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電気ストーブの電気代は安い?エアコンなどとの比較も交えて徹底解説

投稿者:ライター 吉田梨紗 (よしだりさ)

鉛筆アイコン 2024年2月 2日

電気ストーブを使うときに気になるのが電気代だ。暖房器具の中でも比較的電気代が高いとされており、節約のためにも目安を知っておきたい。この記事では、電気ストーブの電気代を種類別に解説する。エアコンなどほかの暖房器具との比較や、電気代を抑えるコツと併せてまとめた。選び方やおすすめの商品も紹介するので、ぜひ参考にしてほしい。

  
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1. 電気ストーブの電気代の目安は?ヒーターの種類で変わる!

電気ストーブの電気代は種類によって異なる。それぞれの特徴と1時間あたりの電気代をまとめた。

電気代の計算方法

電気代は「消費電力(W)×使用時間(h)÷1000×単価(円/kWh)」という計算式で求められる。電気代の単価は電力会社によって異なるが、1kWhで27円と考えよう。消費電力が600Wで使用時間を1時間とした場合、「600(W)×1(h)÷1000×27(円/kWh)=16円」という計算式になる。

ハロゲンヒーターの特徴と電気代の目安

ハロゲンランプから近赤外線を放射して周りを暖める仕組みだ。近赤外線は体に吸収されにくいため、表面を暖めるのに向いている。温まるのが早く火災にもなりにくいが、耐久性が低いといったデメリットも。電気代はほかと比較してやや高く、1時間あたり約27円ほどだ。

カーボンヒーターの特徴と電気代の目安

炭素繊維に電気を通して発熱させ、遠赤外線を放射して周りを暖める。体の芯まで暖まりやすいのが特徴。ハロゲンヒーターと似ているが、省エネに優れており1時間で約24円と電気代が安い。

シーズヒーターの特徴と電気代の目安

ニクロム線を使ったヒーターで、遠赤外線の放射量が多いためカーボンヒーターよりも暖房能力が高い。ただし、立ち上がりまで時間がかかり、暖まるのに時間がかるというデメリットもある。電気代は1時間で約27円だ。

電気ストーブの電気代を抑えるならカーボンヒーターがおすすめ

電気ストーブの中でもカーボンヒーターは比較的電気代が安い。電気代を節約したい方におすすめだ。ただし、電気代は消費電力や使い方に左右されるため、購入時はその機種の消費電力を確認してほしい。また空間全体を暖めたいのか、足元など狭い範囲のスペースを暖めたいのかなど、用途に合った特性の電気ストーブを選ぼう。

2. 電気ストーブの電気代はエアコンより安い?いろいろな暖房器具と比較

エアコンやセラミックファンヒーター、こたつ、カーペットの電気代を紹介しよう。電気ストーブと比較した場合、どの暖房器具が安いのか解説する。

エアコンの電気代の目安

エアコンは部屋全体を暖められるタイプの暖房器具だ。温風を空間に循環させる仕組みで、温度や風向きなども細かく調整できる。一方で暖まるのに時間がかかるのがデメリットだ。エアコンの電気代は畳数や機種、設定温度によって大きく左右されるが、10畳向けで1時間あたり約6円が目安になる。

セラミックファンヒーターの電気代の目安

ファンで電熱部に風を送って暖め、室内に送風する仕組みの電気ストーブだ。部屋全体を暖められるが、広い部屋には向いていない(最大でも6~8畳)。1時間の電気代は温度設定が弱で約14.9円、強なら約32.4円だ。

こたつの電気代の目安

こたつは足や下半身を暖める暖房器具で、電気代の安さが魅力だ。内部の空間が狭いため熱が逃げにくく、すぐに暖まるのが特徴。1時間あたりの電気代は弱で約2.7円、強だと約8.1円が目安になる。

ホットカーペットの電気代の目安

ホットカーペットには電線が入っており、足元を暖めるために使用する。寝転がれば体全体を暖められるが、長時間の利用は低温やけどのリスクがあるので注意が必要だ。電気代は1時間あたり2畳用なら中で約6.2円、高なら約8.8円だ。3畳用の場合は中だと約8.6円、高で約12.4円を目安にしよう。

結論!電気代が安い暖房器具は?

電気代だけで比較した場合、一番安い暖房器具はこたつだ。部屋全体を暖める暖房器具ならエアコンが安い。これらと比較すると、電気ストーブの電気代はやや高めだ。ただし、同じ暖房器具でも機種や使い方によって電気代は異なるので、消費電力から電気代を計算することが重要だ。

それぞれの暖房器具の特性を理解することが大切

エアコンと電気ストーブには特性の違いもある。エアコンは温風を送り出して循環させることで部屋中を暖めるのに適しているが、カーボンヒーターなどの電気ストーブは周囲をじんわりと暖める器具のため、広い範囲には向いていない。電気代の面だけでなく、部屋を暖める効率のよさで見てもエアコンのほうが使いやすいといえるだろう。

一方でこたつやホットカーペットは一部しか暖められないので、部屋全体を暖めたいならエアコンなどと併用が必要だ。体の一部を暖めることで、エアコンの設定温度を下げるといった使い方もできる。併用する場合は、トータルの電気代を計算しておきたい。また、セラミックファンヒーターなど対応する畳数が限られているケースもあるので、使用する部屋の広さに合わせて選ぼう。

3. 電気ストーブの電気代を少しでも抑えるコツは?

