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クラフトビールとはどんなビール?個性あふれる味わいを楽しもう

クラフトビールとはどんなビール?個性あふれる味わいを楽しもう

投稿者:ライター 森本泰斗(もりもとたいと)

鉛筆アイコン 2020年8月10日

クラフトビールと聞いて、その名前は知っているものの、一体どんな種類なのか詳しくわからないという人は少なくないだろう。キリッと冷やしたビールののどごしはもちろん外せないが、クラフトビールはビール本来の味わいをじっくりと楽しめる種類として日本でも人気がある。本記事では、クラフトビールについて他のビールとの違いも含め、解説していこう。

  

1. クラフトビールとはどんなビール?

では始めに、クラフトビールについてじっくりと解説しよう。その味わいの秘密や、クラフトビールと一般的なビールとの大きな違いなど、まず基本的なことは押さえておこう。

クラフトビールとは

アメリカにはブルワーズ・アソシエーションという協会が定めるクラフトビールの定義が存在する。しかし日本では定められておらず、クラフトビールとはどんなビールなのか知らない人は多いだろう。簡単にクラフトビールの定義をまとめると、小規模の醸造所であること、独立していること、そして伝統的であることの3つの点が挙げられる。これらの条件を満たしたビールがクラフトビールを名乗れるのだ。しかしこれだけではまだピンとこないかもしれない。ひとつずつ詳しく説明すると、まず小規模の醸造所であることだが、これはビールの年間の総生産量が約70万klまでであることを指す。次に独立していることについては、ほかの大手酒造メーカーなどに属していないことを指す。最後に伝統的であることだが、基本的に伝統製法を守ったものとされている。しかし近年は大手酒造メーカーがクラフトビール市場に参入するケースもあったり、伝統製法についても規模や地域性によって大きく異なることが挙げられる。これらのことから、クラフトビールの定義とはアメリカで定められたものが全てというわけではなく、自由度が高くなっている傾向ともいえるだろう。

クラフトビールの味わい

クラフトビールの楽しみ方は、ただのどごしを楽しむだけではない。まるでワインを楽しむかのように、個性的な香りも楽しめる。口に含んだときから後味の余韻まで、少しずつ変化する味わいのグラデーションをじっくりと楽しめることもクラフトビールの魅力である。また料理とも相性がいいので、いろいろと試してみてもおもしろいだろう。

他のビールとの違い

クラフトビールの特徴は前述した通りだが、ほかのビールとの違いとは一体どんなものなのだろうか。よく比較される種類がドラフトビールである。一文字しか変わらないが、クラフトビールとドラフトビールでは大きな違いがある。ドラフトビールの特徴とは、熱処理がされていないことである。日本で熱処理がされていないビールは、一般的に生ビールといわれる。味わいを楽しむクラフトビール、さわやかな飲み口のドラフトビールと覚えておこう。

2. クラフトビールの種類とは

クラフトビールにはさまざまな種類がある。ここではクラフトビールの種類をいくつか紹介する。種類によって味わいも異なるので、いろいろなクラフトビールを試して、お気に入りの種類を見つけてみよう。

IPA

IPAとはインディア・ペールエールの略であり、イギリス発祥のビール、ペールエールを代表する種類のひとつである。原材料にホップを大量に使用して作られるので、一般的なビールに比べて香りや苦みが際立っていることが特徴だ。

スタウト

スタウトとは、通称で黒ビールといえばイメージが浮かびやすいだろう。こちらもイギリス・ロンドンのパブで生まれたビールであり、スタウトを代表する銘柄、ギネスビールの創設者であるアーサー・ギネス氏によって考案された。香ばしいナッツのような風味が特徴のビールである。

ピルスナー

ピルスナーと聞くとあまり馴染みがないが、実は日本では最も馴染み深いビールの種類である。発酵方法がIPAやスタウトとは異なり、ラガービールともいわれる。ピルスナーはチェコ発祥であり、そのさわやかなのどごしは多くの日本の酒造メーカーも参考にしたという。

3. クラフトビールの製造方法とは

クラフトビールの製造方法とは酒造メーカーによって異なるが、大きく分けると仕込みから始まり、発酵、貯酒、そして充填の4つの工程を経て作られている。では、クラフトビール作りのそれぞれの工程を詳しく説明しよう。

詳しい製造工程をチェック

最初に、仕込みの工程では麦芽から麦汁が作られる。細かく破砕した麦芽をお湯と混ぜ合わせてかく拌することで、麦芽に含まれるデンプンを糖化させる。できあがったものをろ過したら、麦汁が完成する。次の工程である発酵とは、冷却した麦汁に酵母を加え、香り付けを行うという工程である。発酵が完了したら貯酒室へ移され、そこから2週間から4週間ほど熟成される。熟成が完了したら仕上げにろ過を行い、澄んだ色のクラフトビールが完成するのだ。そしてできあがったものは缶やボトルに充填され、全国へ出荷される。クラフトビールとは、これらの工程を経て丁寧に作られているのである。

結論

一般のビールがのどごしを求めるビールなのであれば、クラフトビールは香りと味わいをじっくりと楽しむビールである。まだクラフトビールを飲んだことがないビールファンの人は、ぜひ一度味わってみてほしい。ビール本来の深みある味わいを体験できるだろう。
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  • 更新日:

    2020年8月10日

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