- 水分補給
- 身体と髪を洗う
- 5~15分ロウリュサウナに入る
- 1~2分水風呂に入る
- 5~10分外気浴をする
1. サウナのロウリュとは?
まずはロウリュとはどんな形態のサウナなのか、さらに混同しがちなアウフグースとロウリュの違いなどについて解説していこう。
フィンランド発祥の「サウナ入浴方法」
ロウリュとは、サウナの本場フィンランドで発祥したサウナの入浴方法である。ストーブで温めたサウナストーンにアロマウォーターや水をかけ、熱い蒸気を発生させて室内の温度や湿度を上げる方法だ。水をかけたときのジューッという音とともに本場のサウナを体感できるとして、ここ最近日本でも取り入れる施設が増えているという。
「ロウリュ」「セルフロウリュ」の違いは?
日本のロウリュは、スタッフがストーンに水をかけて蒸気を発生させるタイプが一般的だ。それに対して、サウナの利用者が自ら水をかけ蒸気を発生させるロウリュを「セルフロウリュ」と呼ぶ。自分の好きなタイミングで熱気を浴びられるのがセルフロウリュの魅力である。また、一定の時間ごとに水が自動でかけられるロウリュは「オートロウリュ」と呼ばれている。
「アウフグース」とは
アウフグースとはドイツ発祥のサウナ入浴法で、サウナストーンから発生した蒸気をタオルやうちわを使って扇ぎ、利用者に浴びせる方法だ。扇ぐスタッフは熱波師などと呼ばれ高度な技術が必要だが、イベント性もあることから日本でも人気が高い。ただ日本ではこのアウフグースを「ロウリュ」と呼ぶ施設もあり、この2つが区別なく使われているケースが多いという。しかし本来ロウリュはフィンランド語、アウフグースはドイツ語で、もともとは異なる入浴法なので覚えておくとよいだろう。
2. ロウリュサウナの効果とは?
熱した石に水をかけ蒸気を浴びるロウリュサウナ。続いてロウリュサウナにはどんな効果があるのかを見ていこう。
血行促進によりさまざまな効果が期待できる
ロウリュサウナを含むサウナに入っているとき、血流は通常時の2倍ほどに増えるとされ、以下のようなさまざまな効果が期待できる。ロウリュならではの嬉しい効果もあるので知っておこう。
疲労回復
ロウリュサウナで血流がアップすると体内に酸素が多く取り込まれ、毛細血管のすみずみまで栄養が運ばれるようになる。さらに乳酸などの排出も促進されるため、疲労が回復しやすくなる。
発汗作用によるデトックス
ロウリュの熱い蒸気により室内の湿度が上がることで、発汗作用が高まり汗を大量にかくようになる。新陳代謝が活性化し、汗と一緒に老廃物や毒素も排出されるため、ロウリュでは効率的にデトックスができる。
安眠効果
血流がアップし汗をたくさんかくことで、身体には適度な疲労感が残る。この心地よい疲労感により安眠効果も期待できる。
肌質改善
ロウリュで血流が促進されることで肌にも多くの栄養が行き届くようになる。さらに新陳代謝が促進されることもあり、肌質の改善にもつながる。
リラックス効果
ロウリュサウナの水蒸気にはマイナスイオンがたっぷり含まれているため、高いリラックス効果も期待できる。アロマの香りやストーンに水をかけたときのジュワっという音も、ロウリュならではのリラックス効果だろう。また、ロウリュサウナと水風呂を交互に利用することで自律神経が整う効果もあるなど、ロウリュは精神面への作用も大いに期待できる。
3. ロウリュサウナの上手な入り方
続いてはロウリュサウナの入り方を紹介しよう。基本の流れは普通のドライサウナと同じだが、ロウリュならではの作法もあるのでチェックしておこう。
ロウリュサウナの利用方法
汗をかきやすくするためにも、ロウリュサウナに入る前には水分補給が必須だ。
マナーとして、サウナ室に入る前に身体と髪を必ず洗おう。
ロウリュサウナに入ったらタオルなどを敷き、ベンチに座って静かに過ごそう。アウフグースのサービスがある場合は、ここで利用者に向けて熱波を送ってもらえる。
ロウリュサウナから出たら水風呂に浸かるのが最も基本的な流れだ。水風呂にも身体の汗を流してから入ろう。
最後に、身体の水滴を拭いてから外気浴で休憩する。ここで身体がポカポカとして頭が軽くなり、心身が「ととのう」感覚を味わえる。ロウリュと水風呂のあとにはぜひ外気浴で締めてみよう。
ドライサウナやロウリュサウナで「ととのう」ためには、このサウナ・水風呂・外気浴の流れを3回ほど繰り返すのが最適とされている。無理をしない範囲で時間を調整しながら挑戦してみてほしい。アウフグースがある場合は満席で入れないこともあるため、開始時間の少し前に入室しておくのがおすすめだ。
4. ロウリュサウナに入る際の注意点
最後に、ロウリュサウナに入る際の注意点についても紹介しておこう。
急激な温度の上昇に気をつける
ストーンに自分で水をかけるセルフロウリュの場合、水をかけすぎると大量の蒸気が発生し、室内の温度が急激に上がる危険がある。温度や湿度が急激に上がれば体調に影響を及ぼすこともあるため、水をかけるときは少なめの量で調整するようにしよう。
やけどに気をつける
ロウリュを行うと熱気が真上に立ちのぼるため、覗き込んだりするとやけどの恐れもある。セルフロウリュの際など、水をかけたあとにストーンを覗き込むのは絶対にやめよう。
周りの人への配慮や絶対に無理をしないことも大切
セルフロウリュでは、ロウリュを行う前に周りの人へ一声かけることも大切だ。自分の好きなタイミングで何度も水をかけたりする行為は、迷惑になることもあるので控えよう。またロウリュサウナは湿度が高いため、体感温度が高くなりやすいのも特徴だ。熱さでダウンしてしまわないよう、体調に気を配りながら無理せず楽しむことを心がけてほしい。
結論
フィンランドでは「サウナの魂」と呼ばれることもあるというロウリュサウナ。まだ体験していない方の中には、ロウリュの蒸気を浴びてみたいと感じた方もいるのではないだろうか。日本でもロウリュを取り入れる施設は徐々に増えているので、気になる方はぜひ出向いてみてほしい。その際は、熱波を扇いでくれるアウフグースやセルフロウリュのサービスがあるかもチェックしておくと、より深く楽しめるだろう。