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槽洗浄のやり方とは?洗剤の選び方からコースの使い方まで解説

槽洗浄のやり方とは?洗剤の選び方からコースの使い方まで解説

投稿者:ライター 吉田梨紗 (よしだりさ)

鉛筆アイコン 2021年6月 7日

洗濯槽は汚れがたまりやすいため、定期的な槽洗浄(そうせんじょう)が必要になる。正しい方法や洗剤など、基本的な知識を確認しておくことが重要だ。この記事では洗濯機の槽洗浄コースの使い方や、槽洗浄のやり方について紹介する。槽洗浄が終わらない原因や洗濯槽を清潔に保つコツ、おすすめの洗濯槽クリーナーと併せてまとめた。

  

1. 洗濯機の槽洗浄は必要?洗濯槽に溜まる汚れとは

洗濯機の槽洗浄が必要な理由を解説する。槽洗浄がなぜ必要なのか、適切な槽洗浄の頻度と併せてチェックしておこう。

洗濯槽の裏には黒カビがびっしり

洗濯機の槽洗浄は必要だ。目で見ただけでは分からないかもしれないが、洗濯槽の裏には主にカビが発生している。原因は、洗濯槽にはカビの増殖に必要な湿度や、洗濯物に付着している皮脂、合成洗剤の溶け残りといった養分が豊富なためだ。

洗濯槽の汚れを放置するとどうなる?

カビをそのままにしてしまうと洗濯物に付着し、ひどい場合はアレルギー症状を引き起こす可能性もある。においが移ることもあるので注意が必要だ。衣類を清潔に洗濯したり家族の健康を守ったりするために、定期的に槽洗浄をしてほしい。

槽洗浄の頻度はどれくらいが理想?

家族で暮らしている方なら月1回、一人暮らしで洗濯物の量が少ない方などは2〜3カ月に1回を目安に洗濯機の槽洗浄を実施しよう。槽洗浄のタイミングを知らせてくれる洗濯機もあるので、そちらを参考するのもおすすめだ。

ただし、それ未満でもにおいが気になる、カビが見えるといった場合はできるだけ早く槽洗浄をした方がよい。洗濯槽の主なカビは、深く根を張る黒カビだ。堆積すればするほど除去するのが困難になる。

2. 洗濯機の「槽洗浄コース」とは?かかる時間や電気代の目安も解説

槽洗浄するならまず「槽洗浄コース」について確認しておきたい。かかる時間や電気代の目安を解説する。

槽洗浄コースとは

槽洗浄コースとは、洗濯槽をお手入れするコースのことだ。メーカーや機種によって名前は変わることもあるが、一般的な洗濯機に搭載されている。手軽に槽洗浄できるのでぜひ活用してほしい。

槽洗浄コースにかかる時間は?

槽洗浄コースにかかる時間はメーカーや機種によって異なる。3時間や6時間、11時間くらいが一般的だ。時間設定を選べるケースも多いため、汚れの状態に合わせて設定してほしい。

槽洗浄コースにかかる電気代は?

新しい洗濯機なら6時間で5円、11時間でも8円ほどだ。ただし、洗濯機の機種や容量によって電気代は異なるので注意。古い洗濯機なら電気代は高くなるだろう。

3. 洗濯機の槽洗浄に使う洗剤は?水だけでもできる?

洗濯機の槽洗浄をするには洗剤が必要になる。洗剤の種類と、水だけでも槽洗浄が可能なのかを説明しよう。

洗濯槽クリーナー

槽洗浄には専用の洗濯槽クリーナーがおすすめだ。使い切りタイプが多いので、分量を量る手間が省ける。「塩素系漂白剤」と「酸素系漂白剤」の2種類があるので、特徴を確認してから選んでほしい。

塩素系漂白剤

もっとも槽洗浄力が強い。洗濯機の黒カビも根本からしっかり除去してくれるだろう。ただし臭いがきつく、鼻をつくような刺激臭がある。皮膚にも刺激があるため、炊事用ゴム手袋などの着用をおすすめする。

酸素系漂白剤

塩素系にはやや劣るものの、それでもしっかりカビなどの汚れを洗浄する力はある。刺激臭もなく、人体に優しい成分を使用しているため、塩素系が苦手な方は酸素系による槽洗浄をおすすめする。ただし注意点として、塩素系と酸素系は混ぜてはいけない。有害なガスが発生するためだ。また、ドラム式洗濯機に使えない商品もあるので、あらかじめ確認しておこう。

