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窓際の加湿器の画像

加湿器掃除は重曹とクエン酸で!超音波式の注意点や放置するリスクも

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2024年2月 2日

加湿器掃除はしているだろうか?シーズン中はもちろん、オフシーズンなど長期保管に入る前もしっかり掃除をしておくことが大切だ。加湿器の掃除の必要性や汚れを放置するリスクを解説するとともに、クエン酸や重曹を使った簡単な掃除方法も紹介する。超音波式加湿器の掃除における注意点などもお伝えするので、あわせて参考にしてほしい。

  
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1. 加湿器に溜まる汚れと放置するリスク

加湿器にはいろいろな汚れが蓄積されていくため、こまめな掃除が欠かせない。まずはもっとも基本的な、加湿器に溜まる汚れや掃除をしないことのリスクについて解説しよう。

加湿器に溜まる汚れとは?

加湿器には水道水を用いるのが一般的だ。水道水には塩酸やカルシウム、硅(ケイ)酸といったさまざまな成分が含まれている。これらのミネラル成分が水垢で、加湿器本体やタンク、給水口などに蓄積されていく。空気中のほこりなども付着するし、手で触れれば皮脂汚れや垢などが付着することもある。

また意外と落とし穴になるのが水の交換だ。一度満タンにしたら数日は入れ換えないということはないだろうか?水も時間が経てば腐る。見た目に変化はなくとも雑菌が繁殖し、最悪のケースとしてカビが生えてしまうこともある。

加湿器掃除をしないことのリスク

加湿器を掃除せずにいると、上述した水垢やほこり、雑菌やカビなどが増えていく。雑菌の繁殖やカビなどによってイヤなにおいがするだけでなく、汚れた水が蒸気となり部屋中に広がる。少々極端かもしれないが、カビや雑菌を吸い込めば呼吸器の疾患を招いたりアレルギーを発症したりするリスクもゼロではない。加湿器はこまめな掃除がとくに重要なアイテムである。

オフシーズンは保管方法も重要

夏の時期など湿度が高い季節は加湿器の出番はほとんどない。多くのご家庭では、箱に入れるなどしてクローゼットや押入れ、物置などに収納しておくだろう。だが、その保管方法にも注意点がある。冬など乾燥した時期になって加湿器を取り出したらカビだらけだった、ということのないようにポイントを押さえておこう。

1つは完全に乾かしてから箱などに入れること、もう1つは乾燥剤や除湿剤などと一緒に、湿気がこもりにくい場所に収納することだ。完全に乾かして、というのは表面だけではない。加湿器本体もしっかり乾燥させることが大切だ。後述するクエン酸や重曹を使った掃除をしたあとは、バラせるパーツをすべてバラし、風通しのよい日陰などに置いて完全に乾かそう。

2. 加湿器の掃除にクエン酸がおすすめの理由

加湿器に溜まる汚れをキレイに掃除するにはクエン酸がおすすめだ。その理由を解説しよう。

天然由来の成分である

クエン酸は柑橘類などにも含まれる成分で、ナチュラルクリーニングの代表的なアイテムのひとつだ。人体や環境に優しく、小さな子どもやペットがいるご家庭でも安心して使える。

アルカリ性の汚れを中和させてくれる

いくら安心して使えるとはいえ、加湿器の汚れに効果がなければ意味がない。その点、クエン酸は酸性の性質を持つアイテムだ。水垢などミネラル成分はアルカリ性のため、上手にかつ効率よく汚れを中和することができる。

3. 加湿器をクエン酸で掃除する方法

クエン酸を使って加湿器の水垢汚れを落とす方法から紹介していこう。

必ず取扱説明書を確認する

メーカーまたは機種によって、クエン酸の使用を控えた方がよい場合もある。念のため掃除の前に取扱説明書を確認しておこう。

用意するモノ

  • クエン酸
  • スポンジ
  • 使い古しの歯ブラシ
  • タオル
  • バケツ
このあたりを用意しておこう。

タンクの水垢の落とし方

  • クエン酸、水、タンクが浸る大きさのバケツを用意する
  • バケツに、水1Lにつき大さじ1/3杯のクエン酸を混ぜて溶かす
  • 加湿器のタンクをクエン酸水に浸し、2時間程度放置する
  • 柔らかいスポンジなどで擦り洗いをする
  • タンクの中のクエン酸水を捨てる
  • 流水で十分すすぎ、完全に乾燥させてから加湿器本体へ戻す

各パーツの水垢の落とし方

  • 外せるパーツを外し、まずは流水で汚れを落とす
  • 洗面ボウルまたはシンクに水を溜める
  • 水1Lにつき大さじ1/3杯のクエン酸を混ぜて溶かす
  • パーツを浸して1時間程度放置する
  • 柔らかいスポンジや使い古しの歯ブラシなどで擦り洗いをする
  • クエン酸水を捨て、流水で十分すすぐ
  • 水気が残らないよう、完全に乾燥させてから加湿器本体へ戻す

クエン酸を使った掃除の頻度は?

