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ソムリエとはどんな職業?ワインのエキスパートの仕事について解説

ソムリエとはどんな職業?ワインのエキスパートの仕事について解説

投稿者:ライター 岡本優美(おかもとゆみ)

監修者:管理栄養士 水島知美(みずしまともみ)

2020年12月 9日

ソムリエという言葉は近年よく聞くようになった。最近では野菜のソムリエなども登場してきており、食材に精通したエキスパートを指すことはご存知かもしれない。しかしその具体的な仕事内容までは細かく知られていないのではないだろうか。とくにお酒関連の仕事をしていない場合は、ソムリエがどのような存在なのかわからない方も多いだろう。本記事では少しミステリアスなソムリエの仕事について、解説していく。

  
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1. ソムリエとは?由来や語源など基本的な情報を解説

まずはソムリエという職業の歴史や定義について紹介をしよう。

ソムリエとは?

ソムリエはいわゆるワインのエキスパートである。レストランでのワインに関する業務を任されるのが本来の仕事であり、お客様からの質問に答えるのも必要なスキルだ。とくにワインの味わいを的確に表現する語彙力は、求められる技能の中でもかなり重要視されるものである。さらにワインの品質管理、買い付けなど、ワインを通じてさまざまな業務を任せられるのだ。ちなみにソムリエの女性版はソムリエールだが、ソムリエと呼んでも差し支えはない。日本で最初のソムリエは女性というから、男女ともにソムリエと呼ぶのが一般的である。

ソムリエの由来

ソムリエは英語で書くとSommelier。しかし語源は「荷物を運ぶ牛馬」を意味するsagmariusである。どうやらもともと、ソムリエというのは「荷物を運ぶ動物を扱う人」だったようだ。この荷物とは、いわゆる王族の荷物だったようで、12世紀フランスではsagmariusは「荷車」を意味するsommierに変化する。この時には王族の食事やワインを運んでくる荷車を指していたようだ。その後、sommelierという言葉に変化した。この頃にはすでに王族の食事一式を司っていたようである。18世紀に入り、フランス革命で王族が多数処刑されたため、ソムリエの前身たちも職を町に求めるようになった。そこでソムリエが庶民にも広まったようである。

ソムリエ世界大会から見えるソムリエ資質

現在ソムリエには世界一を決める大会がある。ここでは醸造家の顔を見て名前を答えたり、シャンパンをサーブしたり、料理に合わせてワイン以外のお酒も含めてプレゼンテーションしたりするという課題が出される。ポイントとなるのは、正しいサービスと圧倒的で的確な知識のようだ。ソムリエとはサービスを供しつつ、一方でサービスの裏付けである豊富な知識が必要とされる職業なのである。

2. ソムリエにはどんな種類がある?

ソムリエにはワイン以外にもいくつかの種類がある。そこで、ワイン以外のソムリエについて紹介しよう。

コーヒーソムリエ

コーヒーソムリエとは、コーヒーの専門知識を持つエキスパートがコーヒーのソムリエである。主な仕事はコーヒーを作ることと販売である。コーヒー豆だけでなくラテアートなどに関しても知識が求められるため、ワインのソムリエと同じくコーヒーに関する幅広い知識が必要なのである。

野菜ソムリエ

ワイン以外のソムリエで有名なものというと、野菜のソムリエが思い浮かぶ人もいるだろう。野菜ソムリエとは野菜と果物のエキスパートである。野菜と果物の目利きや栄養を最大限に生かす調理方法などの知識を持ち、生産者と消費者をつなぐ存在である。野菜ソムリエは野菜ソムリエ・野菜ソムリエプロ・野菜ソムリエ上級プロの3種類があり、現在5万人以上の野菜ソムリエが存在している。

焼酎ソムリエ

焼酎ソムリエこと焼酎唎酒師とは、焼酎に関する幅広い知識だけでなくテイスティング力も身につく資格である。焼酎のタイプを分類し、どの焼酎がどの料理に合うのかを判断するのだ。20歳以上であれば誰でも受講できるので、焼酎好きは受験してみるのも面白いだろう。

3. ソムリエの仕事内容は?

