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【キール】カクテルは地方復興を祈るお酒!レシピや由来を紹介

【キール】カクテルは地方復興を祈るお酒!レシピや由来を紹介

投稿者:ライター 岡本優美(おかもとゆみ)

2020年9月13日

キールは、白ワインをベースにした香り高く格調高い雰囲気のカクテルである。カシスの甘酸っぱさと白ワインのキリッとした味わいも相性がよく、食前酒によく使われる。この記事では、そんなキールの由来やレシピを解説する。

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1. キールとはワインのカクテル

キールはフランス生まれのカクテルだ。しかしその背景には、ひとりの男性の深い郷土愛が関わっていたことをご存知だろうか。ここでは、そんなキールの由来やカクテル言葉について解説する。

キールの由来

キールは1945年、フランスのブルゴーニュ地方にある都市ディジョンで誕生した。当時のブルゴーニュ地方は、第二次世界大戦が終わった直後でワインの消費が落ち込み、経済的にも打撃を受けていた。そんな地方を復興させるために、特産品の消費を拡大させようと考えた当時のディジョン市長であったキャノン・フェリクス・キール氏は、市の特産品である2種類のお酒を使ったカクテルを考えた。それが白ワイン「アリゴテ」とカシスリキュールである「クレームドカシス」を使ったカクテルだ。このカクテルを公式の会食で必ず振る舞ったキール氏のおかげで、ワインやリキュールの知名度が上昇し結果として、農業振興にも繋がったのである。現在ではキールは世界中で愛されるカクテルとなった。そして郷土愛が詰まったカクテルには、その活躍をおさえたキャノン・フェリクス・キール氏に敬意を表し、「キール」という名前がつけられたのである。

キールとは

キールはブルゴーニュ地方の白ワインであるアリゴテと、クレームドカシスを使ったものが発祥だ。しかし最近では、どの銘柄を使用しても白ワインとカシスリキュールを使えばキールと呼ばれている。しかし本場ブルゴーニュ地方ではアリゴテワインとクレームドカシスの使用をしなければ「キール」と呼べない。これは現在でも、当時のディジョン市長キール氏に敬意を表すためである。

キールのカクテル言葉

カクテルには花言葉のようにカクテル言葉を持つものがある。キールもその中のひとつで、カクテル言葉は「最高の巡り合い」だ。これは白ワインアリゴテと、クレームドカシスの相性が抜群であることを表現した言葉だ。バーで意中の女性へ、さりげなく頼んでみるのもおしゃれだろう。

2. キールのカクテルレシピ

キールは、簡単に作ることができる素敵なカクテルだ。記念日などに、家でパートナーや大切な人に作ってあげたいものである。そこでキールのカクテルレシピを紹介しよう。

キールのカクテルレシピ・辛口編

まずはキールの中でも白ワインの比率が多い、辛口なものを紹介しよう。白ワインは120ml、クレームドカシスは10ml用意する。白ワインとクレームドカシスを、ワイングラスに入れて1〜2回混ぜれば完成だ。ここでポイントとなるのは、使用する材料やグラスをよく冷やしておくことである。そうすることで、キリッとした辛口度がさらに際立つのだ。この比率は白ワインが多いため、食前酒向きといえる。ちなみにこのレシピであれば度数は12.6度程度だといわれている。

キールのカクテルレシピ・甘口編

一方、甘口のレシピもある。クレームドカシスの分量は辛口レシピと変わりないが、白ワインの分量を少なくするため、甘い味わいで口当たりがよくなっている。しかし、アルコール度数は14度と辛口レシピより高くなっているので注意したい。レシピは白ワイン60mlにクレームドカシス10mlである。作り方は先ほどの辛口のキールと変わらない。

キールを飲むワイングラスとは

ワイングラスは、ワインによって変えることでワインのよさを引き出すといわれている。キールも白ワインベースのカクテルなので、香りを引き出すためにワイングラスにもこだわりたいものだ。キールの場合、白ワイン用のグラスを使えば香りも立つ上、日本酒など他のお酒を飲むときにも使えるので、持っていない人はこの機会に購入してみてはいかがだろうか。

3. キールのカクテル作りにおすすめ白ワイン

キールを作るときには、やはりカクテルベースとなる白ワインにもこだわりたい。そこで、基本のワインの選び方からおすすめの一本まで解説する。

キール向け白ワインとは

本来、キールは食前酒として供されていたカクテルであること、また本来のレシピでは辛口のアリゴテ種ワインを使うことから、辛口ワインが適しているといえるだろう。とはいえ、食前酒ではなく食後酒であればデザートワインのように甘口を使うのもいい。また日本のワインもおすすめだ。

キール向け白ワイン3選

まず1本目はアリゴテ種の辛口ワインを紹介しよう。「メゾン ジョゼフ ドルーアン ブルゴーニュ アリゴテ」と名付けられたこのワインは、1880年創業のワイナリーで作られており、果実味あふれるアリゴテ種ならではの味を感じられるのが特徴だ。2本目は日本の辛口ワイン「甲州辛口」である。日本独自の白ブドウ種「甲州」を使用し、さっぱりさわやかな辛口に仕上がったワインだ。3本目は甘口ワインを紹介する。「カールジットマン ツェラー・シュヴァルツ・カッツ ブルーボトル」は、その名の通り青いボトルとラベルの黒猫が見た目にも可愛らしい。ドイツワインらしく甘口で飲みやすいので、デザートカクテルのようなキールを作ることも可能だ。いずれのワインもお手頃な価格なので気軽に試すことができるのも嬉しい。

4. キールのバリエーションカクテル

最後にキールのアレンジカクテルや、白ワインを使ったカクテルを紹介しよう。飲み比べて、風味の違いを楽しむのも通な味わい方だろう。

アップル・プラン

キールの材料のうち、クレームドカシスをアップルリキュールに変えてみよう。すると、リンゴの味わいと白ワインの風味が混ざり合ったアップル・プランというカクテルになる。おおよその比率は白ワイン1に対しアップルリキュール4である。若干リキュールの方が多いため、度数が高くなりがちだ。飲み過ぎには気をつけよう。

スプリッツァー

白ワインと炭酸水を3:2の割合で割ったものがスプリッツァーだ。パチパチと口の中で弾ける感触は、スパークリングワインとはまた違った味わいである。お好みでレモンを飾ってもよい。

カーディナル

カーディナルとは、深紅色を示す意味合いがある。このカクテルはキールの材料のうち白ワインを赤ワインに変えたものだ。キールと同じく、赤ワイン4に対しクレームドカシス1の割合である。こちらは白ワインのキールとは違い少し甘口のカクテルだ。

結論

キールは現在でこそ世界中で飲まれる、手軽に作ることのできるカクテルだが、その源はブルゴーニュ地方の市長、キール氏の故郷愛だった。キール氏の名前はカクテルのキールとして残っている。そんなキールだが、様々なアレンジも可能だ。アレンジカクテルもいくつかあるので、自分で開発してみるのも楽しいだろう。
  

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