1. 自然派『ビオ日本酒』は海外でも人気

日本酒は、新しい時代を迎えている。個性を打ち出した味わい豊かな日本酒が増え、ビオ日本酒専門のバーまで登場しているのだ。「クールジャパン」のひとつとして、ニューヨークやパリなどでも日本酒バーが人気を集めているという。その背景には、日本酒を製造する蔵元の、世界を見据えた戦略があった。
フランスでは有機(ビオロジック)であることを示すラベルがあり、農産物や加工品、ワインなどを選ぶ時に消費者の目安となっている。ワイナリーにおいても、ビオか否かがブランドイメージを左右する時代。当然ながら、日本酒もビオであることが価値につながるのだ。
2. 自然派『ビオ日本酒』が選ばれる理由

また、すっかり定着した「ワインならビオ」という自然派志向は、日本酒の世界にも及んでいる。実際にビオ日本酒は、モダンで美しいワインのような佇まいであることも多い。ラベルが欧文表記のものも見受けられ、いつの間にか驚くほど日本酒が洗練されてきているのだ。
海外の日本酒ラヴァーは、ワイングラスで日本酒を楽しんでいるという。香りが立ちやすく色味も確認できるので、テイスティングしやすいという理由からだろう。日本酒といえば、徳利とおちょこでグイッと一杯というオールドスタイルも捨て難いが、すっかりおしゃれ感が増した日本酒には、ワイングラスがお似合いである。
結論
蔵元の革新的な試みがビオ日本酒を生み、海外でも高く評価されている。さらに、ビオ日本酒に続き「スパークリング日本酒」が新たなトレンドとして人気を集めているという。今はまさに、日本酒新時代。世界に誇る上質な日本酒を、好みのスタイルで存分に楽しもうではないか。