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カーディナルは真紅のカクテル!カジュアルにワインを楽しもう

カーディナルは真紅のカクテル!カジュアルにワインを楽しもう

投稿者:ライター 岡本優美(おかもとゆみ)

2020年10月 9日

カーディナルというカクテルを聞いたことはあるだろうか。その名の通りカーディナル・レッド、つまり深紅の色合いが美しいカクテルだ。赤ワインをベースにしており、カシスの風味が合わさって甘口で飲みやすいことが特徴である。しかも家でも簡単に作れるのも嬉しい。この記事ではカーディナルのレシピや名前の由来も含め、舌と知識で味わう方法をお伝えしよう。

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1. 赤ワインカクテル「カーディナル」の作り方

カーディナルは赤ワインとリキュールだけで構成される、シンプルかつカジュアルなカクテルである。しかし、簡単なカクテルでも作るにはコツがある。まずは美味しくカーディナルを作る方法を紹介しよう。

カーディナルの基本のレシピ

まず、カーディナルの基本レシピを紹介しよう。以下に紹介するレシピは、『カクテル完全バイブル』(渡邉一也、2019)のものを引用した。

材料:赤ワイン120ml、クレームドカシス30ml

作り方:冷やしたすべての材料をグラスに注ぎ、軽くかき混ぜれば完成。

カーディナルのコツ

カーディナルを作る際、まず絶対に材料はよく冷やしておくことがコツとなる。なぜなら、濃度が違う2つの材料を混ぜると温度が上がってしまう希釈熱という現象が起こるからだ。つまり赤ワインとクレームドカシスの温度が違えばこの希釈熱によってぬるくなってしまうというわけだ。そのため、よく冷やすことが必要なのである。また、もし余裕があればミキシンググラスを使おう。先に氷で冷やしたミキシンググラスで混ぜれば、冷えたカーディナルを作ることができる。

カーディナルは温めても美味しい

カーディナルは、赤ワインを温めておいてホット・スタイルで飲んでも美味しい。ただしその場合、グラスは耐熱のものを使わなければ温度差で割れることもあるので注意が必要だ。

2. カーディナルはどんな味のカクテル?

カーディナルの味わいを語るには、基本のオリジナルレシピやその材料について知ることが必要である。そこで、オリジナルレシピのカーディナルとその度数、材料の特徴について解説しよう。

カーディナルのプロフィール

カーディナルのオリジナルレシピでは、赤ワインはブルゴーニュ地方ボジョレー地区のもの、カシスリキュールもクレームドカシスを使うことが重要である。これは「3.カーディナルの意味や由来」で後述するが、その発祥が由来となっている。カーディナルは深い甘さと果実の繊細な味わいが特徴だといわれているが、オリジナルレシピ以外の材料によっては違った味になるのも面白い。ちなみにカーディナルの度数は15度ほど。甘口だからといってついつい飲み過ぎてしまわないように注意しよう。

クレームドカシスとは?

カーディナルの材料のひとつ、クレームドカシスは商品名ではなくリキュールの名前だ。特にフランス・ブルゴーニュ地方のディジョン市産が有名で、1L当たり400g以上の糖と15度以上のアルコール分が条件のカシスリキュールである。クレームドカシスにはさまざまな種類があり、プロのバーテンダーが選ぶような種類のものはひと味違うため、バーでカーディナルを飲んでみるのも楽しみのひとつだろう。

カーディナルに使う赤ワインとは

カーディナルのベースとなる赤ワインは、その発祥にまつわるブルゴーニュ地方のものを使う方がよいとされている。その中でもボジョレー地区のものを使うのがオリジナルレシピだといわれている。ボジョレー地区で有名なワインといえばボジョレーヌーヴォーだが、ほかにも熟成させたワインを使ったカーディナルも美味しいだろう。ボジョレーワインに使われるブドウ品種はガメイが多いが、このブドウは花やフレッシュベリーのような香りと、ライトな味わいが魅力だ。そのためカシスリキュールとの相性もいい。

