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シャトーって何?言葉の意味や有名シャトー、おすすめワインを紹介

シャトーって何?言葉の意味や有名シャトー、おすすめワインを紹介

投稿者:ワインエキスパート 白川茜(しらかわあかね)

鉛筆アイコン 2021年11月 1日

ワインの名前によくみられる「シャトー」の意味はご存知だろうか。シャトーはフランス語であまり馴染みがないかもしれないが、ワイン好きとしてはぜひ知っておきたい言葉だ。シャトーという言葉の意味や、有名なシャトー、シャトーワインのおすすめなどをまとめて解説する。

  

1. ワインのシャトーとは?

シャトーとは、フランス語でお城を意味する言葉だ。フランスのワイン銘醸地であるボルドーでは、ブドウ栽培からワイン造りまで一貫して行うワイナリーのことをシャトーと呼んでいる。ボルドーのワイナリーはお城のように大きく豪華な館を持っていたり、敷地が広大であることからそのように呼ばれるようになった。この定義に当てはまらなくてもシャトーを名乗るワイン生産者もいるので、シャトー=ワイン生産者と覚えておくと良いだろう。

2. ワインのシャトーとドメーヌは違う?

シャトーと対比してよく使われる言葉がドメーヌだ。ドメーヌも同じくワイン生産者を意味する言葉だが、そこにはちょっとした違いがある。

ドメーヌの意味

ドメーヌとはフランス語で区画や領地を意味する言葉だ。ボルドーのワイナリーがシャトーと呼ばれるのに対し、ブルゴーニュ地方のワイナリーを呼ぶときにドメーヌが使われる。

シャトーとドメーヌの違い

基本的にどちらもワイン生産者を意味するが、そこにはいくつか違いがある。ボルドーのシャトーはひとつの畑をまるごと所有している。一方のブルゴーニュではひとつの畑を区画に分けて複数のドメーヌが所有するのが一般的だ。多い時では100人近いドメーヌがひとつの畑を分割して所有し、独自のワインを生み出している。シャトーの多くが大規模な生産者であるのに対しドメーヌは小規模で生産量が少ないため、流通価格の高いワインが多くみられる。

3. ワインの有名なシャトーは?それぞれの特徴も合わせて紹介

ワインの有名なシャトーといえば、ボルドーの格付けトップに君臨する五大シャトーなしには語れない。それぞれのシャトーの特徴をみていこう。

シャトー・マルゴー

「ワインの女王」の肩書を持つ女性的で柔らかいワインを造るシャトー。ボルドー・メドック地区で格付けが行われた際のテイスティングで、唯一満点を取ったのがこのシャトー・マルゴーだ。世界中にファンの多いシャトーである。

シャトー・ラフィット・ロートシルト

五大シャトーの筆頭とされるのがこのシャトー・ラフィット・ロートシルトだ。格付けの際に最も高い取引価格をつけていたワインであり、貴族の晩餐会など特別な場で飲まれていた。「王のワイン」と呼ばれている。

シャトー・ムートン・ロートシルト

下位の格付けから唯一格上げとなったシャトーがこのシャトー・ムートン・ロートシルトだ。毎年世界の著名な芸術家がラベルを手がけることでコレクターも多いワインである。

シャトー・ラトゥール

五大シャトーの中で、最も安定した品質を保ち続けているといわれるのがこのシャトー・ラトゥールだ。長期熟成に向く高いポテンシャルを持ったワインを造りだしている。

シャトー・オー・ブリオン

メドック地区の格付けでありながらメドック以外の造り手として唯一選ばれたシャトーがシャトー・オー・ブリオンだ。真価を発揮するのは30年以上の長期熟成後といわれ、近年では五大シャトーの中で最高の評価を得ることも多い。

4. シャトーワインのおすすめ銘柄は?

最後にシャトーワインのおすすめを紹介する。

ドメーヌ バロン ド ロートシルト「ライベート リザーヴ ボルドー ルージュ」

販売元:MASHIMO 他
ボルドー五大シャトーのひとつ、シャトー・ラフィット・ロートシルトが手掛けるデイリーワインだ。人気のワイン漫画「神の雫」にも登場したハイコスパワインで、ラズベリーやカシスなどの果実味が楽しめる。手頃な価格で間違いなしのボルドーワインを探す人に、ぜひ手に取ってほしいワインだ。

シャトー・ジスクール「シャトー・ジスクール」

販売元:ワインショップソムリエ
メドック地区の格付け3級を持つ、創業600年以上の由緒あるシャトーが造るワインだ。手摘みで収穫されたブドウから造られたワインは、1年半以上の樽熟成を経てからリリースされる。カベルネ・ソーヴィニョン主体の濃厚でバランスのよい味わいで、ギフトや特別な日に開ける一本としておすすめしたい。

シャトー・レ・グラーヴ「シャトー・レ・グラーヴ白」

販売元:ヴィノスやまざき
赤ワインが目立つボルドーだが高品質で手頃な白ワインもたくさん造られている。この白ワインはソーヴィニヨンブラン主体で造られており、柑橘系のさわやかな味わいが楽しめるすっきりした味わいだ。パーティや普段の食卓にぜひ登場させてほしい。

結論

フランスのシャトーが造るワインにはさまざまな種類があり、同じ地域であっても造り手たちの個性が光っている。人生で一度は飲んでみたい高級ワインから日常使いできるワインまで、飲み手にあったワインが見つかりやすいのもシャトーワインの特徴のひとつだ。いろいろなシャトーが造るワインを試して自分のお気に入りを探し出してほしい。
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  • 公開日:

    2021年4月24日

  • 更新日:

    2021年11月 1日

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