1. ベルギービールの種類や特徴

はじめに、ベルギービールとは一体どのようなビールなのか、解説していく。日本で一般的に流通しているビールとの違いを知っておくことで、もっと美味しくベルギービールを楽しめるだろう。ビールによる発酵方法の違いをはじめ、ベルギービールについての基本を押さえておこう。
ビールは発酵方法により分けられる
ラガービールやエールビールなど、名前は知っていても違いはあまりよくわからないという人も多いはずだ。これらの大きな違いとは、発酵方法にある。日本で流通するビールのほとんどはラガービールであり、下面発酵という発酵方法で作られている。こちらは低温で発酵されるため雑菌が繁殖しにくく、また大量生産にも向いているとされる製法である。
対してベルギービールのほとんどはエールビールに分類され、こちらはラガービールとは発酵方法が異なり、上面発酵という発酵方法で作られる。上面発酵とは常温からやや高温で発酵させるという昔ながらのビールの製法であり、ビール本来の香りや味わいがしっかり残ったものになる。
そしてもうひとつ、ベルギービールならではの発酵方法、自然発酵という製法も覚えておこう。これは人工的に培養された酵母ではなく自然界に生息する酵母、つまり野生酵母を使用するという珍しい製法だ。こちらは極めて独特な香りと個性的な味わいが特徴となっている。
対してベルギービールのほとんどはエールビールに分類され、こちらはラガービールとは発酵方法が異なり、上面発酵という発酵方法で作られる。上面発酵とは常温からやや高温で発酵させるという昔ながらのビールの製法であり、ビール本来の香りや味わいがしっかり残ったものになる。
そしてもうひとつ、ベルギービールならではの発酵方法、自然発酵という製法も覚えておこう。これは人工的に培養された酵母ではなく自然界に生息する酵母、つまり野生酵母を使用するという珍しい製法だ。こちらは極めて独特な香りと個性的な味わいが特徴となっている。
ベルギービールの種類
自分好みの味わいを探せる楽しみこそ、ベルギービールの醍醐味のひとつといえるだろう。それだけベルギービールには多くの種類があるのだ。代表的なものには、ベルギーならではの製法、自然発酵で作られる「ランビック」、ベルギー伝統の白ビール「ベルジャン・ホワイト」、修道院で作られる「アビィ・ビール」や「トラピスト・ビール」、まるでワインのような色合いの「フランダース・レッドエール」、ホップの風味が活きたベルギー流ラガービール「ベルギー・ピルスナー」などがあり、非常に豊富なバリエーションとなっている。
ベルギービールの特徴
ベルギービールの特徴を挙げるなら、ほかの土地にはないベルギービールならではの香りや味わいがまずひとつ。そして前述の通り、その独自の製法や、非常に多くの種類のビールが作られていることもまた、ほかにはない大きな特徴といえるだろう。ベルギー独自のビール文化が生んだ、ベルギービールの個性あふれる味わいを、じっくりと楽しもう。
2. おすすめベルギービール3選

ベルギービールは種類だけでも数多く存在することを前述したが、銘柄になると、なんと1000種類を超えるともされている。これだけ多くの銘柄があると、最初はどれを選ぶべきか悩んでしまうものだ。ここでは、日本でも流通量が多いベルギービールの銘柄から、定番の種類をいくつか紹介していこう。初めてのベルギービール選びの参考にしてほしい。
ヒューガルデン・ホワイト
ヒューガルデン・ホワイトは、世界的に知られる白ビールの定番である。柑橘類やスパイスの香りと、さわやかな酸味のある味わいがあり、白く濁った色合いが特徴だ。これからベルギービールを飲む人は、まずヒューガルデン・ホワイトから試してみてはいかがだろうか。
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デュベル
デュベルはゴールデン・エールの逸品と称される銘柄である。さまざまなアロマが複雑に入り混じった味わいは「世界一魔性を秘めたビール」ともいわれる。温度によって味わいの変化が起こるので、食前酒にも食中酒にも、いろいろなシーンに合わせて楽しめるところもポイントだ。
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ブーン・グーズ
ブーン・グーズはランビックを代表する銘柄である。発酵年数の異なるランビックを数種類ブレンドして作られており、ランビック特有の酸味の中に、フルーティーな香りとまろやかな味わいがしっかりと溶け込んだものとなっている。ランビックはベルギービールを語る上で外せない種類。ぜひ一度は味わっておきたい。
3. ベルギービールはグラスにもこだわろう

ベルギービールは、種類によってそれぞれ専用のグラスがあることも特筆すべきポイントだ。前述したヒューガルデン・ホワイトやデュベルのように、銘柄のロゴが専用グラスに入ったものも多く、コレクターズアイテムとしても人気である。せっかくベルギービールを飲むのなら、グラスにもこだわりたい。では、ベルギービールの種類による専用のグラスをいくつか紹介しよう。
タンブラーグラス
まずは日本でもなじみ深いタンブラーグラス、こちらはビールののどごしを楽しみたいときにおすすめ。ベルジャン・ホワイトやラガービールと相性がよい。ヒューガルデン・ホワイト専用のタンブラーグラスはヒューガルデン・グラスともいわれ、分厚い作りのグラスの、高い保冷効果が特徴だ。
チューリップグラス
グラスにくびれがあり、丸い形が特徴のチューリップグラスは、ビールの泡立ちを楽しみたいときにおすすめ。ベルギービールの豊かな香りをいっぱいに楽しめる、いわばベルギービールの定番グラスである。
ブルゴーニュグラス
ブルゴーニュグラスとは、胴の部分が大きく広がった形のワイングラスのことである。炭酸は早く抜けやすいものの、ベルギービール本来の味わいをじっくりと楽しみたい人におすすめしたい。ランビックやフランダース・レッドエールと合わせよう。
ゴブレットグラス
ゴブレットグラスは聖杯の形をしたグラスである。飲み口の大きさが特徴だ。聖杯とはキリスト教の儀式で用いられる杯のことなので、修道院で作られるアビィ・ビールやトラピスト・ビールと合わせるのが一般的となっている。
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4. 日本で楽しむベルギービールウィークエンド

ベルギービールウィークエンドとは、ベルギーの首都ブリュッセルで毎年9月の第一週末に開催されているベルギービールの祭典である。世界中のベルギービールファンが集まるイベントだが、2010年から毎年日本でも開催されていることをご存じだろうか。一体どのようなイベントなのか、解説しよう。
ベルギービールウィークエンドを楽しもう!
日本のベルギービールウィークエンドは、東京や大阪、愛知などの都市部で毎年開催されている日本有数の大型イベントだ。100種類を超えるベルギービールと、ベルギービールに合うベルギーご当地グルメ、そしてベルギーのトップアーティストによるライブパフォーマンスなど、お楽しみが満載。ビールが飲めない人でも楽しめること間違いなしのイベントとなっている。機会があれば、ぜひ足を運んでみよう。また、ベルギービールウィークエンド限定グラスも販売されているので、ビールファンの人へのプレゼントにもおすすめしたい。
結論
ベルギービールには多くの種類があり、ベルギービールならではの製法や楽しみ方があることをわかってもらえただろう。ベルギービールを一口飲めば、ビールはただのどごしを楽しむものという概念が変わるはずだ。ぜひ日頃のビール選びの選択肢に、ベルギービールも加えてみてはいがかだろうか。