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清酒に賞味期限はあるの?さまざまなケースをもとに徹底検証

清酒に賞味期限はあるの?さまざまなケースをもとに徹底検証

投稿者:ライター 森本泰斗(もりもとたいと)

2020年11月11日

清酒とは、日本を代表する歴史深いお酒で日本酒のジャンルのひとつに分類される。一般的にお酒には賞味期限の表示義務がなく、とくにワインやウイスキーなどは長く保管することで価値が上がるというイメージを持つ人もいるかもしれないが、清酒には賞味期限はあるのだろうか。本記事では清酒の賞味期限について、さまざまな角度からじっくりと解説していこう。

  
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1. 清酒に賞味期限はある?未開封・開栓後などさまざまなケースをご紹介

はじめに、本題である清酒に賞味期限があるのかということについて解説しよう。清酒もほかの酒類と同じく賞味期限の表示はされていないが、賞味期限自体があるのだろうか。本項ではその疑問の答えに加えて、未開封の場合と開栓後の場合に分けて解説する。しっかり確認しておいてほしい。

清酒に賞味期限はある?

まず、清酒に賞味期限があるのかという疑問の答えだが、実際には「清酒に賞味期限はない」が正解である。これはほかの酒類と同じで、アルコールによる殺菌作用があるため、保管環境がよければ長期保存が可能であるからだ。ただしポイントは、清酒には飲み頃があるということである。清酒には賞味期限の表示がないものの、製造年月の表示は義務づけられていることをご存知だろうか。この製造年月をもとに、美味しく飲むための期間を賞味期限として考えてみよう。

未開封の場合

清酒が未開封の場合は、表示されている製造年月から数えて約1年間が美味しく飲める期間とされている。せっかく高級な清酒をもらったけれど、もったいなくて飲めないとためらっているうちに、味落ちが起こってしまう可能性もある。それもひとつの熟成された味ととらえる人もいるだろうが、古酒の管理こそプロのなせる業、一般家庭ではなるべく飲みごろのうちに楽しむことをおすすめしたい。

開栓後の場合

開栓後の清酒は、冷蔵庫で保管した上でなるべく早く飲み切ることをおすすめする。期間の目安は約1週間から2週間ぐらいだろう。決して腐るものではないので無理をして飲み切る必要もないが、開栓後は長く置かずに飲みごろをキープしている期間に飲み切ってしまおう。

2. 清酒を料理に使う場合の賞味期限はどう?

清酒を料理酒として使用する人は多いだろう。お酒が飲めないから、もしくは飲み切れず余った清酒を使い切りたいからなど理由はさまざまだろうが、清酒を料理酒として使用すると一般的な料理酒を使用したときに比べて、料理のグレードが一段とアップするのでおすすめだ。では、清酒を料理酒として使用する場合の賞味期限はどうなのだろうか。

使う前に清酒の状態をチェック

清酒を料理酒として使用する場合も同じく、賞味期限自体はない。ただし使用する前に清酒の状態はよく確認しておきたい。保管状態によっては火落ち菌という強い乳酸菌が清酒に混じり、色が白濁し、香りが悪くなるという現象が起こっている可能性もある。いくら賞味期限がないとはいえ、こうなると料理酒として使用することもおすすめできないので注意しておこう。

3. 日本酒の賞味期限は?種類ごとの違いや清酒との違い・保存方法についても解説

冒頭で清酒は日本酒のジャンルのひとつに分類されると述べたが、日本酒とは一体何を指すのか、また種類ごとの賞味期限についてや保存方法などについても解説していこう。

日本酒とは

日本酒の定義とは、アルコール度数が22度未満であり、米、米麹、水を主原料として発酵させたものとされている。この条件で発酵させた原料を濾すという工程が入ったものが、清酒に分類されるのだ。わかりやすい例だと、にごり酒は清酒だが、どぶろくは濾す工程がないため清酒ではない。つまり日本酒とはお酒の総称であり、そのすべてが清酒というわけではないのである。

