1. 日本酒を贈り物にする際のマナーや相場

まず抑えておきたいのが、日本酒を贈り物にする際のマナーや相場だ。贈り物をしたのに相手の気分を害してしまうことのないよう、予備知識を持っておこう。
日本酒を贈り物にする際のマナー
日本酒を贈るときには2本が1番よい本数とされている。日本にかけているという理由や、包んで紐でまとめたときの姿が角樽という伝統的な日本酒を贈るときの形に似ているという理由だ。1本でも問題はないが、4本や9本など死、苦を連想させる数は避けるようにしたい。
日本酒を贈り物にする際の相場
ちょっとした贈り物であれば、四合瓶で1500円以上、一升瓶で2500円以上を目安にするのがよい。特別な記念日やお祝いなどの贈り物であれば、5000円以上のものを選ぶのが一般的とされている。
2. 上司への贈り物におすすめの日本酒

日本酒好きな上司への贈り物にするなら、万人受けの高級酒を選ぶのが無難でよいだろう。上司への贈り物におすすめの日本酒をみていこう。
旭酒造「獺祭 純米大吟醸 磨き二割三分」
純米大吟醸の日本酒としてトップレベルの知名度を持つ、獺祭の高級酒だ。80時間以上をかけて23%まで磨かれた山田錦で造られる日本酒で、雑味のないピュアでキレのよい味わいが楽しめる。重厚感のある木箱入りなので贈り物として見栄えもよい。
朝日酒造「久保田 萬寿 純米大吟醸」
地酒ブームで全国的に有名になった新潟県の日本酒で、朝日酒造の醸す最高クラスの商品だ。新潟らしい淡麗辛口の味わいで軽やかな飲み口でとても飲みやすい。お祝い用の日本酒としてもよく使われる銘柄なので、昇進祝いなどで贈るのにもおすすめだ。
3. 父親への贈り物には名前入りの日本酒がおすすめ

父の日や父親への誕生日ギフトには、名前入りの日本酒が特別感のある贈り物として人気だ。次は名前入りにして贈り物にできる日本酒をみていこう。
名入れ工房アートテック「宮尾酒造 〆張鶴 吟撰」
クセのないスッキリした味わいで人気の新潟の地酒ボトルに、直接彫刻を入れてくれる。名前以外のメッセージも入れることができ、美しい金の文字は飲み切ったあとにインテリアとして飾るのにもよい。
高野酒造「越路吹雪 大吟醸」
新潟県の蔵元が自社商品にしている名入れサービスで、書道家がオーダーを受けてから1本1本名前やメッセージを入れてくれる。日本酒は香り豊かな淡麗辛口の大吟醸酒で、特別感のある桐箱に入ってくるのも嬉しい。梅酒や粕取焼酎にも名入れしてくれるので、日本酒を飲まない人への贈り物にも使ってほしい。
4. 特別な日の贈り物には高級日本酒を贈ろう

結婚式や還暦など一生に一度の大きなお祝いのときは、高級な日本酒を贈り物にするのがおすすめだ。最後に特別な日の贈り物にぴったりの高級日本酒を紹介する。
菊姫合資会社「菊理媛」
石川県の人気銘柄である菊姫の日本酒の中から毎年最高の出来だったものだけを集め、10年以上かけて熟成される特別なお酒だ。こだわった日本酒を愛飲する人へは、これ以上はないといえる贈り物になるだろう。
黒龍酒造「石田屋 純米大吟醸」
福井県の有名な銘柄、黒龍を造る黒龍酒造の最高クラスの1本だ。年に一回数量限定で販売される希少品で、じっくり熟成されるため、たいへんまろやかで雑味ない味わいである。美しい青のボトルと雰囲気のある化粧箱で、贈答品にぴったりのお酒だ。
結論
日本酒は飲み手によって好き嫌いが大きく分かれる嗜好品だ。ここで挙げた選び方のポイントやおすすめ商品を抑えた上で、贈る相手の好みを探っておくとよいだろう。好みが分からない場合は、万人受けの人気銘柄を贈り物として選ぶようにしたい。