暖めたい場所に応じて選ぶ
部屋全体を暖めたいのか、限られた場所を暖めたいのかによっても、選ぶべきヒーターが変わってくる。部屋全体を暖める場合は石油ヒーターやガスヒーター、オイルヒーターがおすすめだ。狭い場所で使う、作業中の足元に置くなどの場合は、カーボンヒーターなどの赤外線ヒーターがいい。
また窓や換気性がない場所で使う場合は、空気を汚さず換気の必要がないオイルヒーターやセラミックファンヒーターを選ぼう。
また窓や換気性がない場所で使う場合は、空気を汚さず換気の必要がないオイルヒーターやセラミックファンヒーターを選ぼう。
機能で選ぶ
中には加湿機能や空気清浄機能付きのヒーターもある。人がいるときにだけ暖めたいのなら人感センサー付きの機種を、子どもやペットがいる場合は安全機能付きの機種を選ぼう。
3. 電気代が安いヒーターのおすすめ3選

ここではおすすめのヒーターを3つ紹介する。ランニングコストが安いガスヒーターやカーボンヒーター、使いやすいセラミックファンヒーターから1つずつピックアップした。
ノーリツ「Deluxe Type GFH-4006D」
エコ運転機能と人感センサー付きのガスヒーターで、電気代を抑えつつ部屋を暖めてくれる。室内温度と体感温度を考慮し、ガスの燃焼量をオートで調節できるため省エネだ。
デロンギ「空気清浄機能付きファン HFX85W14C」
空気清浄機・冷房・暖房が1つになった機種。節電できるエコモードを搭載しているため、セラミックファンヒーターの中でも電気代が安く済むだろう。
山善「ツインヒートプラス DBC-J122」
速暖性が高いカーボンヒーターに、遠赤外線の量がより多いシーズーヒーターを組み合わせたタイプだ。300Wと少ない消費電力でも暖まるため、電気代を抑えやすい。
4. ヒーターの電気代を節約するコツ

最後にヒーターの電気代を節約するコツを紹介する。いずれも簡単にできるものばかりなので、生活に取り入れてみてほしい。
扇風機やサーキュレーターで空気を循環させる
暖かい空気は上に移動する性質がある。そのためヒーターと併用して扇風機やサーキュレーターを回し、部屋の空気を循環させるといい。そうすることで低い設定温度でも効率よく
部屋を暖められ、電気代が抑えられるだろう。
部屋を暖められ、電気代が抑えられるだろう。
ヒーターは窓際に置く
冷気が入り込む窓際は、室内でもとくに冷えやすい。ヒーターを窓から離した位置に置くと室内に温度のムラができてしまうため、できるだけ窓際に置いて部屋全体を暖めるようにしよう。
外からの冷気を防ぐ
断熱シートなどのグッズを活用し、窓からの冷気をシャットアウトするのも電気代の節約につながる。ヒーターをつけているときは部屋のドアも閉め、暖かい空気が部屋の外に逃げないようにしたい。
結論
冬にはヒーターなどの暖房器具が欠かせない。新しくヒーターを購入する際はどこを暖めたいかに注目しつつ、それぞれの種類の特徴や消費電力も加味し、ご家庭に合った1台を選ぼう。紹介した節約のコツもあわせて実践してほしい。
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