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日本酒の720ml瓶について解説!基礎知識をはじめ高級銘柄も紹介

日本酒の720ml瓶について解説!基礎知識をはじめ高級銘柄も紹介

投稿者:ライター 森本泰斗(もりもとたいと)

鉛筆アイコン 2021年8月 2日

一般的に流通している日本酒の瓶には、さまざまな種類がある。カップ入りのものや、小ぶりな飲みきりサイズもよく目にする種類だが、定番のサイズといえば720ml瓶ではないだろうか。本記事では日本酒の720ml瓶について詳しく解説する。日本酒の720ml瓶とは何合を指すのか、またその寸法などについての基本的な特徴に加え、日本酒の720mlの値段の相場や高級銘柄についても紹介していこう。

  

1. 日本酒の720mlは何合?

日本酒の量を表す「合」や「升」という言葉の意味とは、尺貫法で体積を表す単位のことを指し、日本で古くから用いられてきた度量衡法である。現在でも日本酒をはじめ、お酒の量を表す際に一般的に使用される単位なので、聞いたことがある人は多いはずだ。しかしそれらが実際にどれくらいの量なのかということは、意外に知られていないポイントである。まずは日本酒の720mlとは何合なのか、また「升」の単位についての解説も含めて、詳しく紹介する。

日本酒の720mlは何合なのか

まずは「合」の単位から解説すると、1合の量は約180mlを指す。つまり、日本酒の720ml瓶には4合分の日本酒が入っているということになる。日本酒の720ml瓶は四合瓶とも呼ばれており、読み方は「しごうびん」、「よんごうびん」のいずれも正解とされている。4合と聞くと少し中途半端な量に思えるが、実はこの量には理由があることを覚えておこう。過去に用いられた液体の単位である「盃」は、1盃でも4合分に相当したというが、盃に日本酒を注ぎ、回し飲みしてすべてを飲み干すという日本古来の文化をルーツをもとに、日本酒は4合で1単位と考えられるようになり、現在の720ml瓶というサイズが定着したと伝えられている。

「升」の単位の意味とは

では「升」の単位が表す量とはどれくらいなのかというと、「升」とは「合」の10倍、つまり1升の量は約1800mlとなる。一升瓶という言葉を聞いたことがある人は多いだろうが、これは1800ml入りの瓶のことを指すのである。もとは日本酒といえば一升瓶入りが普通だったが、一般家庭における日本酒の消費量の減少や、同居家族の人数減少などさまざまな理由があって、現在は720ml瓶のニーズが高まっているという。

2. 日本酒720ml瓶の値段の相場は?

本項では、日本酒の720ml瓶の値段の相場とはどれくらいなのか解説する。日本酒の720ml瓶は、多くの蔵元から販売されているため値段もさまざまだが、大体の相場を理解しておくと、選ぶ際のヒントになるだろう。

日本酒720ml瓶の値段の相場について

日本酒の720ml瓶の値段の相場は、1,000円から2,000円あたりが一般的である。種類によっては高級銘柄でもこの価格帯で販売されていることもあり、味わいを試してみたい人などにぜひおすすめだ。例を挙げると、朝日酒造の「久保田 千寿」や、旭酒造の「新生獺祭 純米大吟醸45」は、プレミアム日本酒を代表する銘柄でありながら安く購入できるので、まだ飲んだことがない人は試してみてはいかがだろうか。
(※価格は2021年6月現時点)

3. 5000円以上の高級な720ml日本酒

日本酒の高級銘柄になると、種類によっては720ml瓶で5,000円を超えるものも存在する。このような日本酒は自分で楽しむことのほかに、大切な人への贈答品としても高い人気を誇っている。本項では、そんな高級な日本酒の720ml瓶にはどのような種類があるのか、紹介していこう。

旭酒造「獺祭 磨き二割三分」

「獺祭 磨き二割三分」は、山口県岩国市に蔵元を置く、旭酒造が販売する日本酒である。「獺祭」は前述の通りプレミアム日本酒を代表する銘柄のひとつであり、この「獺祭 磨き二割三分」は獺祭ブランドの中での高級品として広く認知されている。720ml瓶の値段は定価で税込5,830円だが、遠心分離機を用いて造られるものは同じ種類でも値段は上がり、税込8,497円となる。

高木酒造「十四代 中取り大吟醸 播州山田錦」

「十四代 中取り大吟醸 播州山田錦」は、山形県村山市に蔵元を置く、高木酒造が販売する日本酒である。「十四代」は正規価格での購入があまりに困難な銘柄として知られており、幻の酒と称されることもある。定価の10倍程度の値段で取引されることが珍しくなく、この「十四代 中取り大吟醸 播州山田錦」もまた、720ml瓶で30,000円以上の値段がつく高級品だ。とくに希少価値の高い種類になると、1本で500,000円以上の価値がつけられるケースもあり、日本酒ファンであれば一度は飲んでみたい逸品となっている。
(※価格は2021年6月現時点)

4. 日本酒720ml瓶のサイズや高さは?

最後に、日本酒の720ml瓶のサイズについて詳しく解説する。寸法を理解しておくことで、ずらりとならぶ日本酒の中から720ml瓶をすぐ見つけることができるので、よく頭に入れておいてほしい。

日本酒720ml瓶のサイズを知ろう

日本酒の720ml瓶のサイズは、高さが約29cmで、銅部分の直径が約8cmのものが一般的である。多くのガラスメーカーが製造しており、色合いにもさまざまな種類があることが特徴だ。ちなみにワインボトルの場合、世界で流通する一般的な瓶のサイズは750mlだが、国産ワインに限り、日本酒と同じく720mlが主流であることをご存じだろうか。日本でワインが広まった頃、すでに日本酒の720ml瓶が流通していたため、コスト削減のために既存の瓶を採用したというエピソードがある。豆知識として覚えておこう。

結論

日本酒の720mlという量は、ただランダムに決められたわけではなく、しっかりと歴史に基づいて決められた量であることを知ってもらえただろう。一般的に流通する銘柄から入手困難といわれる高級銘柄まで、数多くの種類が720ml瓶で販売されているので、目にする機会も多いはずだ。ちょうどよいサイズなので、日本酒を数人でシェアして飲みたい場合にもぜひおすすめしたい。
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  • 更新日:

    2021年8月 2日

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