目次
1. テキーラとは

まずはテキーラについて少し詳しくなっておこう。なぜショットで飲むのかといったことも解説する。
メキシコを代表する蒸留酒のひとつ
テキーラといえばメキシコを代表する蒸留酒(スピリッツ)のひとつである。ジン、ウォッカ、ラムと並んで「世界4大スピリッツ」と称される。もう少し掘り下げると、テキーラの原料は「アガベ」と呼ばれる多肉植物で、いわゆる「メスカル」のひとつに分類される。
テキーラはサボテンから作られるという噂もあるが、実際にはアガベである。メキシコ国内の特定の地域で育った「ブルーアガベ」を51%以上使用したものだけがテキーラと名乗れる。原産地呼称として世界で認められているお酒なのだ。
アガベとはどんな植物?
アガベは南米に自生する植物だが、上述のようにテキーラには、メキシコ国内の限られた地域で生育したブルーアガベしか使えない。硬く鋭い葉が特徴で、根元にある球茎からテキーラが作られる。球茎はひとつ30kgのものや100kg近いものまであるというから驚きだ。
また葉先を切り落とした球茎はパイナップルに似ていることから、スペイン語で「ピニャ(パイナップル)」と呼ばれている。
テキーラのアルコール度数
テキーラのアルコール度数は決められている。具体的にはアルコール度数35〜55度のものをテキーラという。やや幅があるが、市販のテキーラは40度ほどのものが多いだろう。「アルコール度数が高いお酒」といったイメージがあるが、度数的にはウイスキーなどと同程度だ。
テキーラをショットで飲む理由
メキシコの伝統的な飲み方に由来するとされる。諸説あるが、テキーラを飲む際に水牛の角をくり抜いたもの(クエルニート)を容器としていたものの、自立しないため一気に飲み干すようになったという。その名残でショットで飲むというスタイルが定着したというわけだ。
とはいえ決まりではない。ロックやハイボール、カクテルなどにしてその日の気分で自由に楽しんでOKだ。
2. テキーラをショットで楽しむコツ

テキーラをショットで飲んで酔いつぶれてしまうのはダサい。周りに迷惑をかけるおそれもあるし、なにより自分の身体も心配だ。上手に楽しむコツ、スマートな飲み方を身につけておこう。
スタンダードな飲み方
テキーラの飲み方に決まりはない。ライムをかじってから一気に流し込んでもよいし、テキーラを飲み干したあとにライムをかじってもよい。塩を先に舐めるという飲み方もある。自由なので、自分なりの飲み方を見つけてみてはいかがだろうか。
メキシカンスタイルでの飲み方
メキシカンスタイルを知っておいてもよいだろう。親指と人差し指の付け根のくぼみをライムで湿らせて塩をのせ、その塩を舐めたらテキーラを一気に飲み干す、というスタイルだ。飲んだあとはライムをかじり、手に残った塩を舐める。この流れが一般的とされている。
おすすめのチェイサー
アルコール度数が高いため、ベタだがやはり水がよいだろう。メキシカンスタイルを取り入れるなら、サンゲリータという手もある。サンゲリータとは、トマトジュース&オレンジジュースにタバスコなどの香辛料を加えた飲み物だ。
ライムやレモンは飲む前?後?
決まりはないので好きなほうで構わない。テキーラを飲んでからライムやレモンをかじるでもよし、飲む前にライムやレモンをかじるでもよい。塩も同様だ。
3. テキーラのショットは飲み過ぎに注意

アルコール度数が高いテキーラは、ショットで飲むとすぐに酔ってしまう。飲み過ぎにはくれぐれも注意が必要だ。
何杯くらいで酔いが回る?
テキーラのワンショット(約30ml)に含まれるアルコールは9.6gほどである。体質や体調、飲むペースなどいろいろな条件で異なるものの、3杯も飲めば酔い始めるだろう。飲み始めると楽しくなるものだが、飲み過ぎは禁物だ。
4. テキーラのショット以外の飲み方

テキーラはショット以外にもさまざまな飲み方がある。時間をかけてじっくり飲みたいとき、などはこんなふうにしてみてはいかがだろうか?
ストレート
テキーラの風味を感じながらじっくり楽しみたければストレートがおすすめだ。ショットでしか飲んだことがないという方はぜひ、その香りや味わいをじっくり楽しんでみてほしい。
ロック
ストレートではキツいという場合はロックがある。氷が溶けるにつれて徐々に変化する風味が楽しめる。氷が溶けることで、若干ではあるがアルコール度数も低くなる。
水割り
ロックもキツいなら水割りにしてみてはいかがだろうか。香りや味は薄まるが、それでもテキーラそのものの風味は残っている。アルコール度数も低く調節できるのでおすすめだ。
ソーダ割り(ハイボール)
ソーダ割りといえばウイスキーや焼酎などだが、テキーラのソーダ割りも意外と人気がある。炭酸の爽快なのどごしが加わって一気に飲みやすくなるのでぜひこちらも試してみてほしい。
5. テキーラのショットで酔いつぶれないために

テキーラのショットは1杯の量が少ないため何杯も頼んでしまうことがある。1杯あたりの飲む間隔が短いと、遅れて一気に酔いが回ってくるため大変危険だ。「何杯飲めるか」といった勝負も避けよう。テキーラに限ったことではないが、お酒はやはりスマートに飲んでこそカッコいい。
結論
テキーラをショットで飲む理由はクエルニートで飲んでいた名残とされている。1杯(30ml)あたりのアルコール量も9.6gと多い。缶ビール(350ml)1本が15g程度なので、2杯飲めばゆうに超えてしまう。しつこいようだが、飲み過ぎにだけはくれぐれもご注意いただきたい。
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