このサイトは、画面を 
縦にしてご覧ください。
グラスに瓶ビールを注いでいるところの写真

ビールに氷を入れるのは邪道なのか?入れるメリットや急冷方法も紹介

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2022年9月 9日

「ビールに氷を入れる」という飲み方をどう感じるだろうか?そもそもビールに氷を「入れない理由」とは何なのか?本稿はそこから始まり、ビールに氷を入れるメリットや、邪道かどうかの考え方も解説する。氷を入れることを前提としたビールも紹介しているので、ぜひそちらも参考にしていただければ幸いだ。

  

1. そもそも「ビールに氷を入れない」のはなぜなのか?

サーバーからジョッキにビールを注いでいるところの写真
キンキンに冷えたビールは至福の一杯だが「氷を入れて冷やす」ということはまずしないという方がほとんどではないだろうか?なぜビールに氷を入れないのか、その理由は「味」「炭酸」「温度」に変化が生じるためである。

氷が溶けて味が薄くなる

氷を入れた瞬間はそうでもないが、徐々に溶けることでビールが薄くなる。ビールの苦味が好きという方はとくに、水っぽくなったビールを「マズい」と感じるようになるだろう。

炭酸が一気に抜ける

氷を入れたグラスにビールを注ぐと、いつも以上に泡立つ。すなわちビールの炭酸が一気に抜けてしまうということだ。結果として風味が落ちるだけでなく、ビールの魅力であるキリッとしたのどごしも楽しめくなるかもしれない。

美味しく飲める温度を下回る

個人差はあるが、ビールを美味しく飲める温度は6〜8℃とされている。氷で一気に冷やすことでその温度を下回ってしまうため「美味しさ」が感じられなくなるかもしれない。

2. ただし「ビールに氷を入れるメリット」もある

グラスに入ったビールのアップの写真
一方、ビールに氷を入れて飲むことのメリットもある。

常温などのぬるいビールを急速に冷やせる

常温保存していたビールを冷やすのを忘れたという場合でも、氷を入れれば急速に冷やせる。薄まる感じや炭酸の抜け具合などが気にならないのであれば、こうした飲み方もよいだろう。

苦味を薄めたりアルコール度数を下げたりできる

「ビールの苦味がどうも苦手、でも飲まなければいけない」「ビールを飲めるようになりたいが、苦味が苦手」といった方は氷を入れてみるとよいかもしれない。ビールの苦味が緩和され、アルコール度数も少し下がるので、飲みやすくなる可能性がある。

ビールだけを飲むよりも酔いにくくなる

「劇的に」というわけではない点だけご留意いただきたいのだが、氷が溶けて薄まることで、ビールだけを飲む場合よりも多少、酔いにくくなる。炭酸も減るのでゲップが出にくくなるという可能性もある。

3. 氷を使わずにビールを急冷する方法

バーカウンターのような背景とグラスビールの写真
氷を使わずしてビールを冷やす方法について紹介しよう。

溶けない「アイスキューブ」を入れる

いわゆる普通の氷を入れてしまうとビールが薄まるが、プラスチック製やステンレス製などの溶けないアイスキューブを入れれば、ビールを薄めることなく冷やせる。

グラスをキンキンに冷やしておく

居酒屋などでもよく目にするが、グラスをキンキンに冷やしておくという手もある。徐々にぬるくはなるものの、しばらくは冷えたビールを楽しめるだろう。

氷水にビールを缶や瓶ごと入れて冷やしておく

ワインクーラーの要領で、氷水の中にビールを缶ごと、あるいは瓶ごと冷やしておくという方法もある。熱伝導率の関係で瓶は少々冷えにくいため、冷たい缶ビールを飲みたいという場合にとくにおすすめだ。

4. ビールに氷を入れるのは決して「邪道」ではない

黒やラガーなどいろいろな種類のビールの写真
「ビールに氷」はしばしば邪道ともいわれるが、決してそんなことはない。

ビールに氷を入れるのが普通という国もある

東南アジアなどではビールに氷を入れる国もある。冷蔵庫の性能が低かったり、ビールが入るほど大きくなかったりすることも多く、常温保存したビールを氷で冷やすという方法が採られることがある。
また東南アジアといえば暑い地域でもある。外で飲むときなどはすぐにぬるくなるため、味は薄まるものの氷を入れたビールを飲むほうが美味しい、といった感覚もあるかもしれない。

味覚や嗜好は人それぞれなので「邪道」ということはない

ビールに限ったことではないが、なにを「美味しい」と感じるかは人それぞれだ。したがってビールに氷を入れようが入れまいが、その人がOKならそれでよい。邪道でもなんでもなく、単に個人の好みと思っておこう。

5. 「氷を入れて飲む専用」のビールも登場している

グラスビールを上から撮影した写真
ビールメーカーもさまざまなアイデアを生み出すものだ。すでに、氷で冷やすことを前提としたビールもいくつか発売されている。

オリオンビール「氷を入れて飲むサザンスター」

2021年7月6日に発売されたオリオンビールの「氷を入れて飲むサザンスター」は、氷を入れることを前提に開発されたため、少々「濃いめ」に作られているビールだ。

サントリー「ビアボール」

2022年11月5日発売予定(家庭用小瓶。2022年9月8日執筆時点)の商品だ。発想がユニークで、炭酸水と氷を入れたグラスに注ぎ、自分でビールを作るというものである。

サントリー「アイス・ドラフト〈生〉」

2019年3月19日発売。料飲店限定という、氷を入れて飲むために開発されたビールだ。入ったお店にあればぜひ注文してみてはいかがだろうか?

結論

ビールに氷を入れると味が薄まり、炭酸が抜けやすくなり、温度にも変化が生じる。だが最終的には個人の好みなので、好きな飲み方をすればよい。氷を使わずに冷やす方法もあるし、氷を入れて飲む前提のビールもある。あまり深くこだわらず、さまざまな楽しみ方を見つけてみよう。
この記事もCheck!
インフォメーションマークアイコンオリひとを楽しむための注意事項はこちら
インフォメーションマークアイコン20歳未満の飲酒、飲酒運転は法律で禁じられています。妊娠中・授乳中の飲酒はお控えください。お酒に関する注意事項はこちら
  • 公開日:

    2020年4月17日

  • 更新日:

    2022年9月 9日

この記事をシェアする      
  • Facebook
  • Twitter
  • Hatebu
  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
  • Hatebu

人気記事一覧

急上昇
週間

新着記事一覧新着記事一覧