水垢はすぐに溜まるものではないので1カ月に1回程度で十分だろう。ただし使用頻度や環境にもよる。油断しているといつの間にか溜まってしまうので、気になる方は2週間に1度など頻度を増やすとよいだろう。また皮脂汚れやホコリなども溜まるため、水を交換するタイミングや1日の使い終わりのタイミングなどに軽く掃除しておくのもおすすめだ。

4. 加湿器を重曹で掃除する方法

水垢がアルカリ性である一方、皮脂などは酸性の汚れである。したがって、今度はアルカリ性の性質を持つ重曹で落とすのが正解だ。カビのにおいやガンコな水垢にも重曹がおすすめなので覚えておこう。

皮脂汚れを掃除する方法

空のスプレーボトルに水200mlにつき小さじ2杯の重曹を溶かす。これを乾いたキレイな布などに含ませ、皮脂汚れが気になる場所を拭き掃除する。汚れが落ちたら重曹が残らないよう、別の新しい布を用意して水拭きで仕上げれば完了だ。

カビのにおいをとる方法

加湿器本体から取り外した給水タンクに水1Lと重曹大さじ4杯を入れ、よく振って重曹水を行きわたらせる。あとは水でしっかりすすいで乾かせばカビのにおいが緩和される。加湿器のサイズが大きい場合は重曹水の量を増やすとよい。

ガンコな水垢を重曹で落とす方法

重曹には研磨作用がある。ガンコにこびりつきクエン酸では落ちない水垢は、その研磨作用を生かして削ろう。粉末のままスポンジにつけて擦る方法もあるが、プラスチックなどは傷がつくおそれがある。そのため少量の水に溶かしてスポンジに含ませる、といった方法がよいだろう。最後に水拭きをして仕上げるのも忘れないようにしよう。

5. 加湿器のフィルターをクエン酸と重曹で掃除する方法

湿った空気の通り道となるフィルターは常に清潔にしておきたいところだ。フィルターの目にホコリや水垢などが溜まるとカビや目詰まりを招くことがあるためだ。使用頻度にもよるが、最低でも月に1度は加湿機本体からフィルターを取り外してきれいにしよう。

フィルター掃除のやり方

  • クエン酸、重曹、水、空のスプレー容器、フィルターが入るバケツを用意する
  • スプレー容器に水100mlにつき小さじ2杯のクエン酸を混ぜて溶かす
  • 加湿器の電源を切り、取扱説明書に記載された手順通りにフィルターを取り外す
  • フィルター全体に重曹を振りかける
  • フィルターにクエン酸水を吹き付けて発泡させる
  • バケツに、水1Lに対して小さじ1杯のクエン酸を混ぜて溶かす
  • 「6」のバケツにフィルターを浸す
  • フィルターの汚れが浮いてくるまで1時間程度放置する
  • 汚れが詰まっている場合は、歯ブラシなどでやさしくこする
  • フィルターを流水でよくすすぎ、乾いた布で水分を拭き取る
  • 風通しのよい日陰で完全に乾かしてから加湿器本体へ戻す
加湿器にフィルターを戻す前に、網目の中までよく乾いているか確認しておこう。水分が残っているとカビや故障の原因になりかねないからだ。フィルターを乾かすときは、直射日光の当たらない風通しのよい場所に置こう。なお機種ごとに「洗えるフィルター」と「洗えないフィルター」があり、適切な掃除方法も異なる場合がある。必ず事前に取扱説明書を確認してから掃除にとりかかるようにしよう。

6. 加湿器本体をクエン酸と重曹で掃除する方法

加湿器の本体がほこりっぽかったりカビで黒ずんだりしていると、部屋の雰囲気を損ねてしまう。加湿器から出てくる空気を汚す原因にもなってしまうので、定期的に掃除をしておきたい。

