1. 糖質オフビールとは?味わいや香りなどの基本的な特徴を解説

新ジャンルや発泡酒の売り場では、糖質オフや糖質ゼロを謳った商品が多く発売されている。それほどまでに糖質制限のビールは人気がある。まずは糖質オフビールについて紹介しよう。
そもそも糖質オフや糖質ゼロとは?
そもそも糖質は、炭水化物から食物繊維を抜いたものだ。ビールの中でもこの糖質が含まれないものは糖質ゼロビールと呼ばれる。そのため糖類やデンプン、キシリトールなどが一切含まれていない。ただし人工甘味料などは糖質にカウントされないので注意が必要だ。一方、糖質オフビールは従来品と比較して糖質オフが成り立っていれば表示可能だ。そのため従来品よりは糖質が少ないとされるものが多い。
糖質オフ
「糖質オフ」と書いてある缶ビールは、缶ビール売り場で散見される。とはいえ糖質オフビールは基本的には発泡酒の分類、あるいは新ジャンルビールの分類になるため、厳密にいえばあくまでビールテイスト飲料だ。ビールはお酒の中でも糖質は多いので、発泡酒の中の糖質オフビールであれば糖質制限中であっても安心して飲めるだろう。
糖質オフビールの味わいは?
糖質オフビールは、人工甘味料などで味付けを行いビールらしくしている。そのため一見ビールのような味がしないと思うかもしれないが、ビールメーカーの努力によってかなり改善されているのだ。
2. 糖質オフビールは体に悪い?

糖質オフビールと聞くと何となく体によいことをしている気になるかもしれない。しかし本当に効果があるのだろうか。健康と糖質オフビールについて紹介しよう。
糖尿病と糖質オフ
糖質オフと聞くと、糖尿病の予防になりそうな気がするかもしれないが、実はアルコール自体が糖尿病の原因になりやすい。ただこれは長年にわたって大量の飲酒を続けている人に限る。そのため糖質オフビールであっても大量に飲むと体に悪いことがわかるだろう。糖質オフだからといって一概に、糖尿病予防になるわけではないことを理解しておこう。
糖質オフビールの効能
糖質オフビールに意味がないのかというと、そういうわけでもないようだ。というのも、糖質は摂取することで血糖値が上昇する。これを抑えるために糖質が大量に含まれる食品はなるべく制限しよう、という考え方もある。そして、そんな糖質が大量に含まれるアルコールとしてビールは代表格。そのため糖質オフビールにすることで少しでも糖質摂取量を減らせるかもしれない。どちらにせよ、糖質ばかり摂っていると非常に栄養バランスが悪いことがわかるだろう。
3. 糖質オフビールは飲み続けると太る?

糖質オフと糖尿病は無関係ではないことを紹介した。では、肥満に対して糖質オフビールは本当に効果があるのだろうか。肥満と糖質オフに関して紹介しよう。
ビールと肥満
糖質オフビールに限らず、ビールを飲むときにおつまみを食べる人は多いだろう。しかし、このおつまみはビールで肥満になる原因の1つである。また、実際はパンやお米の方が糖質が大量に含まれている。そのため糖質オフビールにするだけでなく、おつまみや主食などの食事に気をつける方がまずは大切だ。
アルコールをまず考えよう
糖質オフビールを飲む前に、まず知識として持っておきたいのは、アルコールは必ずといっていいほど内臓脂肪の原因になるということだ。これはどんなアルコールでも変わらない。ビールはビール腹という言葉があるが、これは大量に飲むのがビールなのでそう呼ばれるだけだ。さらに糖質オフビールであればなんとなく、大量に飲んでも大丈夫なような気がしていつも以上に飲んでしまう人もいるだろう。この状況は避けよう。人間は糖質をある程度食べないと満足しないように脳がプログラミングされている。つまり、脳を満足させなければ締めのラーメンをガッツリ食べてしまうなど、全体的に見ると糖質を大量に取る結果につながりかねないのだ。このような事態を避けるためには、小さめのおにぎりを序盤で食べるなどしてバランスを取ることが望ましい。
4. 糖質オフビールのおすすめは?

最後に糖質オフビールや糖質ゼロのビールも含めておすすめを3つ紹介しよう。
サントリー「金麦 糖質75%OFF」
この金麦は糖質を70%以上カットしているのにもかかわらず、しっかりと旨味を感じ取れるのが特徴だ。これは旨味麦芽といってビールのタンパク質でできた旨みを存分に生かした製法ゆえに成り立つ。ビールのクリアな味わいが感じられる糖質オフビールなのである。
キリンビール「淡麗グリーンビール」
脂質や人工甘味料、カラメル色素ゼロの上に糖質オフなのが嬉しいこちらの商品。グレープフルーツに似たホップの苦味も楽しめるのもポイントだ。カロリーも100mlあたり28kcalと控えめで、しかもビールのような味わいがしっかりと楽しめる。飲みごたえバツグンの糖質オフビールなのである。
アサヒビール「スタイルフリー パーフェクト」
糖質だけでなく、プリン体や人工甘味料、着色料ゼロのこちらの商品は、糖質オフビールというより糖質ゼロビールだ。100mlあたりのカロリーは34kcalだが、プリン体がないのは一つ大きな利点といえそうである。食物繊維を加えることで味に濃厚さを付与しているのも特徴だ。
結論
糖質オフビールは、糖質を気にする人にはかなり嬉しいビールテイスト飲料だ。糖質オフだからといって大量に飲んだりおつまみを気にしなければ意味はないが、逆にいえばそれらに気をつけることでさらに糖質オフビールは意味があるのではないだろうか。ビールらしい味わいのものも多く発売されているので、好きな一本を選んでみるとよいだろう。