目次
1. アイリッシュウイスキーの特徴

はじめに、アイリッシュウイスキーとはどんなウイスキーなのか解説していく。アイリッシュウイスキーと名乗るための定義や、味わいや香りの特徴など、飲む前に基本を押さえておこう。
アイリッシュウイスキーの定義とは
アイリッシュウイスキーもほかのウイスキーと同じように、名乗るための定義が法律で定められている。原料の指定や製造方法など定義は細かく分かれているが、大きなポイントは産地指定である。アイリッシュウイスキーは国や地域による産地指定はなく、アイルランド島全域に産地指定がされている。つまり南部のアイルランド共和国と北部の北アイルランドで国が異なったとしても、定義を守って製造し、アイルランド島内で3年以上熟成させたものであればアイリッシュウイスキーと名乗ることができるのだ。
アイリッシュウイスキーの味わい
アイリッシュウイスキーは現在も伝統製法を守って作られている種類が多く、単式蒸留器で3回もの蒸留が行われるのでクリアでなめらかな味わいが特徴である。また、アイリッシュウイスキーは基本的にスコッチウイスキーのように原料の乾燥に泥炭が使用されないため、独特のピート香やスモーキーな味わいが苦手という人でも飲みやすい種類なのである。
2. アイリッシュウイスキーの種類

アイリッシュウイスキーにはさまざまな種類がある。自分の好みに合わせて種類を選ぶことができるのも、アイリッシュウイスキーの魅力のひとつといえる。では、代表する種類を確認していこう。
シングルモルト
シングルモルトとは本場のスコッチウイスキーと同じく、大麦麦芽だけを全量使用して、ひとつの蒸留所だけで単式蒸留器で作られるウイスキーを指す。ウイスキーの味わいや香りが最も引き立つ製造方法であり、とくにウイスキー愛好家に好まれるウイスキーだ。ストレートで飲むのが一般的である。
ポットスチル
ポットスチルとはアイリッシュウイスキーならではの種類である。シングルモルトと同じく単式蒸留器で作られるが、原料は大麦麦芽と大麦をどちらも30%以上使用することが条件であり、グレーンを使用する場合は5%までは使用が許可されている。シングルモルトとは違ったオイリーさやスパイシーさがあり、こちらもストレートやロックで飲むのがおすすめだ。
ブレンデッド
ブレンデッドとは、シングルモルトやシングルポットスチル、グレーンを2種類以上ブレンドして作られるウイスキーを指す。独特のクセが少なく飲みやすく仕上がっており、日本でも一般的に馴染み深い種類である。水割りやハイボールとの相性が抜群だ。
3. アイリッシュウイスキーのおすすめ4選

ここでは、これからアイリッシュウイスキーを飲む人におすすめしたい銘柄を4つ紹介する。スーパーなどで簡単に手に入る種類もあるので、ぜひ参考にしてもらいたい。
ブッシュミルズ・10年
ブッシュミルズ・10年は、アイルランドに現存する最古の蒸留所で作られている歴史あるシングルモルトウイスキーだ。フルーティーな香りとまるで梅酒のような余韻が味わいの特徴となっている。ウイスキーファンには、ぜひストレートで味わってもらいたい逸品だ。
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レッドブレスト・12年
レッドブレスト・12年は、アイリッシュウイスキーだけの種類、ポットスチルウイスキーである。ほかのウイスキーでは味わえない、オイリーなコクとスパイシーな味わいが特徴だ。飲み方はストレートやロックでシンプルに楽しもう。アイリッシュウイスキーを知るためにもぜひ一度飲んでおきたい種類である。
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ジェムソン・スタンダード
ジェムソン・スタンダードは、数あるアイリッシュウイスキーの中でもとくに流通が多い定番のブレンデッドウイスキーだ。シェリー樽の豊かな香りとフルーティな甘みのあるバランスのとれた味わいが特徴だ。水割りやハイボールでさわやかに楽しもう。
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タラモアデュー
タラモアデューはクセがなく、オイリーでフルーティーな味わいが特徴のブレンデッドウイスキーである。おすすめの飲み方は水割りだ。水割りにすることでアルコール感が抑えられ、すっきりと際立つ甘さが楽しめる。
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4. アイリッシュウイスキーの飲み方

アイリッシュウイスキーの飲み方は、基本的には自分の好みのスタイルで楽しめばよいが、前述の通りウイスキーの種類によっておすすめの飲み方は異なる。シングルモルトのようにアイリッシュウイスキーの香りや味わいをいっぱいに楽しめる種類は、せっかくならばストレートで楽しみたい。ポットスチルも同じく、アイリッシュウイスキーならではの唯一無二の味わいなので、ストレートやロックがおすすめだ。しかしどうしてもストレートやロックではアルコール感が気になるという人が多いことも事実。その場合は、ブレンデッドを選んでハイボールやカクテルなどで楽しむことをおすすめしたい。ぜひいろいろとトライして、好みのアイリッシュウイスキーの楽しみ方を見つけてみてほしい。
5. アイリッシュウイスキーを使ったカクテル

最後に、アイリッシュウイスキーをカクテルベースに使用したカクテルレシピをいくつか紹介しよう。ベースのアイリッシュウイスキーは好みの種類を選べばよいが、できればクセの少ないブレンデッドを選ぶことをおすすめしたい。
ジンジャーハイボール
ジンジャーハイボールはどのウイスキーとも合う定番のお手軽レシピだが、アイリッシュウイスキーの穏やかな味わいとはとくに相性がよい。氷を入れたグラスにアイリッシュウイスキーを30mlほど注いだらマドラーでよくウイスキーを冷やし、そこへ適量ジンジャーエールを注いでかき混ぜたら完成だ。飲みやすく、女性でも安心して楽しめるカクテルである。
アイリッシュコーヒー
アイリッシュコーヒーは、アイリッシュウイスキーとホットコーヒーを合わせたホットカクテルだ。ウイスキーとコーヒーと聞くとミスマッチのように思うかもしれないが、実はとても相性がよい組み合わせなのである。あらかじめ温めたワイングラスに砂糖を入れ、そこに適量のホットコーヒー、アイリッシュウイスキー30mlの順に注ぎ、仕上げに生クリームを浮かべたら完成。身体が温まる冬場のホットカクテルの定番として世界中で広く人気が高いカクテルだ。
ソルト&ハニー
ソルト&ハニーはその名前の通り、アイリッシュウイスキーとハチミツ、塩を合わせたカクテルである。レシピはシンプルで、氷を入れたグラスにアイリッシュウイスキー60ml、ハニーシロップ15ml、シーソルトひとつまみを加え、混ぜ合わせたら完成だ。甘みと塩気が絶妙にマッチした新感覚のカクテルである。
結論
ウイスキーを飲み慣れていない人にとっては、アイリッシュウイスキーと聞くと少し敷居の高いものと感じるかもしれない。しかしアイリッシュウイスキーにも馴染みやすい種類は多くあり、ウイスキー初心者でも安心して楽しめるのだ。本記事をきっかけに、ウイスキーライフの新たなページをぜひ開いてみてもらいたい。