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ミードってどんなお酒?人類最古のお酒を作り方も含めて大解剖

ミードってどんなお酒?人類最古のお酒を作り方も含めて大解剖

投稿者:ライター 岡本優美(おかもとゆみ)

監修者:管理栄養士 水島知美(みずしまともみ)

2020年7月24日

ミードの和名は蜂蜜酒である。その名の通り蜂蜜を発酵させたお酒で、人類最古のお酒ともいわれている。ハリー・ポッターシリーズを始めとするファンタジー小説や物語にも登場しており、名前だけは知っているという人もいるだろう。ミードとはどんなお酒なのだろうか。本記事ではミードの作り方や美味しい飲み方、また歴史について解説をする。

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1. ミードとは蜂蜜酒のこと

ミードとは蜂蜜を発酵させて作る「醸造酒」のことだ。ワインなどに蜂蜜を入れてあるわけではなく、蜂蜜自体が発酵してできている。そんなミードは14000年以上の歴史を持つといわれている。ここでは神話とミードの関わりや、歴史などについて解説する。

ミードの発祥

ミードの発祥ははっきりしていない。中国で発見され、紀元前7000年頃のものである醸造酒の成分がついた陶器片から蜂蜜が検出されたため、その頃にはあったようだ。一説によれば14000年以上前、蜂の巣に溜まった雨水を狩人が飲んだことで発見されたともいわれている。

ミードと歴史

ミードは古くから飲まれており、記録上最も古いものは紀元前5000年前のインドのヒンドゥー教の聖典「リグ・ヴェーダ」に書かれているという。ジュリアス・シーザーも愛飲したとされており、のちにギリシャ語の「メディア」という言葉にも変化し、さらには英語のMedicine/メディスン、つまり薬という意味にも変化したとされている。海外では現在でも風邪気味の子どもに加熱してアルコール分をとばした蜂蜜酒を与える風習があるという。

ミードはハネムーンの語源

ハネムーンとは現在では「蜜月」とも訳され、新婚カップルが熱愛して過ごす時期とされている。しかし本来のハネムーンは古代から中世のヨーロッパ、とくにゲルマン民族圏で行われていた風習を指す。このハネムーンは新婚後ひと月を指し、その間新婦は家から出ずにミードを作って新郎に飲ませ、多産を願う風習があった。これは蜂が多産であることにあやかったものだとされている。このミード、つまり蜂蜜酒のひと月こそ、ハネムーンの語源なのである。

2. ミードの作り方

ミードは原始のお酒だけあってとても簡単に作ることのできるお酒で、家でも再現が可能だ。とはいえ日本で再現するには酒税法を考慮する必要がある。ここではミードの作り方と、法律違反にならない方法を解説しよう。

ミードの作り方

ミードは蜂蜜、水、酵母菌の3種類の材料のみで作られるお酒である。家庭で作る場合は蜂蜜と水、そしてイーストを使うことが多い。加熱滅菌した容器に蜂蜜と水を加え、イーストを混ぜて軽く蓋をしたら、最後に冷暗所で発酵させる。この時に密閉してしまうと発酵が進んで二酸化炭素が発生した時に容器が爆発する可能性があるため、蓋は密閉してはいけない。発酵させる温度は26度以下18度以上が適するといわれている。発酵が始まるとシュワシュワと音がするが、その音が聞こえなくなったら完成だ。

ミードは違法?

日本では、1%以上のアルコール度数のものを醸造すると違法になるため(※1)、普通に作ってしまうとミードは違法だ。そのため日本でもミードを作ることのできるキットが市販されている。とはいえキットであっても時間が経つと1%の濃度を超えてしまうともいわれいる。自信が無い方は手作りしない方が無難だろう。

3. ミードはまずい?美味しい飲み方とは

ミードはそのまま飲むと甘い白ワインのような、あるいはクラフトビールのような味わいといわれている。しかしこの味わいが苦手な人も多い。ここでは、ミードを美味しく飲むことができる方法を紹介しよう。

ホットミードとミルクミード

ミードは酵母の香りが強く、酵母のにおいが苦手な人はまずいと思うかもしれない。その際は、酵母の香りを消すものを入れよう。例えば、生姜やレモンはミードの香りを和らげて飲みやすくしてくれる。ミードを温めてスライスレモンやオレンジピール、シナモン、クローブ、生姜を入れれば、ホットミードといって体を温める効果も期待できる飲み物になる。また牛乳に入れて飲めばミルクミードという飲み物になり、ミードのクセが和らいで飲みやすくなる。

ミードをデザートに

ミードはゼリーにしてもおいしい。ミードとゼラチンだけで、ふわっとアルコールが香る大人の味わいのゼリーになる。また、バニラアイスにかけてもミルクの風味とミードの風味が合わさって、濃厚な風味のバニラアイスになる。またクリームチーズとバニラアイスを混ぜたものにかけてもおいしい。さまざまなアレンジを試してみてはいかがだろうか。

4. おすすめのミード3選

ミードについて紹介してきたが、入手しやすく、なおかつ美味しいミードを最後に紹介する。購入の際に参考にしてほしい。

山田養蜂場蜂蜜酒「ミード」

蜂蜜と蜂蜜を使った製品で有名な山田養蜂場。この山田養蜂場でもミードが取り扱われているのだ。山田養蜂場のミードはドイツ製のもので、クリッシャー社というところが作ったものを輸入している。このミードは火山の麓で湧いた水を使っており、ミネラル豊富だといわれている。さらに保存料も不使用なのが特徴だ。

天鷹「はちみつのお酒」

天鷹は栃木にある日本酒の蔵元である。そのため天鷹の作ったミードには清酒酵母が使用されている。国産の米こうじを使ったミードは10度と低めのアルコールであるが、日本酒のような味わいがするといわれている。また、ミードの香りが苦手な人は同じ蔵元が醸造する「レモンとはちみつ」という栃木産レモン果汁と蜂蜜を使用したミードがおすすめだ。ほかにもリンゴ果汁と蜂蜜で醸造した「りんごとはちみつ」はりんごの風味も味わえるお酒である。
商品情報
  • 商品名:天鷹 はちみつのお酒 れもんとはちみつ りんごとはちみつ ミード ワイン 200ml 飲み比べ 3本セット
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峰の雪酒造「美禄の森」「花織」

この2つの蜂蜜酒も、日本酒の蔵元が製造している。峰の雪酒造の特徴は国産蜂蜜の中でも「トチ」と呼ばれる花の蜜を使用していることだ。なおかつ高品質な朝絞りの蜂蜜のみを利用するというこだわりだ。また使用している水も伏流水を使っている。トチの蜂蜜の風味が味わえるミードである。
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結論

ミードは蜂蜜、酵母、水というシンプルな材料で作られるお酒だ。人類が初めて醸したともいわれるお酒で、風邪気味の時に用いられることもある。メディスンという言葉の語源でもあるミードは優しい味わいだ。日本でも材料にこだわったものが販売されているので、ぜひともお気に入りのミードを色々な飲み方で楽しんでほしい。
(参考文献)
国税庁 自家醸造 QAページ
https://www.nta.go.jp/taxes/sake/qa/06/34.htm
  

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