電気ストーブを活用するなら、できるだけ電気代を抑えたい。4つのコツを紹介するので実践してみよう。

暖かい空気を効率よく循環させる

暖かい空気は上に移動するため、電気ストーブと併せて扇風機やサーキュレーターを回すのがおすすめだ。部屋の空気を循環させることで弱運転モードでも効率よく暖められ、電気代を安くできるだろう。

電気ストーブはできるだけ窓側に置く

窓際は冷気が入り込むためとくに冷えやすい場所だ。電気ストーブを窓から遠い場所に置くと、部屋の中で温度のムラができてしまう。そのため電気ストーブはできるだけ窓の近くに置き、ムラを最小限にしたい。

外からの冷気を防ぐ

窓に断熱シートを貼るなど、グッズを活用するのも手だ。窓からの冷気をシャットアウトすることで、部屋の温度を維持しやすくなり電気代を節約できる。また電気ストーブの使用中はドアをしっかり閉め、冷たい空気が入ってこないようにしよう。

電力会社のプランを見直すことで電気代が安くなる可能性も

契約する電力会社や選ぶプランによって、電気代は大きく異なる。ライフスタイルに合ったプランを選べば、電気代が節約できるケースは多い。電力会社を比較したり、プランやアンペア数を見直したりして、安くならないかチェックしてみるのがおすすめだ。

4. 電気代以外にもある!電気ストーブの選び方

電気ストーブはご自宅に合った商品を選びたい。電気代以外にチェックしておきたい選び方のポイントをまとめた。

強弱など出力調整機能

出力が低ければかかる電気代は少なくなる。細かく出力調整できる電気ストーブなら、適温に保ちながら電力の無駄遣いを防げる。また、体感温度によって温度を調整する機能や、人の動きでオン・オフを切り替える電気ストーブなら、電気代の節約になるだろう。

首振り機能

広い範囲を暖めたいなら首振り機能があると便利だ。回転していろいろな方向を暖めることができるため、大人数で利用しやすい。一方で狭い範囲で少人数で使うなら、首振り機能はあまり必要ないだろう。

タイマー機能

電気ストーブの電源を入れっぱなしにすると、電気代が無駄にかかる。タイマー機能があれば、切り忘れによる電力消費や事故の対策が可能だ。寝る前に部屋を暖めるといった使い方もできる。

安全性能

熱を発する電気ストーブは、転倒や接触で火災が発生するリスクがある。転倒時の「自動オフ機能」や、発熱面をふさがれたことによる異常加熱で停止する「過熱防止装置」があれば安全性がアップ。小さなお子さんがいるご家庭なら、「チャイルドロック」がある電気ストーブを選ぼう。

5. 電気ストーブのおすすめ3選!気になる電気代の目安とともに紹介

おすすめの電気ストーブを3つに厳選した。それぞれの特徴と電気代の目安を紹介する。

山善「障害物センサー搭載 カーボンヒーター DC-SW09」

電気代の安さが魅力のカーボンヒーターだ。1時間の電気代は弱(450W)で約12円、強(900W)なら約24円だ。カーテンや洗濯物、布団など、障害物が近づいたとき自動で停止する「障害物センサー」を搭載している。

コロナ「コアヒート DH-1220R(家電量販店モデル)」

11段階の温度調節ができる電気ストーブだ。「省エネセンサー」「自動首振り」といった機能も充実している。電気代は通常モードで、1時間あたり約8円(330W)~約31円(1,150W)だ。

アイリスオーヤマ「遠赤外線電気ストーブ IEHD-800」

コンパクトな電気ストーブなので置き場所を選ばない。2.3kgと軽量で取っ手もついているため移動も簡単だ。さらに「転倒防止」や「温度ヒューズ」といった機能も。1時間の電気代は弱(400W)なら約10円、強(800W)だと約21円になる。

6. 電気ストーブとほかの暖房器具をうまく使い分けて電気代を節約しよう

電気ストーブの電気代は種類によって異なる。ハロゲンヒーターやシーズヒーターなど、それぞれの特徴をチェックしておこう。電気ストーブで暖められる範囲は狭いので、ほかの暖房器具と使い分けることが電気代節約の鍵だ。

電気ストーブは、部屋全体を暖めるエアコンと併用するとよい。エアコンは暖まるまで時間がかかるため、それまで電気ストーブで暖まるといった使い方がおすすめだ。消費電力からかかる電気代を計算して把握しておけば、上手に節約できるだろう。

結論

電気ストーブはほかの暖房器具と比較して、やや電気代が高い傾向がある。しかし、小型で移動させやすいものも多く、狭い空間を暖めるのに向いている。エアコンやこたつなどほかの暖房器具と、用途や使用する場所で使い分けてほしい。また、電気ストーブを選ぶときは出力調整機能や安全性能に注目しよう。おすすめの電気ストーブとその電気代も紹介したので、ぜひ参考にしてほしい。
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  • 公開日:

    2021年2月 9日

  • 更新日:

    2024年2月 2日

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