日本酒の格付けチェックの仕方とは?

日本酒にはワインと同じように製法や使用する原料の違いによって格付けがある。格付けとはいうものの優劣ではなく、日本酒の種類を区別するためのジャンル分けのようなものとして捉えてほしい。
普通酒と特定名称酒
日本酒は大きく普通酒と特定名称酒に分けられる。特定名称酒は純米酒であるかどうかや、吟醸造りをしているかなど基準にそって区別されたお酒だ。それ以外の日本酒は普通酒と格付けされる。
特定名称酒
米と麹だけを原料をした日本酒は「純米」という格付けがなされる。また純米のなかでも精米歩合が60%以下のものは「特別純米」となり普通酒とは区別されている。また精米歩合が60%以下で醸造アルコールを使用し、低温でじっくりと発酵を行う吟醸造りの日本酒は「吟醸」と格付けされる。吟醸のなかでも精米歩合が50%以下のものは「大吟醸」となる。
2. 日本酒の格付けコンテストとは?

日本酒には純米や吟醸といった格付けだけでなく、さまざまなコンテストが開催されており、銘柄や酒蔵ごとに格付けがなされている。ここでは格付けで評価が高い銘柄を紹介していく。
宮下酒造「大吟醸 極聖」
2020年全米日本酒鑑評会でグランプリを獲得した大吟醸酒。全国新酒鑑評会でも金賞常連の格付け上位の銘柄。
北鹿「純米大吟醸 北秋田」
ワイングラスでおいしい日本酒アワードで最高金賞を受賞した日本酒。華やかでフルーティーな香りが楽しめる。
3. 日本酒の総合格付けランキング

これまで吟醸や純米といった製造方法や原料により格付け、コンテストで上位に格付けされた銘柄を紹介してきた。最後に総合的な格付けランキングとして株式会社文化研究所、株式会社インプレッション、株式会社流通情報企画が運営する世界酒造ランキングをもとに、格付け上位に選ばれた酒蔵の日本酒を紹介する。
渡辺酒造店「蓬莱 手造り 純米ひだほまれ」
米そのものの風味を楽しめる人気の純米の日本酒。冷酒や常温、ぬる燗で楽しみたい特別純米酒。
八戸酒造「陸奥八仙 ISARIBI 特別純米(火入)」
漁師の食中酒をイメージしてつくられた日本酒。八戸の名産品であるイカやさばなどの魚介類との相性がよく、飲み飽きしないスッキリとした味わいが楽しめる。
結論
日本酒は作り方や原料の違いから「純米」や「吟醸」といった区別がされている。作り方や原料の違いで味わいや香りが変わってくるので、よく確認しよう。また日本酒はさまざまなコンテストが開催されており、格付けがなされている銘柄があるので選ぶ際には参考にしてほしい。