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ビールが苦い理由をじっくり解説!飲みやすい銘柄も紹介

ビールが苦い理由をじっくり解説!飲みやすい銘柄も紹介

投稿者:ライター 森本泰斗(もりもとたいと)

監修者:管理栄養士 水島知美(みずしまともみ)

鉛筆アイコン 2021年1月24日

日頃多くの人から愛飲されているビールだが、独特の苦みがあることから、どうしても得意になれないという人も少なくないだろう。なぜビールは苦いのか、またなぜ苦いのに美味しく飲めるのかと疑問に思ったことはないだろうか。本記事ではビールの苦みにスポットを当て、ビールの苦みについてのさまざまな事柄を詳しく解説していこう。また、苦いビールが苦手な人でも飲みやすい銘柄もいくつか紹介する。

  

1. ビールが苦いのはなぜ?まずいと感じる人も多い?

はじめに、ビールはなぜ苦いのかということについて解説する。一般的に、苦いものは美味しく感じにくいものだが、ビールの場合はその苦みを愛する人も多い。本項ではビールをまずいと感じる人のその理由、またビールの苦みを美味しいと思える人のその理由についても含め、詳しく解説していこう。

ビールが苦い理由

ビールが苦いと感じる理由は、原料に使用されているホップに由来している。ホップとはアサ科の多年生植物であり、黄緑色のマツボックリのような形が特徴だ。ビール造りに使用されるのは未受精のホップの雌株で、その雌株の中心部を割ると黄色の粒が見える。この黄色の粒「ルプリン」こそが、ビールの苦みを生み出す役割を担っているのだ。ルプリンにはさまざまな香り成分や苦み成分が含まれているが、その中の「アルファ酸」に熱が加わることにより「イソアルファ酸」という成分に変化、このイソアルファ酸こそが、ビールの苦みの主成分となるのである。ビールが得意でない人は、あえてホップで苦みを加えて飲みづらくしなくてもと思うかもしれない。しかしホップには苦みを出すこと以外に、雑菌の繁殖を抑えたり、ビールの泡持ちをよくしたりとさまざまな効果があり、古くからビール造りに欠かせない材料のひとつなのである。

ビールがまずいと感じる人

ビールがまずいと感じる人にとっては、ビールはシンプルに「苦い飲み物」というイメージが強いことが原因といえるだろう。もともと苦みは「毒」であると人間の本能に刻まれているので、はじめから好んで毒を摂取する人はおらず、誰でも一口目のビールはまずく感じるものである。その一口目の味のイメージが記憶に埋め込まれているので、ビールはまずいと思い込んでしまっているのだ。また、体調による味覚の変化も大きな原因である。とくに身体が疲れていたり、病気がちのときであれば、ビールの苦みを一層不快に感じてしまうこともある。そんな経験がある人は、体調が万全のときに、改めてビールを飲んでみてはいかがだろうか。不快に感じた苦みが、美味しく感じるかもしれない。

ビールが美味しいと感じる人

ビールが美味しいと感じる人は、つまりビールを飲み慣れている人と言い換えることができる。ビールの苦みを美味しく感じる理由は、「経験」が重要なポイントとなるのだ。よく「慣れたら美味しい」という表現を聞くこともあるだろうが、実際にこの表現は正解であり、ビールを飲むほどにもともとは毒として認識していた苦みに慣れ、そのうちに美味しく感じるようになるのである。また、成長過程により味覚も成長するという点も押さえておこう。子どもの頃に嫌いだった食べ物が、大人になって自然と何の抵抗感もなく食べられるようになったという経験は、誰にでもあるのではないだろうか。これこそが、味覚の成長といえるだろう。過去にビールは苦いから嫌いと思った人は、改めて飲んでみると味覚の違いを感じるかもしれない。

2. 苦いビールの飲み方は?

ビールを苦いと感じる人は、いろいろと飲み方を工夫してみてはいかがだろうか。飲み方や気持ちが変わるだけで、味覚にも大きな変化が表れる。ここではビールが苦いと思う人でも美味しく楽しめる飲み方をいくつか紹介する。

キリッと冷やしてのどごしを楽しむ

ビールを飲む前に、しっかりと冷蔵庫で冷やしておくのは美味しく飲むための基本である。常温で飲んだ方が美味しいビールも存在するが、日本で市販されているビールのほとんどは、やはりキリッと冷えた状態が一番美味しい。よく冷やすことで、苦みも気にならずすっきりとのどごしよく飲みやすくなるだろう。グラスで飲む場合は、グラスも冷やしておくことを忘れずに。

カクテルで楽しむ

ビールを苦いと感じる人にとくにおすすめしたいのが、ビールカクテルだ。ビールをいろいろな飲み物で割るだけで、お手軽カクテルの完成なので、ぜひ実践してみよう。ビールをジンジャーエールで割れば「シャンディガフ」、トマトジュースで割れば「レッドアイ」、コーラで割れば「ディーゼル」、レモネードで割れば「パナシェ」など、シンプルながらさまざまな種類が存在する。どれも分量は1対1程度が目安とされているが、好みの分量で調節すればOKだ。

ビールとストレスの関係とは

実はビールがとくに美味しいと感じるメカニズムには、ストレスも深く関係していることをご存じだろうか。わかりやすくいえば、仕事終わりのビールや、休みの日の前のビールはいつもより美味しく感じるものである。ストレスには苦みを緩和する働きがあり、同じく苦み成分にはストレスを軽減する働きがある。これらのバランスにより、とくにビールを美味しく感じるシーンがあるということを覚えておこう。

3. ビールを苦いと感じる人でも美味しいおすすめ銘柄は?

最後に、ビールを苦いと感じる人でも美味しく飲める、おすすめの銘柄をいくつか紹介する。市販されているすべてのビールが苦いというわけではなく、ビールには種類や味わいもさまざまなものがある。決して苦いだけではない、ビール本来の味わいを楽しんでほしい。

サントリー「ザ・プレミアム・モルツ・香るエール」

サントリーのザ・プレミアム・モルツ・香るエールは、「プレモル」の愛称でも有名なザ・プレミアム・モルツを、より軽やかに飲みやすく仕上げたエールビールである。華やかな香りとフルーティーな味わいが特徴で、苦みはほとんど気にならなくなっている。

ヤッホーブルーイング「水曜日のネコ」

ヤッホーブルーイングは日本を代表するクラフトビールメーカーで、「よなよなエール」を代表として、さまざまな銘柄を販売している。この水曜日のネコもまたヤッホーブルーイングを代表するホワイトエールであり、女性を中心に高い人気を誇っている銘柄だ。フレッシュな果実香とフルーティーで軽やかな味わいが特徴となっている。

キリンビール「グランドキリン・ホワイトエール」

グランドキリン・ホワイトエールは、キリンビールのクラフトビール事業、グランドキリンが販売するホワイトエールである。まるで白ワインのような香りが特徴のホップ、「ネルソンソーヴィンホップ」を原料に使用しており、やわらかな口当たりでやさしい味わいが特徴だ。

結論

ビールを苦いと感じることがまずいと思うのか、また美味しいと思うのかということには理由がある。またビールの苦みが得意でない人にとっても美味しく飲める飲み方や、飲みやすい銘柄が存在することをわかってもらえただろう。これまでビールを敬遠していた人は、ぜひ本記事を機に一度ビールを手にとってもらいたい。好みの飲み方や、好みの銘柄を見つけてみよう。
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  • 更新日:

    2021年1月24日

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