3. カーディナルの意味や由来

カーディナルは、別名キール・カーディナルといわれている。このキールという名前はとあるカクテルの名前だ。地方愛の詰まった、歴史ある由来を紹介しよう。

カーディナルの発祥

カーディナルはキール・カーディナルと呼ばれている。キールとは、白ワインとクレームドカシスのカクテルだ。そして、キールのアレンジレシピとして誕生したのがカーディナルなのである。キールは、第二次世界大戦で衰退した地場産業を復興させるべくブルゴーニュ地方ディジョン市の市長が開発したカクテルである。彼の考案したカクテルは、ブルゴーニュ地方の名前や特産品とともに世界に広まった。そこでディジョン市長のキール氏という名前に敬意を表し、「キール」という名前が付けられた。そのためキールのアレンジレシピであるカーディナルも、ブルゴーニュ産の赤ワインやディジョン市産であるクレームドカシスを使うのが望ましいのである。

カーディナルとは何色?

カーディナルは、本来は枢機卿(すうききょう)を意味する言葉である。枢機卿とはローマ教皇の最高顧問。ローマ教皇を選ぶ権利は枢機卿が持っており、また枢機卿になるのも司教の中からローマ教皇によって選ばれるという。そんな彼らが身につけるケープの色が「カーディナル・レッド」という赤色だ。このカーディナル・レッドには信仰のためなら命を捧げるという決意を表したものだそう。そんなカーディナル・レッドのカクテルがカーディナルだが、どうしてかカクテル言葉は「優しい嘘」。もしかすると色合いよりも味わいの優しさや口当たりのよさが由来になっているのかもしれない。

4. 意外に豊富!カーディナル以外のワインカクテル

ワインをベースにしたカクテルは、キールやカーディナルだけではない。ここではワインをベースにしたカクテルを3つ紹介しよう。

カリモーチョ

カリモーチョとは、カーディナルと同じく赤ワインをベースに、コーラで割ったアルコールドリンクだ。スペインで広まったことから、スペインの若者はカリモーチョでアルコールデビューするともいわれている。作り方は、氷を入れたグラスにコーラと赤ワインを1:1を注ぐのがスタンダードだが、好きな割り方で飲むのがスペイン流。ぜひ好みの割合を見つけてみよう。

キティ

こちらもおおよそグラスに1:1で、好みの作り方ができるカクテルだ。キティもやはり赤ワインベースだが、カリモーチョとは違いジンジャーエールで割るカクテルである。好みで氷を入れてもいい。赤ワインとジンジャー(生姜)は実は相性がよく、赤ワインの味わいや香りに少しピリリとする生姜の味わいがぴったり合い、爽快なカクテルである。

アメリカンレモネード

こちらもカーディナルと同じく赤ワインが使われ、もうひとつの材料であるレモネード2層になっている不思議なカクテルだ。アルコールと水分の比重差によるものなのだが、なんとも幻想的で美しい。作り方は、まずグラスにガムシロップ2〜3個とレモンジュース30〜40ml、氷、そしてミネラルウォーターをグラスの6割程度まで注ぐ。よく混ぜてガムシロップを完全に溶かした後、ストローを挿して飲む場合はこの時に挿しておく。最後に計量カップなどに入れた30〜40mlの赤ワインをそっと注いで完成だ。そっと注がないとうまい具合に2層に分かれないので注意しよう。

結論

カーディナルは深紅の色合いと、優しい口当たり、花やベリーにカシスの香りが合わさった、舌にも目にも美味しいカクテルである。赤ワインとカシスリキュールで作ることができるものの、ぜひともブルゴーニュ地方ボジョレー地区産赤ワインと、ディジョン産クレームドカシスを使ってほしい。ブルゴーニュ地方の復興に取り組んだディジョン市長に想いを馳せながら、その繊細な味わいの一杯を飲み干すのもおしゃれだといえるだろう。
  

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