重曹

上記2つの漂白剤よりも槽洗浄力は劣るが、汚れやカビに対する効果はある。食品にも使われる成分なので人体には無害だ。洗濯機以外にもさまざまな掃除に使える汎用性の高いアイテムなので、漂白剤とは別に持っていてもいいだろう。ただし、槽洗浄に重曹を使用するのを推奨していないメーカーもある。公式サイトや問い合わせで確認しておくと安心だ。

洗濯機メーカーは塩素系漂白剤を推奨している

大手の洗濯機メーカーでは、槽洗浄に塩素系漂白剤の使用を推奨している。迷ったときは塩素系の洗濯槽クリーナーや衣類用塩素系漂白剤を選ぶと安心だ。

水だけでは効果が期待できない

メーカーが塩素系漂白剤の使用を推奨しているため、水だけでは効果を期待できない。黒カビや汚れが残る可能性が高いので、しっかりと除去できる洗濯槽クリーナーを使おう。

4. 洗濯機の槽洗浄のやり方を解説!「槽洗浄コース」がないときは?

槽洗浄の正しいやり方をまとめた。槽洗浄コースがない場合の方法と併せて解説する。

槽洗浄コースがある洗濯機の場合

1.洗濯機の水栓を開けて電源を入れる
2.槽洗浄コースを選択する
3.ドアを閉めてスタートボタンを押す
4.ドラム内に水面が見え始めたら一時停止をする
5.ドアを開けて洗濯槽クリーナー(塩素系漂白剤)を投入する
6.槽洗浄コースをスタートする
7.運転が終わったら糸くずフィルターを掃除する

これはドラム式洗濯機のケースだ。詳しいやり方は洗濯機の種類や使用する洗剤によって異なる。分量や正しい方法を洗剤の説明で確認してから槽洗浄をしよう。

槽洗浄コースがない洗濯機、または槽洗浄コースを使わない場合

洗濯機に槽洗浄コースがない、または使わずに洗浄する場合は、先ほどと同じ要領で水またはお湯と塩素系漂白剤を加え、11時間程度放置する。その後、すすぎ、脱水運転をすれば槽洗浄になる。寝る前などに漂白剤を混ぜておいてもいいが、換気扇は回したままにしておこう。

なお、汚れがひどい場合やしばらく槽洗浄をしていない場合などは、水と漂白剤を混ぜたあと、洗いコースのみで3〜5分ほど運転して撹拌(かくはん=かき混ぜる)させる方法もある。その場合は、1時間おきに2〜3回ほど繰り返してから、8時間ほど放置しよう。こちらも使用する洗剤によって詳しいやり方が異なるので、あらかじめ確認しておくと安心だ。

操作方法はメーカーや機種で異なる場合がある

槽洗浄コースの詳しい操作方法は、メーカーや機種で異なる可能性があるので注意が必要だ。説明書やメーカーのサイトで確認しておこう。
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5. 洗濯機の槽洗浄が終わらない原因は?時間がないときに便利なアイテムも

洗濯機の槽洗浄が終わらない場合、どのような原因が考えられるのだろうか。詳しい理由と短時間で終わらせるアイテムを紹介しよう。

槽洗浄がなかなか終わらない原因

ところで、洗濯機の槽洗浄がなかなか終わらないことがある。メーカーや洗濯機によっても変わってくるが、一般的に洗濯機の槽洗浄は長時間コースで11時間程度、短時間コースで3時間程度が目安だ。ドラム式洗濯機などの最新機種は、6時間程度で終わるものもある。

途中で止まってしまったという場合は故障の可能性もあるが、運転し続けたまま、なかなか槽洗浄が終わらないのは洗濯機の故障ではない。汚れを浮かせて落とすための待機の状態であることを覚えておこう。

「洗たく槽カビキラー」はつけおき不要

洗濯槽カビキラーは塩素系の洗濯槽クリーナーだ。投入したあと標準コースで1サイクルまわすだけなので、つけ置きは不要。時間がないときでも手軽に使える。

「洗たく槽ハイター」も短時間のつけおきでOK

洗たく槽ハイターは、2時間のつけ置きで効果が実感できる。酸素系洗濯槽クリーナーなので、塩素系のにおいが苦手な人にもおすすめだ。ただし、ドラム式の洗濯機には使えないので注意しよう。

6. 洗濯機の槽洗浄後は汚れをつけないひと工夫を

洗濯槽は日頃の工夫で汚れにくくなる。槽洗浄後に清潔に保つためのポイントを解説しよう。

縦型洗濯機は「ふた」を閉めきらない

洗濯機を使っているとき以外は、ふたを開けて乾燥させておこう。お子さんのいるご家庭は入ってしまう可能性があるので注意。ふたを開けるより安全を優先させたほうがよいケースもある。

