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ガスコンロに火がつかない!考えられる9つの原因と対処法を徹底解説

ガスコンロに火がつかない!考えられる9つの原因と対処法を徹底解説

投稿者:ライター 西村七海 (にしむらななみ)

鉛筆アイコン 2021年6月 9日

突然ガスコンロの火がつかなくなると、故障を疑うだろう。しかし実際には、故障以外の原因も考えられる。当記事では、ガスコンロに火がつかないときに考えられる9つの原因と、対処方法を徹底解説していく。ガスコンロが使えず困ったときは、ぜひ役立ててほしい。

  

1. ガスコンロがつかないときにまず確認すること

ガスコンロの火がつかないと、焦ってしまうかもしれない。しかし、意外と単純なことが原因の可能性もある。原因と考えられる次のポイントを確認してみよう。

ガス栓は開いているか

ガス栓が閉まっていれば、ガスが供給されないため火はつかない。自分では閉めたつもりがなくても、家族が閉めた可能性も考えられる。

2口ある場合は両方つかないのか、片方だけつかないのか

ガスコンロが2口ある場合、両方の火がつかないようであれば、電池切れやガスの供給が止まっているかもしれない。片方だけつく場合は、ガスの噴出口がしっかりはまっていない、または詰まっている、電池が切れているといった可能性が考えられる。

ほかのガス機器は正常に動くか

暖房や給湯など、ほかのガス機器が正常に動いているのであれば、ガスコンロに問題がある可能性がある。

火花は出るか

ガスコンロの点火スイッチを入れても火花が出ない場合、電池が切れているかもしれない。火花は出るが火がつかない場合は、ガスが正しく供給されていない、点火操作ができていないことが考えられる。

鍋やフライパンは正しくコンロにのせているか

最近のガスコンロには、安全に使用するための「鍋なし検知機能」がついている。この機能がついているガスコンロは、鍋やフライパンが正しくコンロにのっていないと火がつかない。

2. ガスコンロがつかない原因と対処方法1|電池切れ

それでは、ガスコンロがつかないときに考えられる主な原因とその対処方法を解説する。まずは電池切れだった場合だ。ガスコンロは着火の際に電気が必要になることから、乾電池がセットされているのが一般的である。電池は消耗するため、定期的に交換する必要がある。数年使用しているガスコンロでチチチチと鳴る間隔が長くなった、火花が出ないといった場合、まずは電池切れを疑おう。

対処方法|電池を交換する

ガスコンロに火がつかない原因として、電池切れは比較的よくあるケースのようだ。新しい電池に交換するだけで、あっさりと問題の解決ができる。

メーカーや機種によっても異なるが、多くのガスコンロは、前面に電池を入れる場所がある。点火スイッチの左右や、火力操作の下部などに、引き出せそうな部分がないかを確認してみよう。場所が分かれば、あとは電池のプラスとマイナスを合わせて交換するだけだ。電池ケースの場所が分からないときは、取扱説明書で確認するとよい。
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3. ガスコンロがつかない原因と対処方法2|バーナーキャップの汚れやズレ

バーナーキャップとは、実際に火が出る部分に取り付けられている黒いパーツだ。正しくはめ込まれていなかったり汚れがたまっていたり、あるいは濡れたりしているとガスコンロがつかないことがある。

バーナーキャップを正しくはめ込む

バーナーキャップに浮きやズレ、逆さになっていないかを確認する。ガスコンロの掃除をした後はとくに、そのような状態になっているかもしれない。ガスコンロがつかない原因になるため、正しくはめ込もう。

バーナーキャップを掃除する

バーナーキャップの汚れは、ガスコンロがつかない原因になる。裏面は固い歯ブラシを使って、表面はやわらかい布などで汚れや焦げ、燃えカスなどを掃除しよう。

4. ガスコンロがつかない原因と対処方法3|センサーや点火プラグの濡れや汚れ

吹きこぼれや掃除したときの水濡れなどによって、センサーあるいは点火プラグなどが汚れたり濡れたりすることがある。その状態のまま、ガスコンロを使用してもつかないことがあるので覚えておこう。