本体の掃除方法

  • クエン酸、重曹、水、布3枚を用意する
  • 加湿器の電源を切り、コンセントから電源プラグを抜く(電池式は電池を抜く)
  • 重曹小さじ2杯と水200mlで作った水溶液に1枚目の布を浸してよく絞る
  • 加湿器本体を丁寧に拭く
  • クエン酸小さじ2杯と水100mlで作った水溶液に2枚目の布を浸してよく絞る
  • 加湿器本体を丁寧に拭く
  • 乾いたままの状態の3枚目の布で乾拭きをして仕上げる
クエン酸がないときは、代わりに酢を使うこともできる。また重曹だけで掃除した場合、拭いた後に白い粉が残ってしまうことがある。水拭きして粉を取り除いてもよいが、クエン酸や酢など、酸性のアイテムを用いて中和させると簡単にきれいになる。お伝えしているように、機種によってはクエン酸や重曹が使えない場合もある。そのときは水やぬるま湯を含ませた布、あるいは水で薄めた中性洗剤を含ませた布で掃除するなどしよう。いずれにせよ、まずは事前に取扱説明書を確認してほしい。

空気取り入れ口の掃除方法

メーカーによって名前は異なるが、加湿器には空気を取り入れる部分がある機種も見られる。空気と一緒にほこりを吸ってしまうこともあるので、掃除機でほこりを取り除いたり、細かい部分は使い古しの歯ブラシなどでほこりを落としたりしよう。
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7. 超音波式の加湿器を掃除する際の注意点

加湿器には「スチーム式」「気化式」「ハイブリッド式」「超音波式」があるのをご存知だろうか?このうち超音波式の加湿器は、掃除にちょっとしたコツが要るので別途解説しておこう。

超音波式加湿器を掃除する際の注意点

超音波式加湿器は、熱ではなく超音波を使って水を細かい粒子に変え、それを空気中に放出する。スチーム式であれば煮沸した水蒸気を放出するので、水道水にいる雑菌などはある程度死滅させられる。だが超音波式の場合は水が加熱されないため、雑菌や汚れがそのまま空気中に放出されてしまうのだ。したがって、スチーム式といった加湿器よりもこまめに、かつ入念に掃除をする必要がある。掃除方法は商品によって異なるため、取扱説明書を確認してほしい。

水は毎日交換する

これは超音波式に限ったことではないが、加湿器の水は継ぎ足しをせず毎日交換するのが基本だ。交換する際は一度タンクの中の水を捨てて、スポンジなどで擦り洗いをしたのち、水を溜めて振り洗いをしてから乾いた布で拭きあげよう。長期間使わないときは水を抜いてよく洗い、自然乾燥させておくことも忘れないようにしよう。加えて取扱説明書を確認し、可能な範囲でお伝えしてきたクエン酸または重曹を使った掃除も行ってほしい。

8. 加湿器のお手入れを楽にするおすすめアイテム

クエン酸や重曹を使って加湿器をキレイにできるが、できればその手間は減らしたいところだろう。最後に、お手入れを楽にしてくれるおすすめアイテムを紹介する。

UYEKI(ウエキ)「除菌タイム 加湿器用」

小さな子どもやペットがいるご家庭でも安心して使えるよう、食品添加物にも使われる成分が使用されている。給水トレーやタンク内を除菌し、ヌメリなどを防げる。

ブリッジメディカル「加湿器キレイ」

銀イオンの力で雑菌を退治し、ヌメリなどを防いでくれる。タンクにポンと入れるだけ、という手軽さも魅力だ。東京食品技術研究所による水質検査基準もクリアしているという。

コジット「加湿器タンクの除菌剤」

ニームやユーカリなどのエキス、大豆アミノ酸といった天然成分を使った除菌剤で、タンクに適量を注ぐだけで除菌やカビ対策ができる。アロマの香りによるリラックス効果も。

結論

加湿器が汚れると蒸気を吸い込むヒトにも影響がおよぶおそれがある。本稿で紹介した、クエン酸や重曹を使った掃除を取り入れるとともに、お手入れを楽にしてくれる便利なアイテムも活用して清潔に保とう。長期保管の前にも掃除を徹底し、キレイな状態で翌シーズンも使えるようにしておこう。
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  • 公開日:

    2019年4月11日

  • 更新日:

    2024年2月 2日

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