日本酒の賞味期限について

日本酒は原料や製法によって「吟醸酒」や「本醸造酒」「純米酒」のように8種類に分けられ、これらは「特定名称酒」と呼ばれる。特定名称酒による日本酒の賞味期限については、前述した清酒の賞味期限と同じく、製造年月から1年あたりが飲み頃となる

日本酒の保存方法

日本酒の保存方法は、光の当たらない15度以下の冷暗所がよいとされている。日本酒は紫外線に弱く、短時間でも光に当たることで変色が始まり味落ちの原因にもなる。また温度も重要で、気温の高い場所で保管すると「老ね香」という独特の匂いが出る原因となるのだ。賞味期限に関わらず、保存方法にも十分気をつけたい。

4. 清酒や日本酒の銘柄によって賞味期限が変わることはある?

では、数多くの種類がある清酒や日本酒だが、それぞれの銘柄で賞味期限は変化するものなのだろうか。いくつかの種類や銘柄をもとに、解説しよう。

種類による賞味期限の違い

まず種類による賞味期限だが、これは清酒と生貯蔵酒では異なる。生貯蔵酒とは、貯蔵前の火入れの工程がなく、出荷前に一度だけ火入れを行って作られる日本酒のことである。清酒が製造年月から約1年間が飲み頃であることに対し、生貯蔵酒は製造年月から約9ヵ月間ほどが飲み頃となるのである。また、加熱処理が一切されていない生酒も同じく、製造年月から約9ヵ月間ほどが賞味期限と覚えておこう。

銘柄によって賞味期限は変わる?

では、銘柄によって賞味期限は変わるのかということについて解説していこう。銘柄によっては飲み頃が記載されている種類もある。たとえば旭酒造の「獺祭」の場合、生酒の場合未開封でも1週間以内、そのほかの種類では1ヵ月から2ヵ月の間が最も美味しく飲める期間とされており、短いことが特徴だ。しかし高級清酒として知られる朝日酒造の「久保田」の場合、製造年月から約半年から1年以内が美味しく飲める期間であると記載があり、それに加えてその期間が過ぎた後の熟成が進んだ状態でも、飲んでも身体に差し障りはないと追記されている。明確な賞味期限はないものの、美味しく飲んでもらいたい期間は蔵元によって変わることがわかるだろう。

5. 清酒や日本酒の賞味期限が切れてしまったら?使い道はある?

清酒や日本酒の賞味期限が切れてしまい、もう料理酒としても使えなさそうなので捨ててしまったという経験はないだろうか。しかし、ここで捨ててしまってはもったいない。実は清酒や日本酒には、美容効果にも期待できることをご存知だろうか。ここでは賞味期限切れの清酒や日本酒を料理酒として利用すること以外の活用法を解説しよう。

賞味期限切れの清酒や日本酒の活用法

まずおすすめしたいのが、日本酒を使用した化粧水だ。醸造アルコールを原料に使用していない純米酒であれば、スプレーボトルにそのまま入れ肌の保湿液として大活躍するだろう。お酒の匂いが肌に残ることもなく、自然に肌に馴染むので人気の活用法のひとつである。ただし、アルコールアレルギーや敏感肌の人は十分注意しよう。次に人気なのが日本酒風呂だ。コップ一杯分の日本酒を沸かし、お風呂に入れるだけと手軽でありながら、血行促進や肌の保湿効果などさまざまな効果に期待できる。賞味期限が切れて使い道のない清酒や日本酒があれば、これらの活用法をぜひ試してみよう。

結論

清酒や日本酒に賞味期限があるのかということは、誰もが持つ疑問である。しかし実際は賞味期限はないものの、美味しい飲み頃はあるということがわかってもらえただろう。賞味期限が切れたとしても使い道があり、無駄なく使用できることもポイントである。もし飲まずに保管してある清酒や日本酒があれば、一度本記事を参考に使い道を考えてみてはいかがだろうか。
  

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