センサーや点火プラグを拭き掃除する

センサーや点火プラグが濡れていると、ガスコンロがつかない原因になる。そのほか、焦げつきなどで汚れているのが原因になっているかもしれない。ガスコンロのセンサーや点火プラグの水気を拭き取り、汚れもしっかりと掃除しよう。

5. ガスコンロがつかない原因と対処方法4|付属品以外のものを使用している

付属品や指定品以外の補助具を使用していることが原因で、ガスコンロがつかないこともある。アルミ製の汁受け皿などをお使いではないだろうか?

アルミ製の汁受け皿などは一度外してみる

ガスコンロによっては、アルミ製の汁受け皿など、指定以外の補助具を使用すると火がつかないケースがある。ご家庭のガスコンロに指定以外の補助具を使用している場合は、一度外してみよう。

6. ガスコンロがつかない原因と対処方法5|ガス栓やガスメーターの元栓が閉まっている

家族の誰かがガス栓を閉めていたり、何らかの理由でガスメーター側の元栓が閉まっていたりすることもある。その場合の対処方法は以下の通りだ。

ガス栓を開ける

ガス栓が閉まっている場合は、ガスコンロは当然つかないため、つまみをひねって開けよう。ただし、長らくガス栓を動かさないままにしていると、固着して開け閉めできないことがある。固着したガス栓を無理に回して破損すると、ガス漏れなどの危険があるため、ガス会社へ連絡するのが望ましい。

ガスメーターの元栓を開ける

ガスメーターの元栓が閉まっている場合もガスが供給されないため、ガスコンロの火がつかない。ガスコンロのガス栓だけでなく、元栓も開いた状態にしよう。

7. ガスコンロがつかない原因と対処方法6|ガスの供給が停止されている

ガスコンロがつかないだけでなく、ほかのガス機器も作動しない場合、ガスの供給そのものが停止されていることが考えられる。

ランプが点滅していないか確認する

震度5以上の揺れや、ガス使用の異常を感知すると、ガスメーターが作動して自動的にガスの供給をストップする仕組みになっている。これが原因でガスコンロがつかなくなっている可能性もあるため、ガスメーターのランプが点滅していないか、確認してみよう。

点滅していたら復帰操作を行う

  • 室内のすべてのガス栓を閉める
  • ガスメーターのキャップを外す
  • ボタンをゆっくり押し込んですぐに手をはなす
  • ランプが点滅してから消えるまで3分ほど待つ
「4」のランプが点滅している間は、ガスコンロを含め、すべてのガス機器は使わないようにする。3分経過し、ランプの点滅が消えればガスコンロも使用可能だ。ガスメーターに取り付けられている取扱説明書を確認しながら、復帰操作を行うとよい。

8. ガスコンロがつかない原因と対処方法7|ゴム管(ガスソフトコード)が折れている

ゴム管(ガスソフトコード)とは、ガスコンロとガス栓をつないでいるホースのことだ。折れたりねじ曲がっていたり、重いものがのってつぶれていたりするとスムーズにガスが供給されず、つかないことがある。

折れや曲がりを解消する

ガスコンロのゴム管が折れたりねじ曲がっていたりする場合は、真っすぐな状態に直そう。

劣化しているようであれば交換する

ガスコンロのゴム管は経年劣化する。もしも穴が空いていると、ガスが漏れるため危険だ。劣化が見られる場合は交換しよう。また、見た目には劣化が見られないとしても、7年程度で交換するのが望ましい。

9. ガスコンロがつかない原因と対処方法8|ロックがかかっている

チャイルドロックや誤作動防止のためのロックが搭載されているガスコンロも多い。これらがオン、つまりロック状態になっていた場合も当然ながらつかない。

ロックを解除する

気づかないうちに、ガスコンロについているチャイルドロックをかけてしまっている可能性も考えられる。この場合はロックを解除すれば、問題は解決するはずだ。Rinnaiのガスコンロを例にすると、点火スイッチの近くにある「ロック」とかかれたつまみで操作できる。解除方法はメーカーや機種によって異なるため、取扱説明書を確認するとよい。

