目次
- 1. パイプユニッシュとはどのような洗剤なのか?
- 2. パイプユニッシュでトイレつまりを解消できない理由
- 3. パイプユニッシュ以外のものでトイレつまりを直す方法
- 4. パイプユニッシュ以外にもある!トイレつまりを直す効果が期待できない方法
- 5. トイレつまりを自力で直す際の注意点
- 6. トイレつまりを自力で直せないときは業者を
- 排水口に溜まっている水を、カップが完全に浸る量まで調整する
- 排水口にカップを密着させてグッと押しつけ、カップ内を真空状態にする
- 勢いよく数センチほどカップを引く
- トイレつまりが直るまで繰り返す
- 排水口に溜まっている水を、カップが完全に浸る量まで調整する
- ハンドルを押した状態にして排水口にカップを密着させ、カップ内を真空状態にする
- 勢いよく数センチほどハンドルを引く
- トイレつまりが直るまで繰り返す
1. パイプユニッシュとはどのような洗剤なのか?

パイプユニッシュはSCジョンソンが手掛けるパイプクリーナーだ。ドラッグストアやホームセンター、ネット通販など至るところで手に入る。
排水口のヌメリ、つまりを予防したり解消したりできる洗剤
アルカリ性洗剤(塩素系)で、髪の毛や皮脂、石鹸カスなどが中心のヌメリ、ドロッとした汚れなどを溶かしてキレイにしたり、においを解消したりする効果がある。排水口にドボドボと流し込み、15〜30分など所定の時間放置して流水などで入念にすすぎをするだけ、という手軽さも魅力だ。洗面台や流し台、浴槽などの排水口のつまり予防・解消に活躍する優れた商品である。
2. パイプユニッシュでトイレつまりを解消できない理由

排水口のお手入れに重宝するパイプユニッシュではあるが、トイレつまりに対しては高い効果が期待できない。その理由を解説しよう。
そもそもパッケージに書かれている
パイプユニッシュはトイレつまりへの使用を想定して作られていない。パッケージや公式サイトにも「トイレつまりは解消できません」といった記載がある。トイレつまりに対してパイプユニッシュを使っても無駄なので、最初からほかの方法を選んだほうが賢明だ。
使った場合、便器に水が溜まっているため洗浄効果が薄れる
仮に使用したとしても、便器や排水管には水が溜まっているためパイプユニッシュの有効成分が密着しない。水で薄まるためさらに効果も低下する。加えて髪の毛や皮脂、石鹸カスなどは溶かせるが、トイレットペーパーなどは分解できない。
3. パイプユニッシュ以外のものでトイレつまりを直す方法

自力でトイレつまりを直すのであれば、選択肢は2つだ。「ラバーカップ」と「真空式パイプクリーナー」である。
ラバーカップ
激しく引いてしまうと汚水が飛び散る。「排水口の水面から完全にカップが出てしまわない程度にグイッと引く、再度押しつけて真空状態にする」を繰り返そう。床などを養生しておくのもよい。
真空式パイプクリーナー
使い方はラバーカップと同じだ。構造がやや異なっており、ラバーカップでいうところの「柄」がシリンダーになっていて、手前にはハンドルが付いている。ラバーカップよりも吸引力が強い上、コンパクトなので1つ持っておくと便利だ。
4. パイプユニッシュ以外にもある!トイレつまりを直す効果が期待できない方法

自力でできるさまざまなトイレつまり解消方法が紹介されているが、以下はほとんど効果が期待できない。ラバーカップか真空式パイプクリーナーで解消しなければ、業者を呼んだほうがよい。
お湯はNG
そもそもお湯でトイレットペーパーが溶けるといった根拠がない。便器には水が溜まっているため一瞬でぬるくなるし、熱湯をかければ便器がヒビ割れして修理費用または丸ごと買い替え費用が発生するリスクがある。お湯はNGだ。
針金ハンガーはNG
細めの針金ハンガーを棒状に伸ばし、排水口に押し込んでガシガシ削るといった使い方をしたり、先端を丸めるなどで引っ掛けてトイレつまりの原因を引っ張り出すといった使い方をしたりする。しかし陶器である便器を傷つけたり排水管を傷つけたり、場合によってはハンガーの先端が排水口に引っかかって二次被害を招いたりといったリスクがあるためおすすめしない。
洗剤や薬品はNG
唯一効果が期待できるのは、男性用小便器が尿石でつまった場合に効果的な「トイレ用酸性洗剤」あるいは「尿石除去剤」だ。それ以外の「食器用中性洗剤」「重曹とクエン酸」などはトイレつまりを解消できるほどの力はないので選ばないようにしよう。
ビニール袋、ペットボトル、ワイヤーブラシなどもおすすめしない
ビニール袋やペットボトルもトイレつまりを解消する効果がないのでやめておこう。ワイヤーブラシに限っては解消できるかもしれないが、ワイヤーで便器を傷つければ修理費用が膨らむし、ハンガー同様に排水管に引っかかれば新たなトラブルが生じるおそれがある。
5. トイレつまりを自力で直す際の注意点

被害の拡大や新たなトラブルを防ぐためにも、次の点は押さえておこう。
トイレつまりの原因によって対処方法を選ぶ
ラバーカップや真空式パイプクリーナーは「トイレットペーパー」「排泄物」「流せる◯◯」「食べ物」などがつまったときに有効な手段だ。固形物には効果がないだけでなく、押し込んでしまうと悪化するリスクもある。原因に対して適切な対処方法を選ぶことが大切だ。
6. トイレつまりを自力で直せないときは業者を

一般家庭で発生するトイレつまりの多くは、ラバーカップや真空式パイプクリーナーで直る。逆にそれでも直らないトイレつまりの場合は業者へ連絡するのが正解だ。修理費用は軽度の場合で8,000円程度〜便器を外すといった大規模工事になると50,000円程度など、ピンキリである。料金トラブルを防ぐためにも見積もりを取ること、電話口で追加料金はないか確認することなどが大切だ。
結論
パイプユニッシュではトイレつまりを直せない。自力でやるとしたらラバーカップか真空式パイプクリーナーの2択なので覚えておこう。それ以外の方法も散見されるがほぼ効果が期待できないため、ラバーカップや真空式パイプクリーナーで解消しない場合、あるいは手元になくて一刻も早く直したい場合などは業者を呼んだほうが早い。
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