目次
- 1. プリン体ゼロビールのおすすめ3選
- 2. プリン体ゼロビールと普通のビールの違いは?
- 3. 「プリン体ゼロビール」でも微量のプリン体が含まれている
- 4. プリン体ゼロビールは健康によいのか?
- 5. プリン体ゼロビールでも飲み過ぎれば太る?
1. プリン体ゼロビールのおすすめ3選

さっそく、市販のプリン体ゼロビール(発泡酒)を紹介しよう。尿酸値が高めな方、気になる方は要チェックだ。
アサヒビール「スタイルフリーパーフェクト」
プリン体ゼロはもちろん、糖質や人工甘味料、着色料もゼロという発泡酒である。ホップ入りでしっかり苦いのも特徴だ。アルコール度数6%としっかり酔えそうなのもうれしい。
キリンビール「淡麗プラチナダブル」
プリン体ゼロ、糖質ゼロの発泡酒だ。発酵による味わいはそのままにプリン体が除かれている。アルコール度数5.5%で、しっかりビール味になっているのもポイントである。
サッポロビール「極ZERO」
世界初の糖質ゼロ、人工甘味料ゼロ、そしてプリン体「0.00%」という発泡酒だ(0.00の意味は後述)。スッキリしたのどごしでゴクゴク飲めてしまうため、飲み過ぎには気をつけたい。
2. プリン体ゼロビールと普通のビールの違いは?

そもそもプリン体ゼロビールとは何なのか?一般的なビールと何が違うのか?基本的なところもおさらいしておきたい。
プリン体ゼロビールとは?
プリン体ゼロビールは、その名の通りビールに含まれるプリン体を取り除いたものである。ビールといっているが、実際には発泡酒や新ジャンルがこれらに相当する。プリン体ゼロを謳うビールの中には、糖質やカロリーをオフにしたものも多い。
普通のビールと何がどう違う?
普通のビールは100ml中6mg、多いもので10mgを超えるプリン体が含まれている。一方、上述のようにプリン体ゼロビールは最大でも0.5mg未満と、約1/20に抑えられている。また原料や使用する割合なども異なるため風味も違う。
プリン体ゼロビールの味わいは?
プリン体ゼロビールに人工的な味わいをイメージする方も多いだろう。だがそのあたりはメーカーもかなりの努力と研究を重ねている。いわゆる普通のビールにかなり近い味わいを持つものが増えているのだ。プリン体ゼロビールを飲み比べても面白いだろう。
3. 「プリン体ゼロビール」でも微量のプリン体が含まれている

「プリン体ゼロビール」というと、完全にプリン体が排除されたビールを思い浮かべる方も多いだろう。ゼロという言葉は本来そうした意味を持つのだが、ややこしいことにビールに関してはそうではない。
「プリン体ゼロ」を謳ってもよい基準とは
たとえばカロリーゼロを謳う食品などでも、ごく微量のカロリーが含まれている場合がある。これは100ml(g)あたりのエネルギーが5Kcal未満のものであれば「カロリーゼロ」「ノンカロリー」「カロリーなし」と表示できるという、栄養表示基準に基づくものだ。
プリン体ゼロに関しても同様のルールになっている。具体的には「100ml(g)あたりのプリン体が0.5mg未満であれば「プリン体ゼロ」と表示できるというわけだ。したがって厳密にはごく微量のプリン体が含まれていると思っておこう。
ただしサッポロ極ZEROのように「0.00」というビールも
100m(g)あたり0.5mg未満のものであればプリン体ゼロを謳えるということは、最大で0.49....は含まれている可能性があるということになる。しかし冒頭で紹介したサッポロの「極ZERO」は0.00gと小数点以下第2位まで0を明示している。
サッポロによれば「100mlあたりプリン体0.005mg未満」という解釈になるようだ。やはり完全に排除されているわけではないが、同様のビール(発泡酒)と比べるとさらにプリン体が少ないということがいえる。
微量とはいえプリン体を摂取することに変わりはない
お伝えしたようにプリン体ゼロとはいってもごく微量は含まれている。完全に排除されていると思い込み、毎日のように多量に飲酒を続けていれば、食品とあわせてそれなりのプリン体を摂取することになってしまうだろう。何事もそうだが「ほどほど」が大切だ。
4. プリン体ゼロビールは健康によいのか?

プリン体が大幅カットされていることで体にはどういった影響があるのだろうか?健康に関しても気になる方が多いだろう。
そもそも「プリン体」とはなにか?
「プリン体=体に悪いもの」という印象があるかもしれないが、本来は体を維持するために必要な物質だ。細胞の増殖や活動に不可欠な成分で、食べ物にも多く含まれている。普通のビールはプリン体が多いイメージかも知れないが、それでも食べ物に含まれるプリン体よりも少ない。
プリン体ゼロビールが健康的といわれる理由
プリン体は分解されると尿酸を生成する。尿酸が排出されず体内に留まると、ご存知のように痛風を発症する要因となる。このことから、プリン体ゼロビールは少なくともビールほどのプリン体を摂取せずに済むため、尿酸生成量が抑えられる。加えて上述のように糖質やカロリーを抑えた商品が多いこともあり、健康的といわれているのだ。
5. プリン体ゼロビールでも飲み過ぎれば太る?

プリン体の有無や量は、太るか太らないかといった問題にはさほど関係ない。すなわちプリン体ゼロビールだけで太ったり痩せたりということはないと考えてよいだろう。だがプリン体ゼロビールの飲酒を習慣にしているからといって太らないとは言い切れない。
プリン体ゼロビールで太る原因は「おつまみ」にある
肥満を招くのは、プリン体ゼロビールうんぬんよりも「おつまみ」である(もちろん飲酒量にもよるが)。アルコールのカロリーは真っ先に消費されることからエンプティカロリーと呼ばれている(とはいえ太らないわけではない)。だがそれよりも、おつまみのカロリーや糖質などが原因で太ってしまうというケースのほうが遥かに多い。
アルコールや炭酸による食欲増進であったり、脂っこいものが食べたくなったりすることなどが原因だ。シメのラーメンなどもカロリーや塩分、糖質の摂取過多に陥る大きな要因である。プリン体ゼロビールで太らないためには、おつまみに注意することが大切だ。
結論
プリン体ゼロビールには糖質やカロリー、人工甘味料なども大幅に抑えられている商品が多い。発泡酒や新ジャンルではあるが、味わいがしっかりしているため好んで飲んでいる方も多いだろう。健康志向の方にはうれしいビールだが、肥満や尿酸値は自らコントロールが必要だ。