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シャンパンとスパークリングワインの違いって?味わいや製法を解説

シャンパンとスパークリングワインの違いって?味わいや製法を解説

投稿者:ワインエキスパート 白川茜(しらかわあかね)

監修者:管理栄養士 水島知美(みずしまともみ)

鉛筆アイコン 2021年4月11日

シャンパンとスパークリングワインはどちらも発泡性のワインを意味する言葉だが、その違いはご存じだろうか。なんとなくシャンパンのほうが語感もよく言いやすいのでよく使うかもしれないが、シャンパンと呼んでいたものは実は違うタイプのワインかもしれない。この記事ではシャンパンとスパークリングワインの味わいや製法の違い、保存方法やおすすめ銘柄などを紹介する。

  

1. シャンパン・スパークリングワインの味の違いは?

よく乾杯に使われるシャンパンは、数あるスパークリングワインの中の1つだ。フランス・シャンパーニュ地区でワイン法に基づいて造られるスパークリングワインだけがシャンパンを名乗ることができる。まずはその味わいの違いをみてみよう。

シャンパンとスパークリングワインの味の違い

シャンパンはフランス北部のシャンパーニュ地方でのみ造られ、その冷涼な気候のためにキレイな酸味が感じられるのが特徴だ。また最低15か月の瓶内熟成期間を経ていることや瓶内二次発酵という炭酸の造り方のため、熟成感やクリーミーな泡だちを楽しめる。一方でスパークリングワインはその製法や産地による違いがあるが、シャンパンに比べるとフルーティーだったり軽い飲み口であることが多い。しかしシャンパンと同じ製法で造られるスパークリングワインもあるので一概にこうだと考えないようにしたい。

2. シャンパン・スパークリングワインの製法の違いは?

次に、シャンパンやスパークリングワインの製法の違いについてみてみよう。以下にシャンパンも含めた代表的な製法を紹介する。

伝統的方式(シャンパン方式)

シャンパンをはじめ多くの高級スパークリングワインで用いられているのがこの伝統的方式だ。出来上がったワインを砂糖と酵母とともに瓶に入れて、瓶内二次発酵を起こさせて炭酸を造る。手間と時間がかかるが、その分強くきめ細かい泡立ちが楽しめる製法である。シャンパンのほかではスペインのカヴァ、イタリアのフランチャコルタなどが代表的だ。

シャルマ方式

ワインと砂糖と酵母をタンクに入れて二次発酵させる製法だ。炭酸が生まれる原理は伝統的方式と同じだが、造られる炭酸はやや弱くなる。フレッシュさがワインに残るのでフルーティーさを売りにしたスパークリングワインによく見られる製法だ。

トランスファー方式

伝統的方式の方法と途中まで同じ製法で、瓶内二次発酵が終わったワインをタンクに入れて澱引きを行う。この濾過作業により、すっきりした味わいのスパークリングワインとなる。

炭酸ガス注入方式

低価格なスパークリングワインに用いられる製法で、文字通りワインに炭酸ガを注入してスパークリングワインにする。泡が抜けてしまうのがほかの製法のものよりも早いという特徴がある。

3. シャンパン・スパークリングワインの保存方法は?

シャンパン、スパークリングワインともに保存に適した温度や環境がある。12~15度の温度が保てる振動の少ない冷暗所がベストだ。ワインセラーがあるに越したことはないが、ない場合は冷蔵庫の野菜室がシャンパンやスパークリングワインの保存におすすめである。新聞紙などを巻いてやれば光による劣化も防げるので試してほしい。開栓済みのシャンパンやスパークリングワインの場合はシャンパンストッパーで栓をしてできるだけ低温で保管し、早めに飲み切るようにしたい。

4. シャンパン・スパークリングワインのおすすめ銘柄は?

最後に、シャンパン・スパークリングワインの中からいくつかおすすめを紹介する。

ランソン社「ランソン ブラック ラベル ブリュット」

100年以上に渡り英国王室にシャンパンを納入しているワイナリーが造る1本だ。ワイン法で定められた15カ月という最低熟成期間を大きく上回る36カ月間熟成されており、まろやかな熟成感が楽しめる。シャンパンにしては手ごろな価格なのも嬉しい。
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フレシネ社「フレシネ コルドンネグロ ブリュット 」

シャンパン方式で造られるお手頃なスペインのスパークリングワイン、カヴァの代表的なブランドだ。すっきりした味わいで洋食にはもちろん和食にも幅広く合う。手に取りやすい価格でスーパーなどでも見かけるので、普段の食卓に登場させやすい1本だ。
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カルペネ マルヴォルティ「プロセッコ エキストラ ドライ」

販売元:トスカニー ほか
近年人気が上昇しているイタリアのフルーティーなスパークリングワイン、プロセッコ。エキストラドライとあるが花や果物と表現される華やかな香りやほのかな果実味があり、辛口すぎることはない。万人受けする味わいなので、パーティや持ち寄り会で使う1本におすすめだ。

結論

シャンパンとスパークリングワインはさわやかで飲みやすく料理にも合わせやすいため、出番の多いワインといえるだろう。ひと言にスパークリングワインと言っても製法から使われるブドウ、熟成期間や産地の気候で味わいはかなり異なる。試しつくせないほどの個性豊かな銘柄があるので、ぜひ開拓しながら好みのスタイルを見つけてほしい。
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  • 更新日:

    2021年4月11日

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