1. チチャとは?お酒の種類などの基本的な特徴をご紹介

チチャとはインカ帝国が発祥とされるとうもろこしで造ったお酒だ。どぶろくのようなどろどろとした見た目で、色は黄色だ。チチャのアルコール度数は低いが酸味が強いのが特徴である。現在でもペルーやボリビアなどのものが有名だ。
チチャの歴史
チチャはインカ帝国以前から造られており、祭など儀式の際に神に捧げる聖なるお酒としても捉えられてきた。昔は人の口で噛んで消化酵素でアルコール発酵を行う、いわゆる口噛み酒であった。
2. チチャはどんな成分でできている?似ているお酒もある

チチャはとうもろこしでできたお酒で、アルコール発酵を行う醸造酒である。チチャの作り方はとうもろこしの粒を水に浸し発芽させることから始まる。発芽した粒は粉状にすりつぶして煮たあと、壺などに移して数日保管することで発酵が起こりお酒となるのだ。
チチャとウイスキーは似ている?
チチャはとうもろこしを使用しているという点ではウイスキーと似ている。ウイスキーはざまざまな穀物が使われているが、バーボンやグレーンウイスキー などは主にとうもろこしが使用されている。しかしウイスキーは蒸留を行う透き通った蒸留酒であるのに対し、チチャはアルコール発酵をしたままのどろどろした醸造酒であるという大きな違いがある。
3. チチャに合う料理をおすすめの飲み方も合わせて紹介

チチャはアルコール度数2度程度と低めで、チチャの本場ペルーなどでは大きなグラスで提供されることが多い。テイクアウトの際にはビニールに入れられることが一般的だ。チチャは醸造酒なのでアルコール度数が低いビールのような感覚でさまざまなものと合わせることができるが、酸味があるので比較的濃い味付けのもの合わせるとすっきりと飲むことができるだろう。
結論
チチャは南米固有の醸造酒で酸味の強い独特の味わいが特徴だ。とうもろこしを発酵させて造るという点ではウイスキーなどと似ているが、濾過や蒸留などを行わないためどろどろと濁った全く別物のお酒である。世界にはいろいろなお酒があるので、機会があれば挑戦してみよう。