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サンミゲルとはアジア代表のビールブランド!種類それぞれの特徴とは

サンミゲルとはアジア代表のビールブランド!種類それぞれの特徴とは

投稿者:ライター 森本泰斗(もりもとたいと)

監修者:管理栄養士 水島知美(みずしまともみ)

鉛筆アイコン 2020年12月19日

サンミゲルとは、フィリピン・マニラのサンミゲル地区で誕生したビールのブランドである。フィリピンで流通しているビールのほとんどのシェアを占め、フィリピン国内だけでなくアジアを代表するビールのブランドとして、日本でも流通している銘柄である。本記事ではサンミゲルビールについての解説をはじめ、数多くある種類やそれぞれの特徴、美味しい飲み方なども紹介する。サンミゲルビールを知るきっかけとしてほしい。

  

1. フィリピンのサンミゲルビールとは

はじめに、サンミゲルビールについての基本的な部分から解説していこう。サンミゲルビールの歴史や生産地、また日本が誇るビールブランド、キリンビールとの深い関わりについて、じっくりと解説する。

サンミゲルビールの歴史

サンミゲルビールの持つ歴史は深く、サンミゲルビールを製造、販売するサンミゲル社が設立したのは1890年のことであり、東南アジアで初めてのビール醸造メーカーとなった。サンミゲルビールの国外への輸出が始まったのは1914年のことで、香港、上海、グアムが最初の輸出国である。日本への輸出が始まったのは1972年からだ。現在のサンミゲル社はサンミゲルビールを代表とする飲料事業だけでなく、食品事業や公共事業など、さまざまな事業を展開する巨大企業であり、アジア全体で見てもトップクラスといわれるまでの成長を遂げた企業となった。

サンミゲルビールの生産地

サンミゲルビールの生産地は、本国フィリピンをはじめ、香港、中国、タイ、インドネシア、ベトナム、マレーシアと、製造拠点を拡大してきた。各製造拠点から世界中に向けて輸出もされており、現在では60ヵ国以上の国でサンミゲルビールが流通している。また、米国にもビール醸造所の建設を検討中とのニュースもあるなど、現在も製造拠点の拡大に精力的である。

キリンビールとの深い関わり

サンミゲルビールとキリンビールには深い関わりがあることも覚えておこう。現在サンミゲルビールはサンミゲル社の国内ビール事業部門として分社化されているが、キリン社がサンミゲル社に出資してフィリピン市場に進出したのは2002年のことである。その後2008年にサンミゲルビール社として分社化された翌年に、キリン社は保有していたサンミゲル社の株をすべて売却、改めてサンミゲルビール社の株式の約50%を取得したという経緯があるのだ。

2. サンミゲルビールの種類と特徴

サンミゲルビールには非常に多くの種類があり、それぞれに違った特徴があるため、自分好みの味を見つけやすいところも人気のポイントである。バラエティー豊かなサンミゲルビールの種類や特徴を押さえておこう。

サンミゲル・ライト

サンミゲル・ライトは、サンミゲルビールの中でも最もスタンダードといわれる種類である。軽い飲み口でカロリーオフ、さっぱりとした味わいが特徴であり、フィリピンでも世代や性別を問わず愛飲されているビールだ。

レッドホース

レッドホースは、のどごしのよさと飲み応えのある味わいが特徴だ。ほかの種類のサンミゲルビールのアルコール度数は日本のビールと同じく5度のものが多いが、このレッドホースはアルコール度数が6.9度と高いこともまた特徴である。サンミゲルビールの中で唯一サンミゲルの名が入っていない種類だ。

サンミゲル・ピルセン

サンミゲル・ピルセンは、しっかりとした苦みを感じられる、コク深い味わいが特徴だ。日本のビールに近い味わいなので、サンミゲルビールが初めてという人でも違和感なく楽しめるだろう。

サンミゲル・プレミアム

サンミゲル・プレミアムは、サンミゲルビールの中でも高級品として知られている。フィリピンでは高級ホテル併設のレストランなどでよく見られる種類だ。通常のサンミゲルビールよりも香りや味わいにこだわっており、じっくりと時間をかけてサンミゲルビールを楽しみたいという人におすすめしたい。

サンミゲル・スーパードライ

サンミゲル・スーパードライは、麦の香りとほのかな苦みのバランスがとれた味わいが特徴だ。フィリピンでは主にスーパーマーケットやコンビニで見られることが多い。

サンミゲル・セルベッサネグラ

サンミゲル・セルベッセネグラは、サンミゲルビール唯一の黒ビールである。こちらはサンミゲル・プレミアムと同じく、主にホテルレストランで提供されることが多い種類である。一般的な黒ビールに比べると味が濃いめではないので、普段はあまり黒ビールを飲まないという人でも飲みやすい味わいになっている。

サンミゲル・アップル

サンミゲル・アップルは、リンゴの味わいを加えたフレーバービールである。フレーバービールとはいえビールの味わいはほとんどなく、チューハイを飲む感覚ですいすい飲めることから、女性からも高い人気を誇る。アルコール度数は低く、3度となっている。

サンミゲル・レモン

サンミゲル・レモンは、レモンの風味が効いたフレーバービールである。サンミゲル・アップルほどジュース感がなく、ビールの味わいはしっかりと残っていることが特徴だ。こちらもアルコール度数は3度と、抑えめになっている。

サンミゲル・ゼロ

サンミゲル・ゼロは、サンミゲル・ライトの味わいをベースに、さらにカロリーオフを実現したビールである。ゼロと表記があっても、アルコール度数は3度なので注意しよう。少し薄味ながら、すっきりとした後味のある味わいが特徴だ。

3. サンミゲルビールの美味しい飲み方

サンミゲルビールの美味しい飲み方は、実は日本のビールとよく似ており、よく冷やして飲むのがベストとされている。しかしその冷やし方にフィリピン流のビールの楽しみ方の秘密が隠されているのだ。ここでは現地のビールの楽しみ方も含め、サンミゲルビールの美味しい飲み方を紹介しよう。

本場流でサンミゲルビールを楽しもう

日本の居酒屋などでビールが提供される際は、あらかじめ冷蔵庫でキリッと冷えた状態のものが出されるのが普通である。冷えていないぬるい状態で提供してしまっては、店の評判を落としかねないことになってしまうのだ。日本ではこれだけ「ビールは冷たくて当然」という認識が一般的だが、この感覚はフィリピンでも同じである。しかしフィリピンでは常温でビールが提供されることもよくあるそうだ。そんなときのフィリピン流のビールの楽しみ方は、グラスに氷を入れて飲むというスタイルである。この飲み方ではビールが薄くなってしまうのではという声も挙がりそうだが、フィリピンでは一般的な飲み方なのだ。サンミゲルビールには多くの種類があるので、まずはレッドホースで乾杯して、サンミゲル・ピルセンを2杯目に、少しビールに飲み飽きたら3杯目にサンミゲル・アップルを飲むなど、このような楽しみ方ができるのもサンミゲルビールならでは。ぜひ本場流の飲み方で、いろいろなサンミゲルビールを堪能してもらいたい。

結論

サンミゲルビールと聞いても、あまり聞き慣れない名前のビールだったかもしれないが、これだけ深い歴史があり、また日本とも深い関わりがある種類のビールであることをわかってもらえただろう。味わいのバリエーションも豊富なので、ビール党の人にはぜひ一度味わってみてもらいたい。
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  • 更新日:

    2020年12月19日

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