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原酒の濃厚な香りを楽しもう!割り水をしていない日本酒の魅力

原酒の濃厚な香りを楽しもう!割り水をしていない日本酒の魅力

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2020年10月23日

原酒は日本酒の製造過程で貯蔵を行った後に加水をする工程を除いたものだ。アルコール度数がやや高く濃厚な香りと味わいが楽しめる日本酒で、強めのお酒の味が好きという人には特におすすめしたい。この記事では原酒だけでなく、ほかの日本酒との違いやおすすめの飲み方、銘柄などを詳しく紹介していく。

  

1. 原酒とは?味わいや香り・度数や期限などの基本的な特徴を解説

原酒は日本酒の種類のひとつで、貯蔵後に加水をしていない濃厚なものだ。アルコール度数が20度程度と高く、お酒の味わいが強く感じられる。原酒の賞味期限は通常の日本酒と同じように明記されていないので、1年程度で考えておけば問題ない。冷蔵で直射日光が当たらない環境で保存をすれば、2年や3年程度経った原酒でも熟成され美味しく楽しむことができる。

2. 原酒はどうやって造られる?製法を解説

原酒の造り方について理解するために、まずは日本酒の製法を整理しよう。日本酒は原料となる酒米を削る「精米」、米を洗い水を吸水させる「洗米・浸漬」、蒸気で米を加熱する「蒸し」、麹菌を繁殖させる「製麹」、酒母を造るための「酒母造り」、タンクに酒母と蒸した米、麹、水を加えて発酵をする「醪造り」、醪を搾り酒と酒粕に分ける「搾り」、火入れや加水を行う「貯蔵」という工程を経て造られている。原酒は日本酒を造る最後の「貯蔵」の工程で加水をしていないものだ。

なぜ加水を行うのか?

原酒以外の日本酒は最後の工程で加水がされているが、この理由はアルコール度数や味わいを調整するためだ。アルコール度数が20度前後ある原酒状態の日本酒は、加水を経てアルコール度数を15度程度まで下げて出荷をしている。

3. 原酒と清酒・生酒など他の種類との違いは?

原酒について基本的な特徴や造り方を理解したところで、ほかの日本酒との違いを整理しよう。加水によるアルコール度数や味わいの調整をしていない日本酒が「原酒」だが、混同してしまいやすいのが「生酒」だ。生酒は加水はしているが火入れをしていない日本酒である。生酒は加水がされているためアルコール度数は原酒よりも抑えられ、火入れをしていないためフレッシュな風味が楽しめる日本酒となっている。

日本酒と清酒の違い

「日本酒」と意味合いが混同しがちな言葉に「清酒」がある。酒税法では清酒は「米を使った酒で、濾す工程がある」と定義されている。そのため無濾過の日本酒は清酒にはならない。一方で日本酒は広い意味合いで「米を使用して造られている酒」と理解をしよう。つまり、清酒は日本酒の一部であるが、日本酒は必ずしも清酒とはならないのだ。

4. 原酒のおすすめの飲み方は?合う料理やおつまみはある?

原酒はさまざまな飲み方で楽しむことができる日本酒だ。そのまま飲めば力強い味わいと香りが楽しめる。原酒の力強い味わいに負けないような、濃厚な味わいのおつまみを用意すると美味しく合わせることができる。しかし、原酒のアルコール度数は20度程度と通常の日本酒と比較して高いので、強いお酒が苦手という人は以下のようなアレンジも試してみてほしい。

ロック

氷を入れたグラスに原酒を注ぐ。お好みでレモンやライムを絞るとさらに美味しく楽しむことができる。アルコール度数が抑えられ飲みやすく感じられる飲み方だ。

日本酒ハイボール

氷を入れたグラスに原酒を注ぎ、ソーダを同量注ぐ。軽く混ぜたらお好みでレモンなどを絞る。炭酸の爽快感が加わり、香りが楽しめる飲み方だ。

5. 原酒でおすすめな銘柄は?

最後に原酒のおすすめの銘柄を紹介する。お酒の味がしっかりと感じられる日本酒を楽しみたい人には特におすすめだ。オンラインショップやスーパー、酒販店などで購入して自宅でも濃厚な原酒を試してみよう。

株式会社福光屋「加賀鳶 純米大吟醸 極上原酒」

石川県の酒造が造る原酒。酒米には山田錦を100%使用し、丁寧に磨き吟醸造りで醸された大吟醸酒。ロックや冷酒、常温で飲むと華やかな旨みとキレが楽しめる。

株式会社東亜酒造「神の泉 原酒」

なめらかですっきりとした味わいが特徴の原酒。濃厚甘口で豊かな香りが楽しめる。食事との相性もよく普段の晩酌酒として飲みやすい。

相原酒造株式会社「山田錦 純米吟醸 無濾過 生原酒」

山田錦を100%使用した原酒。生原酒のため生酒のフレッシュな香りと原酒の力強さがどちらも楽しめる。さわやかな酸味と華やかな吟醸香が絶妙な日本酒。

結論

原酒は日本酒の中でも製造工程の貯蔵の際に加水がされていないものだ。加水がされていない分、お酒の力強い味わいや香りが楽しめる日本酒となっている。アルコール度数が高めなので、強いお酒が苦手な人にはロックや炭酸で割った飲み方もおすすめだ。
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  • 更新日:

    2020年10月23日

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