1. ワインに氷を入れて飲むのはあり?

ワインの楽しみ方は人それぞれで、ワインを飲む人の数だけこだわりやアイデアがあるだろう。ワインには想像以上にさまざまな飲み方があり、氷を入れて飲むスタイルも確立されている。ここでは以下に二つ、ワインに氷を入れることをありだとする理由を挙げる。
ワインメーカーがロックワインという飲み方を提案している
現在では国内外のワインメーカーがワインのオンザロックを飲み方の1つとして提案している。種類は多くないが、ロックで飲むことを前提に造られたワインもあるほどだ。その飲み方を支持している人が一定数以上いることが想像できる。
ワインを薄めるのはヨーロッパで一般的な飲み方
ワインに氷を入れると聞くと、薄めちゃっていいの?という疑問が浮かぶだろう。しかし実際はワインの伝統的な産地であるヨーロッパでは、大昔から現在までワインを水割りにして飲む文化がある。日本でもスプリッツァーという白ワインのソーダ割カクテルがあるが、この飲み方は伝統的なワイン生産国でも普通なのだ。
2. ワインに氷を入れて飲むメリットは

冷えてないワインもすぐに楽しめる
ワインの気分なのにボトルを冷やしていなかった、冷やしたいけど冷蔵庫にスペースがない...ワイン好きならそういう状況にがっかりしたことが一度はあるだろう。そんな場合でも氷を入れればすぐ楽しめるのでとても簡単で便利だ。
アルコール度数が低くなり清涼感も出る
夏場や湿気の高い日はワインに手が伸びにくくなるのではないだろうか。とくに赤ワインは常温で飲むことが推奨されていることもあってか、夏の消費が落ちる飲み物だ。氷を入れたワインであればスッキリした味になりアルコール度数も下がるため、涼しく飲めるドリンクに早変わりする。
3. 氷を入れて飲むにはどんなワインがおすすめ?

ワインメーカーから氷を入れて飲む専用のワインがリリースされている。これらのワインは氷で薄まった時に美味しく飲めるよう味のバランスが考えられているので、安心して楽しめる。通常のワインに関しては、全てのワインが氷を入れて楽しむのに適しているわけではないため選び方にコツが必要だ。
氷を入れて飲むためのワインの例
サントリー 「氷と楽しむおいしいワイン」
価格の手ごろさに加えてペットボトルに入っていることや渋さや酸味が強くないことから気軽にオンザロックで飲めるワイン。やや甘めなので炭酸割にしたりレモンなどを絞って味を引き締めて飲むのもいいだろう。
フレシネ「アイス キュベ エスペシアル」
世界一のスパークリングワイン販売量を誇るフレシネ社の氷を入れて飲む専用スパークリングワインだ。シャンパン製法で造られているためしっかりした泡立ちを楽しめる夏にぴったりの一本。
モエ・エ・シャンドン「アイス・アンペリアル」
シャンパーニュ業界で初の、氷を入れて飲む専用シャンパーニュである。シャンパーニュなのでそれなりの値段だが、国際的な評価も高くラベルデザインも華やか。ワイン好きな人への夏のギフトとして、また晴れの日の乾杯ドリンクにおすすめだ。
氷を入れて飲むのにおすすめの通常のワインとは
氷を入れると溶けた氷でワインが薄まるので、味の濃いワインを選ぶ方がよい。また冷えたワインは普段よりドライに感じるので、少しフルーティーさや甘さのあるものがよいだろう。コンビニでも買える手ごろな値段のチリやカリフォルニア、オーストラリアなどのワインがおすすめだ。
4. 氷を入れて飲むワインのアレンジ術

ワインは氷を入れるだけでなく、ほかの材料と混ぜてカクテルとして飲んでも美味しい。飲みやすさもアップするので試してみてほしい。
ソーダ割り
白ワインをソーダで割るだけで、スプリッツァーと呼ばれるカクテルになる。ワインと炭酸を1:1で注ぎ、スライスしたレモンやライムを浮かべれば完成だ。とても爽快感のある飲み物に早変わりする。赤でも作れるが渋味が控えめのワインを選ぶのがおすすめだ。ソーダの代わりにコーラやジンジャーエールで割って作るカクテルもある。
ジュース割り
リンゴやオレンジのジュースで割ると甘味が加わってかなり飲みやすくなる。ワインとジュースはまずは1:1で試してから自分好みに調整してみてほしい。ワインを凍らせてシャーベット状にしたところにジュースを注ぐと夏場に嬉しい大人のデザートにもなる。
アイスキャンディー
居酒屋で見かけるガリガリ君が入ったチューハイのワインバージョンだ。ワインにフルーツ系のアイスキャンデーを入れるだけで手軽に冷たくて飲みやすいドリンクになる。これも夏にもってこいのドリンクといえるだろう。
結論
ワインに氷を入れるアイデアは、シンプルなようで一本のワインの楽しみ方を広げてくれる。自分好みのアレンジを加えて暑い季節を乗り切るためのワインドリンクを作ってみてはいかがだろうか。ただし口当たりがよくなって飲みすぎてしまう危険もあるので、飲みすぎには注意したい。