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急須を育てるとは?急須の寿命と、急須の補修方法。

急須を育てるとは?急須の寿命と、急須の補修方法。

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2021年3月17日

急須で丁寧にいれたお茶は心と身体を癒やしてくれる。お茶の味は、お茶の銘柄だけではなく、急須の違いによって変わるのをご存知だろうか?好みの味を出してくれる急須は長く愛用したいもの。「急須の寿命は?」「しつこい汚れやひび割れはどうする?」今回はそんな急須の疑問について解説していく。

  

1. 急須を育てて何年でも使おう

急須を何年も使っていると、口が欠けたり茶こしが詰まってきたりする。それが急須の寿命だと捉えることもできるが、修理したり、汚れを落とせばまだ使うことが可能だ。

日本や中国の陶磁器愛好家には「器を育てる」と考える人は多い。何度も手に触れ使い込み、陶器が美しく変化していく様を楽しむのだ。長く使ううちに急須に味わいが出てくるので、捨てる前に修復に挑戦してみてほしい。

2. 急須の汚れ落としは簡単に!

急須の主な汚れには、茶タンニンによる黒ずみ汚れとキッチンの油のはねた汚れである。普段のお手入れは、ぬるま湯で洗い流すだけで十分だが、外側についた油汚れが気になるときは、洗剤をつけたスポンジで洗い、しっかりと乾燥させよう。

急須掃除のポイントは、使用後すぐに洗うこと。茶葉にはたんぱく質が含まれて、腐りやすい成分であるため、茶殻を早く取り除き、雑菌の繁殖やカビを防ぐことは大切である。

急須にカビが発生した場合、味や香りの変化だけではなく、健康に影響があるかもしれないので、発生させないように注意しよう。

3. 急須内側の茶渋には重曹が効果的

茶渋で急須の内側が黒々と汚れていたり、茶葉のカスで茶こし部分を目詰まりさせていたら、重曹を使って掃除をするとよい。

小皿に重曹をいれて、水を加えて練りながらペースト状にのばす。それを茶渋の目立つところに塗り、指の腹を使ってこすると重曹が研磨剤の役目をして、おもしろいように茶渋が落ちるはずだ。

茶こし部分は歯ブラシを使うとよい。重曹ペーストを塗った歯ブラシを小さく動かして、目の詰まりをとっていく。見落としがちな注ぎ口は、綿棒を使ってきれいにしておこう。

カビや不快なにおいが気になったら、塩素系漂白剤を使ったつけ置きをおすすめする。薄めた漂白剤に一晩つけたあと、洗い流して十分に乾燥させるだけ。漂白剤のにおいが気になる場合は太陽光に数時間当てると、ツンとしたにおいのもとである「次亜塩素酸ナトリウム」は、紫外線で分解促進される。

4. 急須のヒビや割れの補修方法

ヒビや割れは状態に合わせた補修が必要だ。

ヒビはデンプンで埋める

鍋に水をはり、大さじ2杯の片栗粉を入れて火にかける。トロミが出てきたら急須を入れて弱火で5分煮る。そのまま8時間置けばヒビにデンプンが浸透しヒビが塞がればまた使用可能だ。

水漏れはパテで埋める

陶磁器用のパテを使ってすき間を埋めてしまおう。乾燥に丸一日かかるがヒビからの水漏れはおさまる場合が多い。

割れたら金継ぎをする

金継ぎとは安土桃山時代、茶の湯の全盛期に考え出された陶磁器を修復する技術だ。漆と小麦粉で練ったパテで割れ目を貼り合わせ、傷跡に金粉入りの漆を塗って完成させるというもの。現代では、簡単に金継ぎの効果を得ることができる補修セットがあるので、大切な急須が割れてしまったときに試してみてはいかがだろう。

結論

急須は、日常的に手入れをして大切に扱いたいものだが、形のあるものはいつかは壊れてしまう。大事な急須が割れたらショックではあるが、自分で直せば寿命を延ばすことも可能だ。もしお気に入りの急須が割れたり、ヒビを見つけた場合は、今回紹介した修復方法で急須の寿命を延ばすことにチャレンジしてみる価値はある。

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  • 公開日:

    2019年2月16日

  • 更新日:

    2021年3月17日

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