ドラム式洗濯機は「槽乾燥」などの機能を使う

ドラム式洗濯機などで開けっ放しが難しい場合は、槽乾燥などで水気を飛ばしておくのもよい。乾燥機がついている洗濯機なら、洗濯したあとの乾燥運転をしてもよいだう。

洗濯が終わったら速やかに取り出す

洗濯が終わったら、洗濯物をすぐに取り出そう。せっかく槽洗浄をしても、洗濯物を入れたままにしておくと、またすぐに雑菌が繁殖してしまう。もちろん洗濯する前の汚れた衣類などを、長時間入れっぱなしにするのもNGだ。

洗剤や柔軟剤は分量を守る

洗剤は、多く入れれば汚れが落ちるというものではない。商品ごとに決められた分量を守ることが大切だ。溶け残ってしまえばカビのエサになる。もちろん柔軟剤も同様だ。

定期的に槽洗浄をする

最初にお伝えしたように、家族で暮らしているご家庭なら月1回、一人暮らしなどで洗濯物の量が少なければ2〜3カ月に1回を目安に、洗濯機の槽洗浄を実施しよう。

7. 洗濯機の槽洗浄に使う洗剤の選び方

洗濯機の槽洗浄に使用する洗剤の選び方をまとめた。商品選びに迷ったときはぜひ参考にしてほしい。

市販の槽洗浄クリーナーの選び方

しばらく洗濯機の槽洗浄をしていない、全くしたことがないという場合は、塩素系漂白剤がおすすめだ。ただし刺激臭や肌への影響が気になる場合は酸素系漂白剤を選ぼう。お子さんがいるご家庭の場合も、安全性の高い酸素系漂白剤のほうが使いやすい。

定期的な槽洗浄には酸素系漂白剤または重曹がおすすめだ。ただし、機種やメーカーによっては酸素系漂白剤や重曹が使えないケースがあるので、あらかじめ確認してほしい。ドラム式なら塩素系漂白剤がよいだろう。

8. 洗濯機の槽洗浄におすすめのクリーナー4選

槽洗浄におすすめの洗濯槽クリーナーを紹介する。それぞれの特徴を詳しく解説しよう。

SCジョンソン/「洗たく槽カビキラー(塩素系)」

塩素のパワーで、洗濯槽の裏に発生したカビや除菌を徹底洗浄。つけ置きの必要がなく、洗濯機にいれて運転するだけなので、初めての方でも簡単に使用できる。

パナソニック/「洗濯槽クリーナー ドラム式専用」

大手家電メーカーであるパナソニックの洗濯槽クリーナーなので、安心して使用できる。塩素系で腐食(カビ)にも対応しており、石鹸カスや黒カビをスッキリ除去できるのが特徴だ。

日立グローバルライフソリューションズ「塩素系」

効果が高い塩素系の洗濯槽クリーナーだ。全メーカーで槽洗浄が可能なので安心。槽の材質がステンレス・プラスティックのどちらでも使える。

エステー「洗浄力 洗たく槽クリーナー」

3分でカビ除去に効くという即効性があり、気になるカビ臭をスッキリ消臭してくれる。カビ除去率99.9%を達成。くずとりネットも一緒に除菌できる。「再付着防止剤」を配合しているため、槽洗浄で剥がれたカビが洗濯槽につきにくい。

9. 定期的に槽洗浄をして洗濯槽をキレイに保とう

洗濯機を使っていると洗濯槽は必ず汚れる。そのまま使用するとカビ菌が衣服に付着するので、定期的に槽洗浄をしてほしい。槽洗浄コースを活用すると簡単なので、まずはチェックしてみよう。

ただし、水だけで槽洗浄をしても効果はない。洗濯槽クリーナーなど洗剤を使用して槽洗浄をすることが大事だ。塩素系漂白剤や酸素系漂白剤といった種類があるので、違いを確認してから選んでほしい。

結論

洗濯機を清潔に保つには定期的な槽洗浄が必要だ。家族がいる方は月1回、洗濯物が少ない一人暮らしの方でも2〜3カ月に1回の頻度を目安にする。洗濯槽クリーナーは水をためてつけ置きするのが基本だ。ただし、使用する洗剤によってやり方は違うので、必ず説明書を読んでから槽洗浄をしよう。おすすめの洗濯槽クリーナーも紹介したので、参考にしてほしい。
インフォメーションマークアイコンオリひとを楽しむための注意事項はこちら
  • 公開日:

    2020年1月 1日

  • 更新日:

    2021年6月 7日

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