1. アルトビールの特徴とは?

アルトとはドイツ語で「古い」を意味する。アルトは現在主流であるラガーと呼ばれる下面発酵ではなく、それより前からあった上面発酵で造られるビールだ。まずはドイツで造られる本場のおすすめアルトビールをみてみよう。
ユーリゲ社「ツム・ユーリゲ・アルト」
アルトビールの代表的な銘柄がこのツム・ユーリゲ・アルトだ。焙煎された麦芽とホップ由来の苦みが強く、ほのかにミントを思わす香りや香ばしさが感じられる。
ハンネン醸造所「ハンネン アルト」
ローストされたモルト由来のチョコレートのようなコクと、なめらかな飲み口が特徴だ。しっかりした味わいながらスルスルと飲めて、少し個性的な酸味とまろやかさが楽しめる。
2. 日本のアルトビールが飲みたい

今では日本にもクラフトビールの造り手が増え、国産のアルトビールも種類が増えている。次は日本で造られるおすすめのアルトビールをみていこう。
べアレン醸造所「アルト」
岩手県、盛岡で造られるスッキリしていて飲みやすいアルトビールだ。コクのあるまろやかな味わいと控え目の苦みで女性からも人気が高い。
軽井沢ブルワリー「赤ビール アルト」
長野県、軽井沢で造られる、ほのかなモルトの甘さと香ばしい香りが心地よいアルトビールだ。地ビールのなかでは価格も低めなのが嬉しい。普段のちょっとしたディナータイムに開けてみてはいかがだろうか。
3. アルトビールのおいしい飲み方

普段私たちが見かけるビールとは少し違ったスタイルのアルトビール、どう飲めばいいか迷う人もいるだろう。次はアルトビールを美味しく飲むのにおすすめなグラスやおつまみを紹介する。
アルトビールにおすすめのグラス
アルトビールは炭酸が抜けやすいという特徴があるため、小ぶりなグラスで飲むのがおすすめだ。また、ビールを冷やしすぎない方が風味をしっかり楽しめる。
アルトビールにおすすめのおつまみ
しっかりした味わいのアルトビールは、同じく濃い味付けの料理と相性がよい。ドイツでよく食べられるソーセージを始め、肉料理とも相性がよいので試してみてほしい。
4. アルト以外でおすすめのドイツビール

ビール大国であるドイツには1000を超える醸造所があり、ビールのスタイルもアルトだけでなく相当な数がある。最後にアルト以外でおすすめしたいドイツビールを紹介する。
ケストリッツァー醸造所「ケストリッツァー シュヴァルツビア」
1500年代に創業した老舗醸造所が造る、ドイツの代表的な黒ビールだ。ローストされた大麦の上品な香りとほのかな甘さが楽しめる。ラガータイプなのでスッキリした黒ビール好きにおすすめだ。
ガッフェル・ブラウアライ 「ガッフェル・ケルシュ」
アルトビールの本場デュッセルドルフの近くにある街、ケルンで造られるケルシュというスタイルのビールだ。日本人に馴染み深いピルスナーに近いスッキリした味わいで、華やかな香りが楽しめる。
結論
アルトビールは見た目も味わいも普段私たちがよく飲むビールとはひと味違う、しっかりした味わいのビールだ。国産の銘柄は苦みが少なくほのかに甘いものも多いので、ビールをあまり飲まない人にも試してほしい。自分の好みに合うようであれば、ぜひ本場ドイツのアルトビールも楽しんでみよう。