ソムリエの仕事内容の概要は前述したが、具体的にはどのような仕事があるだろうか。ソムリエの仕事内容について紹介する。

ソムリエの主な仕事内容

ソムリエの仕事とは主にワインに関する一連の業務だ。ワインの提案やワインの提供、ワインの管理である。ワインを提案する際には豊富な知識が必要で、ワインの提供には美しい所作が求められる。またワインの管理にも湿度や温度などの知識が必要だ。レストランだけでなく、ワインをサーブする航空機の中でも仕事がある。レストランでのソムリエはレストランのワインを目隠しされても当てることができるほどお店のワインに責任を持つ。また常に舌の状態を保つため体調管理も欠かせない。ソムリエの仕事とは、まさにワインに関わる全てなのである。

ソムリエの1日

ソムリエの業務は開店前から始まる。ワイングラスを磨いたり、ワインセラーの管理をするだけでなく、レストランの料理に合うワインを選ぶことも仕事だ。ホテルで勤務する場合であれば商談なども行うこともある。またランチタイムやディナータイムではお客様のテーブルにつき、好みなどを会話から引き出しながら最適な一本を選ぶのである。閉店後は本数の少なくなったワインを発注したり、ワインリストを作成するのも仕事の一つだ。また主にホテルのソムリエであれば生産者との交渉もあるため、出張で生産者のもとを訪れることもある。

4. ソムリエになるには?資格や試験内容はどんな感じ?

最後に、ソムリエになる方法を紹介する。

ソムリエ資格の取得条件

ソムリエになるには2つの方法がある。まず一つ目のJSA(日本ソムリエ協会)が定める方法であれば、3年以上ワインに関する仕事や飲食店での業務をフルタイムで行い、一次試験当日でも現職であることが求められている。そのため、もし勤務年数が少なければ、まずは勤務年数が受験資格に入らないワインエキスパートというものを取得してもよいだろう。一方でANSA(全日本ソムリエ連盟)が定めるソムリエ資格は20歳以上の人間であれば誰でも取得可能だ。ただし業界では、ソムリエとは日本ソムリエ協会の定めるソムリエ資格がメジャーである。もしソムリエ資格を生かして働く場合は、できればJSAソムリエ資格を取得したい。

ソムリエ資格の種類

ソムリエにはいくつか資格がある。ソムリエの上位資格としてのソムリエ・エクセレンス(旧シニアソムリエ)や、ワインエキスパート、そしてワインエキスパートの上位のワインエキスパート・エクセレンスなどである。シニアソムリエの試験にはサービス実技なども試験に入るため、ソムリエ業務を日常的に行わなければなかなか通らない資格といえるだろう。ソムリエとは、民間資格であるもののかなり難しい資格なのである。

ソムリエ資格の勉強法ポイントとは?

ソムリエ資格の勉強法はいくつかあるが、ポイントは主に3つある。1つ目は、まずは過去問を解くことだ。試験傾向を掴むためには、独学でも通学でも必ず最初は過去問を解くことが重要である。2つ目は参考書を1つに絞ることである。さまざまな参考書に手を出すことは意味がない。知識としては同じなので、参考書は1つにして確実に知識を定着させよう。3つ目は、暗記する際に関連性で覚えることだ。料理と関連づけたり、地図と関連づけることで、知識の総量は変わらなくとも暗記の量を減らそう。

結論

ソムリエとは、まさにワインのフィッターである。お客様それぞれにあったワインを選ぶだけでなく、提供するワインを決めるのに生産者の元まで赴くことも時には求められる。ワインに関する業務全般というが、豊富な知識と交渉術、所作などが揃っていなければいけない職種だ。そんなソムリエ資格だが、民間資格とはいえども実は取得が難しい。3年間の職務経験がない場合はまずはワインエキスパートから目指してみよう。
  

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