10. ガスコンロがつかない原因と対処方法9|ガスコンロが故障している

上記のいずれを試しても解決しない場合、かつ、ほかのガス機器は問題なく使用できている場合、ガスコンロそのものの故障が考えられる。

修理依頼または交換を検討する

ガスコンロが故障している場合は、メーカーに修理依頼をしよう。ただし設置してから10年以上経過していると、部品がなく修理ができないケースもある。交換も検討しよう。

エラーコードが出る機種もある

故障していると、エラーコードが出るガスコンロもある。取扱説明書で確認しよう。

ガスコンロの寿命は何年?

ガスコンロの寿命は一般的に10年程度である。10年近く使っているガスコンロなら、修理よりも交換を検討するとよいだろう。

11. ガスコンロがつかないときの連絡先は?

ガスコンロがつかず、対処に困ったときの連絡先を解説しておこう。知っておけば、焦らず対処できるはずだ。

ガス会社やガスコンロのメーカーに問い合わせる

ガス会社やガスコンロのメーカーに問い合わせるとよい。ガスコンロに品番がない場合はキッチンメーカーの自社製品の可能性があるため、キッチンメーカーに問い合わせよう。また、メーカーのホームページにはトラブルシューティングが掲載されているケースもある。

賃貸なら管理会社に連絡をする

賃貸住宅にお住まいなら、管理会社へ連絡して相談しよう。ただし緊急の場合は、先にガス会社へ連絡してほしい。

12. ガスコンロの修理費用の目安は?

ガスコンロの修理費用はケースバイケースだが、ごく一例を挙げると、電子基盤やハーネス、電池ケースの故障で8,800〜2万2,000円ほどが目安だ。ガスコンロを修理ができない場合は交換になるため、ガスコンロ本体の価格に処分費などがかかる。

13. ガスコンロがつかないのにガスの臭いがするときはすぐに連絡を

ガスコンロがつかず、併せてガス臭い場合はガス漏れの疑いがある。ガス漏れは火災や爆発、一酸化炭素中毒など深刻な事故につながる恐れがあるので、直ちに業者へ連絡する必要がある。

ガス臭さを感じたらすぐにガスの器具栓と元栓を止め、窓と扉を開けて十分に換気を行おう。爆発の危険があるので、換気扇は絶対に回さないようにしよう。 また、部屋の電気をつける、コンセントを抜く、マッチやライターをつけるなどの行為は火花が散る可能性があるのですべて厳禁だ。

ガス漏れの主な原因は、ゴム管の亀裂、ガスコンロの着火不良、調理中の吹きこぼれ、風による火の立ち消えなどである。また、ガスコンロが故障したまま使用し続けたり、長時間換気をしない状態で使用したりする場合も、ガス漏れの原因になるので注意が必要だ。

14. ガスコンロがつかないときは速やかに原因を究明しよう

ガスコンロがつかない原因はさまざまだが、中にはそのまま使い続けると危険なケースもある。速やかに原因を究明し、適した対処をしよう。故障でなければ、すぐにガスコンロを使えるようになるかもしれない。ガスコンロがつかない原因や対処法が分からず困ったときは、当記事が役に立つはずだ。

結論

ガスコンロがつかなくなると、故障を疑ってしまうものだ。しかし実際は電池切れや、ガス栓が閉まっていたなど、故障以外の原因であることも多い。自分で解決できることもあるため、焦らず落ち着いて原因を探ろう。ただしガス漏れがあれば、火災や爆発といった危険な事故が起こることも考えられる。緊急の場合は、すぐにガス会社へ連絡してほしい。
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  • 公開日:

    2019年5月 2日

  • 更新日:

    2021年6月 9日

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