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シードルはどんなお酒?りんごで作るさわやかで飲みやすい1本とは

シードルはどんなお酒?りんごで作るさわやかで飲みやすい1本とは

投稿者:ライター 岡本優美(おかもとゆみ)

鉛筆アイコン 2021年4月13日

シードルというりんごのお酒をご存知だろうか。お酒の中でもかなり度数が低く、さっぱりとした飲み心地が特徴だ。そんなシードルだが、どのように作られているのか、また含まれる成分にはどのような効果があるのだろうか。本記事ではノンアルコールのシードルについても併せて紹介する。りんごの風味が香る美味しいお酒を紹介しよう。

  

1. シードルというお酒の度数はどれくらい?

まずはシードルの度数の特徴や、作り方について紹介しよう。また、シードルが本場ではどのように飲まれているのかも解説する。

シードルの度数

シードルのアルコール度数は2度から8度とお酒の中でも非常に低い。また、商品や種類によって若干度数は変化する。たとえば、ニッカ「シードル」シリーズではスイートが3度、ドライが5度、ロゼが4度と少しずつ違うのである。

シードルはどのように作られる?

シードルは主に果汁を発酵させて作られるお酒だ。りんごの果実から果汁を搾り、酵母を加え発酵させるのである。糖分などを加えなくても、しっかりと発酵するのが特徴だ。発酵させる際に、果汁の中の糖分が残っているとスイートタイプ、糖分を残さず発酵させることでアルコール度数の高いドライタイプになる。また、発酵の際に炭酸ができることが多く、シードルは発泡酒のものが多い。ただ、スペインなどで作られるシードルは無炭酸のものがほとんど。最近のイギリスでは無炭酸の方が人気で、炭酸が入っていないものが好まれるようである。

シードルの飲まれ方

シードルはヨーロッパで生まれたお酒だ。欧米圏では現在も水をそのまま飲むことに抵抗感があるほどで、古来よりお酒の方が頻繁に飲まれてきた。特にアルコール度数の低いシードルは安全な飲み物であったようだ。そんなシードルはヨーロッパタイプとイングリッシュタイプがあり、ヨーロッパタイプはワインのように楽しまれる。一方イングリッシュタイプはビールのように飲まれることが多い。

2. シードルというお酒にはどんな効果がある?

シードルは美味しいだけでなく嬉しい効能が期待できるお酒でもある。シードルの効能について紹介する。

シードルには嬉しい効果がいっぱい

まず、シードルはほかのお酒よりもクエン酸やリンゴ酸といった疲労回復物質が多く含まれている。さらに、シードルに入っているカリウムは余分な塩分の排出を促してくれる作用もあるのだ。ほかにもビタミンを多く含み、抗酸化作用や美白効果もあるポリフェノールが含まれている。ポリフェノールは赤ワインにも含まれているが、赤ワインは飲みにくいと感じる人も少なくない。そのため、アルコール度数が低く味わいがすっきりとしておりしかもほかの効能も期待できるシードルであれば楽しく飲むことができるだろう。

シードルのカロリーは低め?

シードルのカロリーは100mlあたり約38kcalである。これは缶ビールとほぼ変わらない。しかし、シードルはビールと比べプリン体が少なく、しかもグルテンフリーだという強みがある。飲み過ぎはよくないが、体に嬉しい作用が詰まったお酒といえそうだ。特にハードシードルであれば甘さが控えめでさっぱりとのどごしよく飲める。そのためビールの代わりとして飲めるだろう。

3. シードルというお酒のおすすめはどれ?

では、シードルを飲む際にどのようなものを選べばいいのだろうか。おすすめのシードルを3つ紹介しよう。

朝日町ワイン「シードル セック」

まず紹介するのは、日本のりんご名産地・山形県で作られたシードルだ。特徴はシードルの中では7度と高めのアルコール度数のお酒にもかかわらず、やや甘口である点だろう。日本のりんご品種である「シナノスイート」「秋陽」を使っており、お酒をひと口含むとりんごの酸味と甘味がまったりと広がる。

アバヴァス「ブリュット」

こちらはバルト3国のうちの1国・ラトビアのお酒である。3種のりんごが混ざり合った複雑な味わいで、2017年のドイツのシードル品評会では金賞を受賞した実力派だ。まるでレモンをかじったような青リンゴらしい酸味は、シードルを高級なスパークリングワインのように仕立てている。

ヴァルドランス「クリュ ブルトン ブリュット」

最後におすすめするこのお酒はフランス・ブルターニュ産りんごを使ったシードルである。40種類以上のブルターニュ産りんごを使い、上品に仕上げたシードルは食事との相性がバツグン。ドライな味わいながらコクがあり芳醇な香りが特徴である。

4. シードルというお酒はノンアルコールでも売られている?

シードルは度数が低いとはいえお酒である。では、妊婦や子どもでも飲めるノンアルコールのシードルはあるのだろうか。お酒のシードルとノンアルコールシードルの違いについても紹介しよう。

ノンアルコールシードルとは

シードルは、りんご果汁を発酵させたお酒だ。対して、りんご果汁を発酵させずに炭酸を加えたものがノンアルコールシードルである。シードルは糖分を加えずに発酵させるが、ノンアルコールシードルも炭酸ガスや保存料を加えるだけで糖分を加えず、本物のりんご果汁の味わいを大切にした飲み物だ。しかも発酵させておらずお酒ではないので、誰でも飲むことができる。オーガニックにこだわったものや保存料を使用せずバニラとりんご果汁だけでできているものなど、さまざまな特徴があるノンアルコールシードルが作られている。

ノンアルコールシードルと料理は合う?

ノンアルコールシードルはどんな料理との相性がいいのだろうか。ジュースのようで甘すぎるのではないかと思う人もいるだろう。実はノンアルコールシードルと料理は相性がいい。クリーム系パスタやシーフードとの相性は、お酒のシードルとのペアリングと同じく美味しい。またお酒のおつまみのようにスイーツやフルーツをつまみながら飲むのもおすすめだ。ノンアルコールながらお酒のように楽しめるのが利点である。

結論

シードルはりんごだけで作られるお酒だ。果実から搾った果汁をそのまま発酵させて仕上げるため、余計なものが入っておらずりんごの粋を集めた宝石のようなお酒といえるだろう。発酵度合いによってはドライやスイートなど味わいの違いを楽しめたり、さっぱりした味わい、しっかりと嬉しい効能も期待できるシードルは魅力的だ。ビール党の人も、たまには趣向を変えてビールではなくハードシードルで乾杯してみるのはいかがだろうか。
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  • 更新日:

    2021年4月13日

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