1. ビールにかける想い
ー常陸野ネストビールさんがブランドにかける想いを教えて下さい。
日本そして『常陸野の地』に思いを馳せてもらえるようなビール

ネストビールは誕生からわずか1年の1997年に、世界的なビールコンテストである『インターナショナルビアサミット』において初受賞をし、それを皮切りに数々の国際コンテストで受賞し始めました。そして私たちはアメリカをはじめヨーロッパ、アジア各国への輸出を開始していきました。はじめは、弊社もヨーロッパの味を真似するビールづくりを目指していましたが、日本の地ビールブームがあっという間に去り、弊社のあり方を考え直したところ、自分たちしか作れない味を目指すようになりました。
現在弊社のビールは約5割が海外に輸出されています。日本らしい独自のビールを目指してきたからこそ、世界で最も売れている日本のクラフトビールになれたのだと考えています。私たちがビールを飲むとき、その生産国のルーツや文化などバックボーンを感じられるように、私たちの商品を飲んで味を楽しんでもらうだけでなく、日本そして常陸野の地に思いを馳せてもらえるような商品づくりを心掛けています。
ービールを通して、その生産地のバックボーンを感じられるのはとても素敵ですね。
ーところで、木内酒造さんがビールの製造を始めたきっかけは何ですか?
常陸野ネストビールが出来るまで
1994年の酒税法改正に伴い、小規模でのビール作りが可能になり、弊社はビール業界への参入を決めました。弊社は、江戸時代から続く造り酒屋でありましたが、日本酒造りのノウハウはあってもビールのことはほとんど知らなかったため、非常に苦労しました。
設備を揃える際、日本の大手商社から購入すると高額だったため、直接カナダのメーカーと幾度も交渉し購入しましたし、本来なら設備工事業者に依頼するところもスタッフ数名でほとんどを作りあげました。ただ、機械はカナダ製のため、規格の違いや英語のマニュアルにここでも苦労をし、四苦八苦しながら組み立てました。
技術もアメリカの醸造士に教わりながら試行錯誤の上、1996年の10月にようやく最初の仕込みのビールが濾(ろ)過され、遂に「常陸野ネストビール」が誕生しました。
設備を揃える際、日本の大手商社から購入すると高額だったため、直接カナダのメーカーと幾度も交渉し購入しましたし、本来なら設備工事業者に依頼するところもスタッフ数名でほとんどを作りあげました。ただ、機械はカナダ製のため、規格の違いや英語のマニュアルにここでも苦労をし、四苦八苦しながら組み立てました。
技術もアメリカの醸造士に教わりながら試行錯誤の上、1996年の10月にようやく最初の仕込みのビールが濾(ろ)過され、遂に「常陸野ネストビール」が誕生しました。
ースタッフ数名で作り上げたことに衝撃を受けました!このビールにかける並々ならぬ努力も、世界で認められる理由のひとつですね。
2. イチオシのビール
ー常陸野ネストビールさんの「ズバリ!これがイチオシ!」というビールを教えて下さい!
「だいだいエール」
地元・茨城県石岡市八郷産の「福来(ふくれ)みかん」とオレンジ風味のアロマホップで醸造し、麦の旨味と果実のフルーティな香りとのバランスを楽しめます。 ビアスタイルはIPAで、柑橘系の爽やかな香り、心地よい苦味と旨味が絶妙です。
IPA(アイピーエー)とは?
IPA(アイピーエー)とは、正式名称を「India Pale Ale(インディア・ペールエール)」といいまして、ビールの原材料の一つである「ホップ」を大量に使用してつくられるビールのことです。ホップのもつ香りや苦味が、一般的なビールと比べるとかなり強いのが特徴的でして、世界中で愛されているビアスタイルの一つです。「福来(ふくれ)みかん」とは?
福来みかんとは、この常陸野の地に古くから自生している日本原産の『橘(たちばな)』の一種で、キリっとした酸味と香りの高さが特徴です。 10月の収穫の時期なると、社員一人一人の手で福来みかんを全て狩りとっています。

ー『だいだいエール』はどのような人に、どのようなシチュエーションで飲んで欲しいビールでしょうか?
飲みやすいビールなので女性やビールが苦手な方におすすめです!柑橘の香りと心地よい苦味と旨味が絶妙で様々な料理にも相性良くお飲みいただけます。また、フクロウのラベルが可愛く、手土産にもピッタリです!
3. プロが教える!ビールを美味しく楽しむコツ
ーブルワーだからこそ知っている、ビールを美味しく飲むコツを教えて下さい。
ビールは香りを楽しめると、より美味しく飲めると思います。コツはいくつかあります。
- 冷蔵庫(ドアポケットではない場所)で3日以上しっかり冷やしビールを落ち着かせます。
- 飲む30分前に冷蔵庫から取り出し、お気に入りのグラスを用意します。(香りを楽しむためにはチューリップ型のグラスが最適です。)
- グラスに高い位置からビールを注ぎ泡立てます。(ホップの香りを最大限引き出します)
- 泡が落ち着いたらグラスの縁にそってゆっくり注ぎ完成。
そして、気の置けない仲間と乾杯!
ー香りを引き出すのがコツなんですね!今度やってみます!
ぜひ、簡単なのでやってみて下さい!ビールの楽しみ方が変わりますよ!
ー読者の皆さまも、常陸野ネストビールのホップの香りを感じてみてはいかがだろうか。
木内酒造株式会社(常陸野ネストビール)

常陸野ネストビールを醸造するのは、1823年(文政6年)から日本酒をつくり続ける木内酒造。茨城の酒造から生まれたフクロウラベルのビールは販売以来、インターナショナルビアサミットやワールドビアカップなど世界の名だたるビアコンテストで最高賞を受賞しており、今では世界、約40ヶ国で愛されています。