1. 地ビールとは?

そもそも地ビールとは何だろうか。まずは地ビールの歴史と定義、特徴についてご紹介する。
地ビールの歴史
日本に地ビールが誕生したのは1994年のこと。1994年4月の酒税法改正により、ビールの年間最低製造数量(ビールメーカーとして生産・販売するために最低生産しなければならない量)が、2000キロリットル(大瓶換算だと約316万本分)から60キロリットル(同・9万5,000本分)に引き下げられた。このため、アサヒビールやサントリーといった大手メーカーだけでなく、小規模な事業者も独自にビールを製造することが可能となり、そうした事業者が作るビールを「地ビール」と呼ぶようになったのだ。
地ビールの定義
日本で地ビールの醸造がスタートして26年が経つが、定義が明確に定められたのはごく最近のことだ。1999年に全国各地の地ビール製造者や愛好家で作る「全国地ビール醸造者協議会」が、2018年に提示したのが次の3つの条件だ。
1.大手メーカーから独立していること
2.醸造者の管理が徹底されていること
3.地域の特産品を原料にしているか、伝統的な製法を継承している
1.大手メーカーから独立していること
2.醸造者の管理が徹底されていること
3.地域の特産品を原料にしているか、伝統的な製法を継承している
地ビールの特徴
従来大手メーカーが生産してきた一般的なビールと比較すると、地ビールにはいくつ特徴がある。
個性豊かなラインナップ
地ビールは小規模でも生産することができ、原料や製法によって個性を表現できることから非常に種類が多い。特産品を使ったビールも多く地域に根付いていることから、土産物としても人気だ。
希少価値がある
地ビールには地域や季節限定で仕込まれているものも多く、「今しか飲めない」「地元でしか飲めない」という希少価値も高い。大量生産される大手メーカーのビールに比べて価格は割高なことが多いが、その分贅沢感も楽しめる。
香り高く飲みやすい
ビールといえば独特の苦みがあり若年層や女性には得意ではないという人も多いが、さまざまな原料を用いる地ビールにはフルーティーな香りや甘さを感じられるものもあり、普段ビールを飲まない人にも好まれる。
2. 地ビールとクラフトビールの違い

ここまで読むと、「地ビールとクラフトビールは何が違うの?」と思う人もいるだろう。実は地ビールとクラフトビールの明確な違いはない。全国地ビール醸造者協議会でも「クラフトビール(地ビール)」と表記しており、基本的には同じものと考えて差し支えない。言葉のニュアンスとしては、地ビールが地方原産の土産物的なビールという意味合いがあったのに対して、クラフトビールは一つのトレンドであり、より広い層に向けて打ち出した新しい地ビールのコンセプトといえる。ビールだけでなくウイスキーやジンについても、小規模事業者が手がける個性的なお酒は人気があり、クラフトビール専門店も年々増えている
3. 地ビールの通販おすすめランキング

基本的に生産地で販売されている地ビールだが、通販で買える商品もある。詰め合わせで数種類を飲み比べてみると地ビールの個性がより感じられることだろう。おすすめのセットをランキングで紹介する。
第3位:スワンレイク金賞ギフト6本セット/スワンレイクビール
新潟県阿賀野市の「瓢湖屋敷の杜ブルワリー」で醸造された地ビールで、国際的なコンテストで金賞を受賞した一級品の6本セット。カラメル風味でほのんのりと甘いアンバーエール、数種類のスペシャルモルトで仕込んだマイルドなスワンレイクポーター、新潟産コシヒカリを含む米から作った越乃米こしひかり仕込みの3種類の詰め合わせだ。
商品情報
- 商品名:ビール クラフトビール スワンレイクビール 金賞 6本 飲み比べ ギフト セット
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第2位:ビンビール4本入り/オホーツクビール
オホーツクビールは、国内では初のビール製造内免許を取得した地ビール界の草分け的存在。麦芽100%仕込みと鮮度にこだわる本格派だ。4本セットは、キレと苦みがあるオホーツクエール、チェコのピルスナーからヒントを得たオホーツクピルスナー、フルーティーなヴァイツェンスタイルのオホーツクヴァイツェン、香ばしくマイルドなオホーツクマイルドスタウトを詰め合わせ。
商品情報
- 商品名:北海道 オホーツクビール 飲み比べ 330ml 瓶 4本セット
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第1位:お米のクラフトビール 6本セット/丸森タンゴ
宮城県丸森町と京都府京丹後市のコラボレーションで生まれた「丸森タンゴ」は、丸森町産のコシヒカリを副原料に用いたユニークな地ビールだ。旨味と甘みが特徴で、苦みが少ないので普段ビールを飲まない人にもおすすめ。丸森町に伝わる「猫神」をモチーフにしたラベルもかわいらしい。
結論
日本における地ビールは、1994年の規制緩和で始まった小規模事業者が作るビールのこと。定義は定められているものの、クラフトビールと明確な区別はされておらず、実質同じものと考えてよい。地元産の原料や醸造する事業者の個性が表れており、ビールが苦手な人も楽しめる銘柄もある。通販なら詰め合わせで飲み比べもできるので、この機会に試してみてはいかがだろうか。