1. ウイスキーボンボンの始まり
ウイスキーボンボンとは、洋酒を入れたボンボン菓子のことで、砂糖やチョコレートなどでウイスキーをコーティングしたお菓子だ。ボンボンとはフランス語で「よい」という意味の単語を2回繰り返した言葉だ。最初はナッツなどを砂糖でコーティングしたお菓子をボンボンとしていたが、それがだんだん砂糖からチョコレートに変化し、ウイスキーなどさまざまな洋酒をチョコレートの中に入れるようになったのだ。このウイスキーボンボンを日本で初めて作ったのは、ゴンチャロフ製菓だといわれており、1923年に神戸に住む上流階級の外国人向けに発売された。そんなウイスキーボンボンは1970年代に大きなブームになったのだ。
2. ウイスキーボンボンの気になるアルコール度数
ウイスキーボンボンというとウイスキーの味わいをほんのりと感じることができるお菓子だが、気になるのがアルコール度数だ。通常ウイスキーのアルコール度数は40~43度とお酒の中でも比較的アルコール度数が高いのが特徴だ。しかしウイスキーボンボンにすることでひとつあたり2~3.5%ほどのアルコール度数になる。それぞれのウイスキーボンボンの箱にはアルコール度数が表記されているので、気になる人はチェックしてみよう。
■ウイスキーボンボンのアルコール度数は飲酒運転になる!?
ウイスキーボンボンのアルコール度数はだいたい2~3.5%とビールやチューハイよりも低いアルコール度数だ。日本の酒税法では、アルコール度数が1%以上の飲み物はお酒と分類されているが、ウイスキーボンボンはお菓子に属しているので、この酒税法にはあたらないということになる。しかし、食べた直後であれば、身体からアルコール分が検出される可能性もあるので、運転の際は注意が必要だ。飲酒運転が気になる人は、自宅に帰ってからウイスキーボンボンを食べるのがおすすめだ。
3. ウイスキーボンボンは子どもが食べても大丈夫?
チョコレートでコーティングされているウイスキーボンボンは、子どもにあげてもいいのか迷ってしまうこともあるだろう。基本的にお菓子に属しているウイスキーボンボンはお酒にはあたらないので、子どもが食べても法律に触れることがない。しかしアルコールの入ったお菓子は同量のお酒を飲んだことと同じような反応を起こすので、子どもの健康にはよくない。甘くて見ためがチョコレートに見えるウイスキーボンボンは、ついつい子どもも食べたがってしまうが、子どもには与えないようにしよう。
4. ウイスキーボンボンを作ってみよう
購入するイメージの強いウイスキーボンボンだが、実は自宅でも作ることができる。作り方は基本的なチョコレート作りと同じで、チョコレートを湯煎で溶かして型に流し込み、冷蔵庫で冷やし固める。そのあいだに水飴にウイスキーを加えてよく混ぜておき、固まったチョコレートに流し入れ、さらに溶かしたチョコレートでふたをし、再び冷やし固めたら型からはずして完成だ。チョコレートの中からウイスキーが溢れだして大人の美味しさが詰まったチョコレートになる。好みでチョコレートの中に入れるお酒を変えることで、さまざまなボンボンを作ることができる。自分や贈る相手の好きなお酒を使って、とっておきのウイスキーボンボンを作ってみてはいかがだろうか。
結論
ウイスキーボンボンは大人のお菓子としてとても人気がある。ウイスキーボンボンに含まれるアルコール度数はチューハイより低いが、食べ過ぎることで飲酒運転を疑われることにもなりかねないので注意が必要だ。ウイスキーボンボンはあくまでもアルコールの入ったチョコレート菓子なので、子どもには与えないようにしよう。
この記事もCheck!