1. イエーガーマイスターとは
イエーガーマイスターは日本ではあまりなじみのない酒だが、欧米では定番の銘柄だ。パーティードリンクとしても人気を集めているが、栄養成分が豊富に含まれていることから滋養強壮を目的にも広く飲まれている。
■ドイツ原産の人気銘柄
イエーガーマイスター(Jägermeister)は、ドイツのマストイエーガー社で製造・販売されている。アルコール度数は35度と高く、リキュール類に分類される酒だ。オーク樽で原液を1年熟成させる製法やダークブラウンの深みのある色合いが特徴で、エキス分も15.7%と高い。
■56種類の生薬・フルーツ・草根木皮を配合
しょうがやシナモン、アニス(西洋キキョウ)、カルダモン、オレンジピールなどがベースとなり、カモミールやラベンダー、サフラン、フェンネル、マテ、ミントなどの西洋ハーブも配合されている。その数はなんと56種類にも及び、栄養面で優れるのはもちろん、味わいに複雑さや深みを与えている。ちなみにイエーガーマイスターの製造方法は一般公開されていないが、1934年の考案以来変わらない製法が守られているという。
■イエーガーマイスター=狩りの達人
イエーガーマイスターは、鹿が描かれたラベルも特徴的である。これは7世紀から語り継がれる「セントウベルトゥスの伝説」がモチーフとなっているそうだ。かつて野蛮な猟師だったウベルトゥスが、禁猟とされていた日曜日に現れた神々しい鹿を見て、それまでの行いを改め神に仕えるようになったという。その伝説の鹿がイエーガーマイスターのトレードマークとなっているのである。
2. ストレートで楽しむイエーガーマイスターの基本の飲み方
イエーガーマイスターはショットで飲むのが定番の飲み方だ。クラブなどで飲むと生薬の効果で元気が出て朝まで遊べるなどという説もあるとか。いくら薬用酒のような役割を持つといっても、飲み過ぎには気を付けよう。
■ショットはキンキンに冷やして飲もう
ストレートで飲む場合は、イエーガーマイスターを冷蔵庫でキンキンに冷やしてから飲むのがおすすめだ。冷やすことによって独特の風味が和らぎ飲みやすくなる。ボトルのまま冷やしてもよいが、ショットに注いでから冷やすとより冷たくなり飲みやすい。また、イエーガーマイスターは冷凍庫に入れても凍ることはなく、とろっとした舌触りを楽しむことができる。
■寝る前に飲むならホットで
イエーガーマイスターは、アイスで飲むのが一般的だがホットでもいける。とくに就寝前に少量をホットで飲むと安眠できるともいわれる。まさに薬用酒のような使い方なので、試してみてもいいかもしれない。
3. イエーガーマイスターはカクテルもおすすめ
酒があまり強くないという人にとっては、ストレートのイエーガーマイスターは飲みづらいだろう。そこでおすすめなのがカクテルだ。とくに相性のよい割りものを紹介しよう。
■トニックウォーター
イエーガーマイスターと同じく薬草などが使われているため、なじみやすい。炭酸で苦みが和らぎ飲みやすくなる。
■コーラ
炭酸飲料の中でも個性が強いコーラは、イエーガーマイスターと相性がよい。
■ジンジャーエール
いずれもしょうがを使っているという共通点があるため、とても相性がよく飲みやすい。
■オレンジジュース
柑橘類との相性もよいイエーガーマイスターは、オレンジジュースで割るのがおすすめ。炭酸が苦手な人でも飲みやすい。
結論
ただ酔えるだけでなく身体にもよい酒であるイエーガーマイスターを試してみたくなった人も多いのではないだろうか。薬用酒代わりにもなるため、家に常備しておくのもいいかもしれない。ショットやカクテルなどさまざまな飲み方を楽しもう。
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