1. 日本酒のワンカップ大関とは?

ワンカップ大関とは、現在におけるカップ酒のスタイルを確立した、日本酒ワンカップの元祖である。日本の酒どころとして知られる兵庫県の灘五郷のひとつ、今津郷で古くから酒造業を営む、大関が販売する看板商品だ。本項ではワンカップ大関についての基本をはじめ、その豊富なラインナップや、気になるカロリーについても触れ、詳しく解説する。
日本酒のワンカップ大関とは
ワンカップ大関が誕生したのは1964年10月10日のことで、東京オリンピックの開会に合わせて発売された。日本酒離れが進んでいた若者にも受け入れられる日本酒というコンセプトで開発され、180mlの1合瓶入りの日本酒として初めて販売された商品である。衛生面や安全面への徹底した管理のもと、「飲み飽きない、いつもの味」にこだわって造られており、発売以来現在でもカップ酒の定番として広く愛飲されている。現在では、ワンカップという言葉はカップ酒の総称として使用されることも一般的だが、実はワンカップとは大関の登録商標であることは覚えておきたい。
日本酒のワンカップ大関の種類
ワンカップ大関は、味・サイズともにラインナップが豊富であることが特徴だ。定番のロングセラー「上撰 金冠 ワンカップ」をはじめ、よりリーズナブルに楽しめる「佳撰 ワンカップ」、飲みやすさを追求した「ワンカップ 淡麗辛口」など、味の種類だけでもいろいろと選べる。サイズは1合瓶のほかに、100ml・200m・300mlの瓶の商品もあり、自分の飲みたい量に合ったサイズを選べることもポイントだ。
日本酒のワンカップ大関のカロリー
ワンカップ大関のカロリーは、「上撰 金冠 ワンカップ」で1本あたり約190kcalである。小盛りのご飯一杯分(130g)が約200kcalなので、比較的カロリーは高めであることがわかる。糖質も含まれているため、とくにダイエット中の人や糖質制限中の人は、適量を守って飲むように心がけたい。
2. 人気酒造のおすすめ日本酒ワンカップ

日本酒ワンカップの元祖、「ワンカップ大関」について解説してきたが、ほかの大手酒造メーカーからも日本酒ワンカップは多く販売されている。本項では、その中でも定番といえる日本酒ワンカップを紹介しよう。
月桂冠「つき エコカップ」
「つき エコカップ」は、京都府の伏見に本社を置く、月桂冠が販売する日本酒ワンカップである。4段仕込みによる、お米の旨みをしっかりと引き出したまろやかな味と、すっきりとした飲み口が特徴だ。風味にクセが少ないため食中酒として好まれており、料理酒としてもおすすめできる。210mlの瓶のほかに、100mlの瓶も販売されている。
白鶴酒造「白鶴 サケカップ まる」
「白鶴 サケカップ まる」は、兵庫県の東灘に本社を置く、白鶴酒造が販売する日本酒ワンカップである。本社所在地は大関と同じく灘五郷のひとつに数えられる地域であり、名称は御影郷と呼ばれる。お米のふくよかな旨みと、バランスのとれた味が特徴で、こちらも飲むだけでなく、料理酒としても活用できる。200mlの瓶で販売されている。
3. 日本酒ワンカップの飲み比べセットがほしい

日本酒ワンカップのバリエーションは非常に豊富であり、前述したような大手酒造メーカーの銘柄のほかにも、全国各地の地酒が日本酒ワンカップとして販売されることも珍しくない。このような種類はカップデザインも個性的なものが多く、セットで揃えればプレゼントとしても喜ばれるだろう。本項では、そんな日本酒ワンカップの飲み比べセットについて紹介する。選び方のポイントを知って、自分好みの飲み比べセットを見つけてほしい。
かわいい日本酒ワンカップのおすすめ
かわいいデザインから日本酒ワンカップを選ぶなら、志太泉酒造の「にゃんカップ」をはじめ、舟木酒造の「若鹿バンビカップ」や御代桜醸造の「パンダカップ」が代表的だろう。それぞれ動物がモチーフのデザインでカップが彩られており、カップ酒のイメージをがらりと変えるものとなっている。製造元は志太泉酒造は静岡県、舟木酒造は福井県、御代桜醸造は岐阜県と離れているが、飲み比べセットであれば現地で揃える必要もない。セットで揃えればかわいさもより際立つので、女性へのプレゼントにもぴったりである。
地域で飲み比べセットを選ぶ
全国さまざまな地域の地酒がお手頃ワンカップサイズで楽しめる飲み比べセットも人気である。日本酒の聖地ともいわれる新潟県や福島県をはじめ、全国の蔵元の厳選銘柄が飲み比べセットで楽しめるので、日本酒ファンであればぜひ押さえておきたい。
4. 日本酒ワンカップの美味しい飲み方

日本酒ワンカップの魅力のひとつとして、さまざまな飲み方で楽しめる点が挙げられる。そのまま飲める手軽さだけでなく、好みの飲み方を選べるのはうれしいポイントである。本項では、日本酒ワンカップの美味しい飲み方について解説しよう。
日本酒ワンカップの美味しい飲み方
日本酒ワンカップは、フタを開けてそのまま常温で飲むのはもちろん、冷蔵庫でキリッと冷やして冷酒として飲んだり、瓶のまま温めて燗酒で飲んでもOKなど、飲み方の幅が広いことが特徴だ。準備するものはとくになく、まったく手間がかからないので便利である。温める場合はお湯につけるだけでなく、電子レンジも使用できる。ただし電子レンジを使用する際は必ずフタを外してから温めるよう、注意しておこう。
結論
日本酒ワンカップに対して、あまり美味しくなさそうというネガティブなイメージを持っていた人もいるかもしれないが、実はその手軽さだけでなく、品質にもこだわって造られているということを理解してもらえただろう。普段日本酒を好んで飲む人も、これから日本酒を飲み始めるという人も、ぜひ一度日本酒ワンカップを手にとり、好みの飲み方で楽しんでみてはいかがだろうか。